(1)はじめに
前回から引き続いて、フィエールマン産駒について書いている。
前回は2つの疑念を提起し、フィエールマン産の体質の弱さとインブリードについて思うところを書いてみた。
今回は、産駒の適性を考えてみる。
(2) フィエールマン 産駒の距離敵適性を考える
菊花賞に春天連覇。
フィエールマンのこの実績だけでも、産駒はステイヤーと考えるのが普通だ。
でも、何にでも疑ってみるのが習い性になっている私。
フィエールマンの血統を母系から調べて、産駒の適性を考えてみる。
![](http://soumaryouzanpaku.net/wp-content/uploads/2023/06/フィエールマンの5代血統表.png)
(3)母父 Green Tune 産駒は多彩
ます、母のリュヌドールの成績から調べてみた。
![](http://soumaryouzanpaku.net/wp-content/uploads/2023/06/リュヌドールの優勝した重賞競走a.docx.png)
平均勝ち距離は2300m。
ステイヤー寄りの血統だ。
![](http://soumaryouzanpaku.net/wp-content/uploads/2023/06/多彩.png)
ちなみにゼンノロブロイが勝った2004年のジャパンカップで7着に敗れている。
次に母父の Green Tune(USA) について。
祖父が Nijinsky だから、いかにもステイヤーっぽい。
そんな予見はおいといて。
![](http://soumaryouzanpaku.net/wp-content/uploads/2023/06/Green-Tuneの優勝した重賞競走.png)
重賞の平均勝ち距離は1800m。
母父の Green Tune は、クラシックディスタンスもこなすが、基本は中距離馬ということになる。
それでは、 母父 Green Tune の産駒をみてみよう。
![](http://soumaryouzanpaku.net/wp-content/uploads/2023/06/Green-Tune産駒の優勝した重賞競走.png)
Green Tune 産駒の重賞平均勝ち距離は1000mから2500mまで多彩であることがわかる。
繁殖牝馬の、つまり母父の適性が反映されるから、このような結果となっているのは当然だ。
リュヌドールの 父 Noir et Or は仏エヴリ大賞(G2、芝2400m)など重賞3勝で、平均勝ち距離は2200m。
このような血統背景から、 リュヌドール ⇒フィエールマンの長距離適性が生まれた。
しかし、 フィエールマンの母父 Green Tune の産駒から考えると、この血統は種牡馬や繁殖牝馬との組み合わせにより、幅広い距離適性を引き出すポテンシャルを持つ、ということが言えるだろう。
ここまで考えると、フィエールマン産駒がステイヤーに出るということは一概には言えないだろう。
繁殖牝馬、つまり母父によって、マイルから、中距離、長距離と多彩な仔が生まれる可能性をこの血統は秘めている。
このような意味でフィエールマン産駒は面白い。
そんなことは会員の皆さんはとうにわかっているから、フィエールマン産駒は今年、人気が出ることは請け合いだ。
「【フィエールマン産駒/サンデー’23募集②】適性はステイヤー疑惑」 終わり
【結論どのフィエールマン産駒に行くか】 サンデー’23募集 ③ に続く
【攻略法】ブリックスアンドモルタル産駒|【1口馬主講座】トンボのめがね (note.com)
https://note.com/soumanosuikoden/n/n6d70fac97395