【マニアック向け】2020年募集馬注目クロス①サンデーサラブレッドクラブ編<第1回>

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(1)アイムユアーズの2019は社台系の血の凝縮

前回の記事でサンデーサラブレッドクラブの2020年度募集馬リストにあるアイムユアーズの2019について書いた。

この馬はダイナカールの 4 × 4(12.50%)のクロスを持ち、社台系の血が凝縮された血統から、多くの会員にとっては垂涎(すいぜん)の的になると書いた。

(1)社台・サンデーのリストでダイナカールのクロスを発見 社台・サンデーサラブレッドクラブ2020年募集馬リストがクラブホームページ...

アイムユアーズの2019はわかりやすい血統背景の人気馬になると予測される。

今回書くのは、ややマニアックで、特に個人的なこだわりのあるクロスを持つ募集馬だちだ。

アイムユアーズの 2019以外の4頭について、以下に取り上げてみたい。

(2)サンデーサラブレッドクラブ2020年募集馬で注目クロスを持つ馬

マネーキャントバイミーラヴの 2019は、G1宝塚記念の優勝馬ミッキーロケット (牡馬、2013年生まれ、父キングカメハメハ) の下で、ド派手な血統から人気必定だが、この馬以外はきょうだいで重賞勝ち馬は出ておらず、母もどちらかと言えば地味で、このリストを見て意外と思われる読者の方も大勢おられるだろう。

以下、表に掲げた馬たちの一押しポイントを書いていく。

(3)欧州の偉大なる種牡馬ヌレイエフ

まずルミナスパレードの 2019、クレアドールの 2019、マネーキャントバイミーラヴの 2019。この3頭を取り上げたい。

この3頭はいずれもヌレイエフのクロスを持っている。

ヌレイエフ

ヌレイエフは競走馬としては3戦2勝で、重賞勝ちはわずかにGⅢのトマスブリヨン賞(芝1500m)の1勝のみ。

イギリスのGⅠ2000ギニーは1位入線も失格。

競走馬としては不完全燃焼に終わったが、引退後の種牡馬としては、その子ども達から数々の名馬を輩出した。

GⅠ安田記念勝ちのハートレイク(Heart Lake)やスプリンターズS、安田記念のGⅠ2勝馬ブラックホークなど、わが国でもなじみのある馬や、1980年代後半のヨーロッパにおけるマイル戦線でトップクラスの実力を誇った名牝のミエスク(Miesque)で、このファミリーラインからリアルスティール(GⅠドバイターフ優勝)、ラヴズオンリーユー (GⅠオークス優勝)などの最近の活躍馬を出している。

ヌレイエフ産駒として、ほかにもシアトリカル(Theatrical)、スピニングワールド(Spinning World)、ジルザル(Zilzal)、ソヴィエトスター(Soviet Star)などなど、次から次へと名馬、名種牡馬を挙げることができて、枚挙にいとまがない。

https://ahonoora.com/nureyev.html

(4)ヌレイエフのクロスの破壊力

以前、当ブログでヌレイエフのクロスを持つ馬の活躍が近年目立つ、という話を書いた。

馬名を挙げてみると、錚々(そうそう)たる顔ぶれだ。

●アーモンドアイ(2015年生まれ、牝馬、父ロードカナロア、牝馬3冠、G1ジャパンカップ、ドバイターフ、天皇賞(秋):ヌレイエフ(Nureyev)の5×3(15.63%)

●トゥザグローリー(2007年生まれ、牡馬、父キングカメハメハ、牡馬、G2京都記念ほか):Nureyevの4 ×3(18.75%)

●トゥザワールド(2011年生まれ、牡馬、父キングカメハメハ、牡馬、G2弥生賞):Nureyevの4 ×3(18.75%)

●トーセンビクトリー(2012年生まれ、牝馬、G3中山牝馬S):

Nureyevの4 ×3(18.75%)

●ミッキーロケット(2013年生まれ、牡馬、G1宝塚記念):Nureyevの4×4(12.50%)

●メールドグラース(2015年生まれ、父ルーラーシップ、牡馬、G3新潟大賞典):Nureyevの5 ×3(15.63%)

●リオンリオン(2016年生まれ、牡馬、父ルーラーシップ、G2青葉賞):Nureyevの5 ×4(9.3%)

近年のJRA中央競馬の芝コースは高速化して、レコードタイムが頻発している。 (1)アーモンドアイはヌレイエフのクロスを持つ ス...

こうしたヌレイエフのクロスを持つ馬たちの活躍する大きな理由として、2点挙げられる。

第一に、ハートレイクやブラックホークやなどに代表されるように、ヌレイエフの直仔が日本の芝コースに対する高い適性を持ち、これが子孫に伝わっていると考えられること。

第二に、ヌレイエフの血が持つ優れたスピード値がスピード重視の日本競馬にマッチすること。

このような裏付けを持つことから鑑みれば、2020年度の社台・サンデー募集馬でヌレイエフのクロスを持つ馬を狙い撃ちする作戦があながちマニアックすぎると笑えない。

いや、笑っている者が2年後、3年後、逆に笑われる立場になることは目に見えている。

【マニアック向け】2020年募集馬注目クロス①サンデーサラブレッドクラブ編<第1回>終わり

【マネーキャントバイミーラヴ の2019】2020年募集馬注目クロス①サンデー編<第2回>に続く。

(1)前回までのおさらい 社台・サンデーサラブレッドクラブ2020年募集馬リストのなかで、注目クロスを持つ馬を取り上げて解説をしてい...

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