【結論/どのフィエールマン産駒に行くか】 サンデー’23募集 ③ 

スポンサーリンク

(1)はじめに

前回は、フィエールマン産駒はステイヤーで、勝ち味に遅く、3歳未勝利戦終了までに間に合わないのではないか、という疑念を出した。

この心配は杞憂で、フィエールマン産駒はマイルから中距離、長距離など多彩な適性を示す可能性を考えた。

(1)はじめに 前回から引き続いて、フィエールマン産駒について書いている。 前回は2つの疑念を提起し、...

今回はサンデーサラブレッドクラブで募集されている産駒3頭のうち、どの馬に行くかを書いてみたい。

(2) 「ゴールドエッセンスの22(牡)」 は大人気

「どのフィエールマン産駒に行くか」

と聞いても、フィエールマン産駒を考えておられる会員の皆さんは、「決まってる」と答えるでしょう。

ゴールドエッセンスの22(牡)」に決まってる、と。

この馬は厩舎も抜群で、母父キンカメに加えて、母系が優秀。

おじにシャフリヤールやアルアインがいる一族で、1口価格が100万円以下の牡馬。とくれば、もう出資する条件はそろっている。

今年の募集では、この馬はかなりの票を集めるだろう。

おそらく上位のベスト3には入る人気になるのではないか。

だから、私としてもこれ以上この馬については書くことはない(釈迦に説法)。

また、「アッラサルーテの22(牡)」については、前々回に「サンデーサイレンス 25.00% 3 x 3」の話題で触れたので、今回は必然的に残った「ミスセレンディピティの22(牡)」について思うところをか書いてみることにする。

(3)母父 Not For Sale は種牡馬として成功

はじめに 「ミスセレンディピティの22(牡)」 の 母父の Not For Sale の競走成績から解説したい。

アルゼンチンで全競走生活を全うし、24戦9勝(9,6,0,9)。

このうち重賞を2勝している。

適性としては、スプリントからマイルぐらいの距離が得意か。

種牡馬としては優秀で、アルゼンチンで種付けを行い、重賞勝ちした産駒は18頭(G1:11頭、G2:7頭)でアルゼンチンで成功した。

このうち、繁殖牝馬として4頭が日本に輸入された。

本馬の母 ミスセレンディピティ のほかにライフフォーセールとバラダセール 、サファリミスの4頭はアルゼンチン及び米国のG1を勝っている。

(4)アルゼンチン系は近年大活躍

ミスセレンディピティの22(牡)」 の母はアルゼンチン産で重賞を3勝(G12勝、G32勝)している。

重賞の平均勝ち距離は1833m。

・米国/ゲイムリーS(G1、芝1800m)

・アルゼンチン/エストレジャス大賞CEディスタフ(G1、芝2000m)

・ 米国/ イエローリボンH(G2、芝1700m)

父馬の Not For Sale 産駒は繁殖牝馬として ミスセレンディピティ を加えて4頭が日本に導入されていると先に紹介したが、ミスセレンディピティ 産駒はあとで詳しく見ることにして、ほかの3頭から解説する。

ライフフォーセールとバラダセールは出馬表の母馬欄やクラブ募集馬の母馬欄として、競馬ファンやクラブ会員のみなさんも既にご存じの方が多くいらっしゃると思う。

3頭ともディープインパクトをつけていて、 ライフフォーセールとバラダセール の代表産駒ダノンファンタジーとサトノフラッグはクラシック戦線をにぎわしたことで、ファンの記憶にも新しい。

また、 バラダセール の2019産牝馬(競走馬名ヴァラダムドラー)は2020年にサンデーサラブレッドクラブで募集された(父、ジャスタウェイ、1口100万円)。

この ヴァラダムドラー は2歳7月デビュー時の馬体重は532kgで、常に500kgオーバーでレースに出走した。

大きな馬体をもてあましたのか、9戦してついに勝ち上がることが叶わなかった。

ともあれ、アルゼンチン系の繁殖牝馬は馬体重に問題がなければ仕上がりが早く、2歳戦線から臨戦態勢に入り、クラシック向きの馬が多いため、ディープインパクトなどの有力種牡馬をつけられることが多く、生産者としても期待が大きいことがわかる。

ダノンファンタジー

(5)アルゼンチン系の持つ可能性

ただ、本馬の母 ミスセレンディピティ はまだ産駒から思うような活躍馬を出していない。

上の表から、適性はマイルより長めで、 母が2000mのG1を勝っていることに加え、父フィエールマンが長距離で活躍したこともあることから、本馬は2000m越えも対応できるだろう。

ただ、上のきょうだいはダートを勝ちあがっていることから、芝の軽いスピード値が不足している可能性がある。

この軽快な芝のスピード値をフィエールマンでどこまで補えるかが課題となる。

きょうだいの成績から、本馬に対する期待はしぼむかにみえる。

けれど、「相馬の梁山泊」のほうで書いたように、アルゼンチン系の可能性は馬鹿にできない。

https://ameblo.jp/aromacandle777/entry-12804904843.html

祖母にアルゼンチン系のクバターを持つ 、クラブ馬のバトルボーン (牡 2019生まれ、父 シルバーステート) は上のきょうだいの成績がパッとしないなか、4勝と健闘している。

このことから、環境が変われば巨輪の花を開く可能性をアルゼンチン系は秘めている。

※出資については、自己責任でお願いします。本記事は筆者の私の感想を書いた日記になります。

【攻略法】ブリックスアンドモルタル産駒|【1口馬主講座】トンボのめがね (note.com)

https://note.com/soumanosuikoden/n/n6d70fac97395

スポンサーリンク