【1口馬主で成功する方法②】不労所得をゲットする夢

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(1)不労所得を得ることが学生時代からの夢だった

働かないで、お金が毎月入ってきて、生活できる。

これは多くの人が抱いている願いです。

思えば、私は学生時代から、ずっとこんなことを考えていました。

「人生、ナメてる」

私の性格を表現すれば、この一言に尽きます。

学生時代は小説家を希望して、駄文を書いていました。

印税生活。

そんな見果てぬ夢を追い求めていたわけです。

でも、非現実的なものはすぐに挫折します。

非正規雇用の私は、日銭稼ぎの仕事で、毎年綱渡りの生活を強いられることとなります。

毎日、地べたをはいつくばるようにしてあくせく働きながらも、働かないで遊んで暮らせる「キリギリスの生活」を相変わらず思い描いていました。

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(2)知人が高額馬に出資して500万円近い損失

転機が訪れます。

職場の同僚と話していて、1口馬主の話になったのです。

その同僚の友人が社台サンデーサラブレッドクラブの1口馬主をしていて、高額馬に出資したという噂を耳にしました。

その馬は期待通りに走らずに、なんでも500万円近い多額の損失を被ったということです。

知人が出資した1口550万円(総額2億2000万円)の馬。名前は伏せます。

500万円といえば、私たちの職場の収入で1年働いても手にすることができない金額です。

大金がふっ飛んでしまった。

1年以上もタダ働きをさせられるという感覚です。

ふつうなら、怖い。

危険なギャンブルには近づいてはいけない。

手を出してはいけない。そうすれば火傷もしない。

やはり、真面目にコツコツと働いて、せっせと貯金することが大切だ。

このような自分の身の丈にあった教訓をその知人の失敗から引き出して、毎日の仕事の張り合いにする、というのがまともな人間の反応です。

ところが、私は違いました。

(3)【根拠のない自信】1口馬主で必ず成功する

自分ならうまくやれる。

走る馬を選んで、不労所得を手にすることができる。

根拠のない自信が芽生えました。

競馬は好きで馬券もたまに買っていました。

大学生のころからの競馬ファンで、競馬歴はあります。

けれど、収支は(計算したことがないけれど)大幅マイナス。

パドックでも、馬を見ることはできない。

血統だけは少し齧(かじ)ったことがある。それだけ。

そんな私なのに、なぜか、

「1口馬主で必ず成功する」

奇妙な確信が湧き起こってきたのです。

社台サンデーの名は知っていました。

でも、1口の金額が高く、ゴッツイ年収を稼ぐエスタブリッシュメント対象のクラブで、私には縁がないと思っていたのです。

しかし、この瞬間から社台サラブレッドクラブは、身近な存在としてにわかに親近感を持って自分に近づいてきました。

これまで挫折続きのダメダメ人生を一発逆転させるのは、これだ。

そんな直感が天から降ってきた、という表現が一番しっくりきます。

人生で必要なのは、自信です。

それも、根拠のない自信が大切です。

理屈で根拠を求めると、必ずエビデンスがないことに思い当たり、しり込みをしてあきらめることになります。

重要なことは、根拠や証拠ではない。

やるぞ。やってみせるぞ。必ず成功してみせるぞ。

このような狂気に似た熱情がひとを突き動かし、ときには才能を越えた力を発揮させることがあるのです。

職場の同僚から話を聞いた翌日には、すぐに社台サラブレッドクラブに電話をしてパンフレットを取り寄せ、入会申し込みをしている自分がいました。

引退レースとなった2014年の有馬記念。
ジェンティルドンナはこのレースを勝って繁殖牝馬入りをした。

『1口馬主で成功する方法~ジェンティルドンナの出資者が語る回想記』第2回「不労所得をゲットする夢」終わり。

『1口馬主で成功する方法~ジェンティルドンナの出資者が語る回想記』第3回に続く。

『ジェンティルドンナの出資者が語る回想記』は不定期に連載します。

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