【スーヴェニアギフトの18】サンデーサラブレッドクラブ募集馬2019検討会

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(1)ヌレイエフのクロスの爆発力

いま、日本競馬はヌレイエフのクロスがトレンドになっている。

以前、「【サンデーサラブレッドクラブ2019募集馬検討】ヌレイエフのクロスを持つ馬が魅力」という記事を書いた。http://soumaryouzanpaku.net/2019/05/30/sunday-thoroughbred-club-11/

アーモンドアイはヌレイエフのクロスを持つ。

ヌレイエフ(Nureyev)の5 ×3(15.63%) で、ジャパンカップを前目の位置取りで押し切ったスピードは、父ロードカナロアとその背景に隠されたヌレイエフの血からくるものだ。

ほかにも最近の活躍馬でヌレイエフのクロスが入っているものを挙げると一例だけでも以下のリストが思い浮かぶ。

トゥザグローリー、トゥザワールド、トーセンビクトリー、ミッキーロケット、メールドグラース、リオンリオン

スーヴェニアギフトの18の最大の魅力はこのヌレイエフのクロスを持っていることだ。

Nureyevの4×4(12.50%)、Northern Dancerの5×5×5(9.38%)

(2)サンデーサラブレッドクラブ募集馬でヌレイエフのクロス馬

2頭が該当し、奇しくも両馬ともにミッキーアイル産駒だ。

ミッキーアイルといえば3歳のマイル王(G1NHKマイルカップ)と古馬のマイル王(G1マイルチャンピオンシップ)のダブルでマイルG1を勝った、屈指のスピード馬だ。

その類(たぐい)まれな快速力は祖母のアイルドフランスを経由してヌレイエフに由来する。

その驚異のスピード値が母系からも供給されたクロスの馬は現代のスピード競馬において、燦然(さんぜん)たる光彩を放っている。

(3)スーヴェニアギフトの18の基本データ

母のスーヴェニアギフトは子出しがよく、本馬をを含めて既に11頭の産駒を送り出している。

11頭中オープン馬が4頭!

しかも、父が違っても、産駒はそれなりの成績を残している。

スーヴェニアギフトは驚異の繁殖牝馬だ。

だから、毎年一定数の票を集める。

あとで産駒の写真を見るが、どれもが未熟で頼りなく見える。そんなことから私はこれまで一度も希望を出したことがない。

だが、後で述べるように、この見立ては大きな誤りだった。

本馬(スーヴェニアギフトの2018)はまだ厩舎名が発表されておらず、新期開業厩舎という表示が一番気になる。

牧場の期待馬がリーディング上位の厩舎に行く。

この馬は期待されていないのか?

(4)スーヴェニアギフトの18のきょうだいと測尺を比較する

個人馬主とオーナーズ、キャロットの募集馬はデータが手に入らなかったので、サンデーサラブレッドクラブ募集馬のみの測尺を比較してみる。

5頭とも1歳募集時馬体重が400キロ以下で、小さめに出ている。

これは産駒は4月、5月生まれが多いためと考えられる。

私はこれでスーヴェニアギフト産駒を嫌ったが、1月、2月の早生まれでこの数字は問題だが、遅生まれの場合はその後の成長があってデビュー時は440キロ以上の標準体重にまで伸びている。

ただ、1頭500万下で成績が低迷しているスーヴェニアギフトの16(トロシュナ)は募集時370キロしかなかった。

父馬の能力の問題も当然あるが、すぐ上のデアレガーロが募集時380キロでその後重賞を勝っている。この10キロの差は大きい。

さて、本馬(スーヴェニアギフトの18)は、400キロで兄弟の中で一番体重がある。この点ではきょうだいたちのレースパフォーマンスに追いつける期待感が持てる。

(5)スーヴェニアギフトの18のきょうだいと馬体写真を比較する

シュプリームギフトは函館スプリントS(G3)2着で快速スピードを発揮した。
ロワアブソリュー
デアレガーロは京都牝馬ステークス(G3)を勝ち、獲得
賞金の1億2,342万円はスーヴェニアギフト産駒ナンバーワンだ。
トロシュナ
本年度募集のスーヴェニアギフトの18はなんと11番仔になる。

こうして並べてみても5頭は同じきょうだいでもあまり似ていない。しいて言うなら、シュプリームギフトとデアレガーロが肩の筋肉の張り具合や肩の角度など、上半身の造りが似ていなくもない。

5頭の共通点は馬体に幼さがにじんでいて、未熟だという点。

ただ以前書いたが、最近は光を当てて繁殖牝馬の発情期を早めて、1月、2月生まれの馬を量産する技術が進展した結果、早熟で早枯れの馬が多くなってきている。

このような最新技術を駆使した人工的な方法に対して、このスーヴェニアギフトの産駒に3月、4月生まれが多いのは、従来の繁殖牝馬の自然な発情にまかせた結果と考えられる。

これは産駒が晩成ではあるが、長きにわたる競走馬生活を通してフルに活躍できる遠因となる。

きょうだいの比較に戻る。

この5頭を比べると、個人的な好みになるが、ロワアブソリューのキリッとした馬体が一押しだ。当時もこの馬に目がいったが、父がゼンノロブロイということで敬遠した記憶がある。

通好みはデアレガーロなのだろう。背中が短く、胴が長い。これは走る馬の典型的な馬体だ。

スーヴェニアギフトの18はこの2頭よりも劣る。動画を見たが動きがイマイチだ。後肢の踏み込みが浅いのが気になる。

(6)スーヴェニアギフトの18の評価

この馬に行くのをためらっている。気になる点は3つ。

①本馬は母の16歳のときの仔。母高齢はキズナやアンライバルドなどの例外もあるが、概してあまりよい結果を生まない。

経験則でフェデラリストが母15歳のときの仔でよい思いをさせてもらったが、母何歳で線引きをするか。

②新期開業厩舎だから調教師の手腕は未知数。天栄の仕上げに託すか。

③DVDの動きがピリッとしない。

上記の不安材料から、現在は希望を出さないほうへ気持ちが傾いている。

ただ、この馬は人気馬。人間心理として人気があるほうへ行きたくなる。

体勢になびくか逆らうか。

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