【ドナウデルタで検証】結局、馬体をとるのか、血統をとるのか?

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(1)岩清水ステークスを完勝。クラブコメント。

本日(2020 年1月25日)、私の出資馬ドナウデルタが京都11レース石清水S(芝1400m)に53kg川田騎手で出走し、3連勝で通算4勝めを飾った。

川田騎手は「初騎乗でしたが、賢い馬で返し馬でもスムーズでした。上手なレースができましたし、前半は付いていけないところがあったものの、直線で追い出してからの伸び脚は素晴らしかったですね。今後が楽しみな馬に間違いありません」。石坂正調教師は「馬体は増えていたのも良かったですが、ようやく本格化してきました。状態をみながらですが、今日と同じ距離の2月22日(土)京都・京都牝馬S(G3)を目指そうかと思います」と話していました。

サンデーサラブレッドクラブの公式ホームページより引用させていただきました。

(2)1口馬主クラブ募集カタログの誉め言葉は半分当たって、半分ハズレ。

強い勝ち方だった。今日の勝ち方を見て、この馬の1歳募集時のカタログコメントを思い出した。

「瞬時にトップスピードへと到達する鋭敏な身のこなしは特筆もの」というのは、ドナウデルタが連勝しているここ3走の走りの特徴をピタリと言い当てている。

「桜の舞台」云々の後半の言葉は完全な美辞麗句で、空手形に終わっているのはご愛敬だが。

(3)ドナウデルタのライバルはどの馬?

2019年9月22日のブログにて同じロードカナロア産駒のルガールカルムと比較して書かせてもらった。

同じサンデーサラブレッドクラブから募集されたロードカナロア牝馬のルガールカルムをドナウデルタのライバルと勝手ながら書かせてもらった。

http://soumaryouzanpaku.net/wp-admin/post.php?post=1226&action=edit

2頭を比べると、馬体はルガールカルムに、血統(ジェンティルドンナのめい)はドナウデルタに軍配が上がる。

👇ルガールカルム(サンデースマイルⅡの2016)1口60万円(総額2400』万円)

👇ドナウデルタ(ドナウブルーの2016)1口90万円(総額3600』万円)

こうして2頭の1歳募集時の写真を並べてみると、馬体の優劣は歴然としている。

ルガールカルムのほうが全体的にふっくらと丸みを帯びていて、筋肉量が豊富で、バランスもいい。

対するドナウデルタはまだ小さく、全体的に未熟な印象は否めず、膝下が短いところは、短距離馬の特徴を示している。

この特徴は上の募集時POINTでも指摘されている。

(4)成績はルガールカルムが一歩リードしていた

ルガールカルムの勝ち上がりは2歳の9月22日。中山の芝マイル戦でいきなり新馬勝ちした。

ドナウデルタはデビューは2歳の9月9日でルガールカルムより早かったが、このときは2着に敗れて、勝ち上がったのは9月29日の阪神未勝利戦(芝1400m)だった。

ルガールカルムの2勝目は開けて3歳、2019年3月10日の桜花賞トライアルのアネモネステークスで、これにより権利を得て3歳牝馬クラシック初戦の桜花賞に雄姿を見せることができた(結果は18着)。

ドナウデルタは昇級後3戦して勝てず、2勝目は2019年の秋、9月29日の阪神3歳以上1勝クラス(芝1400m)で、秋華賞にも間に合わなかった。

昨日(2020年1月24日)までの時点で、両馬の成績は以下の通り。

●ルガールカルム

通算成績8戦2勝 [2-2-0-4] 獲得賞金4,547万円 で、控除前回収率指標189 %

●ドナウデルタ

通算成績8戦3勝 [3-1-1-3]、獲得賞金4,400万円、控除前回収率指標122 %。

勝ち数こそ3勝と上回っているが、獲得賞金、回収率でドナウデルタはライバルのルガールカルムに見劣りしていた。

だから、やはり選馬は馬体を重視すべきなのでは? という疑念を払しょくすることはできなかった。

ところが、今日の勝利でドナウデルタの成績は以下のようになり、ルガールカルムを逆転した。

通算成績8戦4勝 [4-1-1-3]、獲得賞金6,254万円、控除前回収率指標174%

これは、あくまで現時点(2020年1月25日)での話で、今後、またルガールカルムがさらに勝ち鞍を増やしていって、ドナウデルタを逆転する可能性も大いにある。

(5)1歳募集時に馬体が小さく見劣りしていても、その後の成長に期待できる

正直、ドナウデルタの1歳募集時の馬体は小さく、見栄えがしなかった。

1歳6月時の馬体重も389キロで小さい部類に入る。掲示板でもいい評判はあまり聞かれなかった。

一方、悪い評判もなかったので、結局、馬体的にはあまり目立つ馬ではなかったということだ。

デビュー時の馬体重は440キロとやや小ぶりの馬体重で、その後も426キロまで体重を減らし、2019年5月4日の京都3歳500万下(芝1400m)で1番人気に押されながらも、3着に敗れたのは明らかに非力さがモロに現れたといってよかった。

その後、夏を全休して牧場に帰し、馬の成長に充てたのがよかった。

9月29日の阪神3歳以上1勝クラスの復帰戦では馬体重を436 キロに戻し(前走から+10キロ)、馬肥ゆる秋を実感させた。

このときから連勝が始まった。

今回の岩清水ステークスの勝利で連勝を3つに伸ばし、次走は京都牝馬ステークスを目標に、重賞初勝利をめざすと、石坂師は意気込みを語っている。

おばのジェンティルドンナには遠く及ばないが、ドナウデルタも一族の歴史に名を刻むことができることを願っている。

冒頭の設問「【1口馬主の選馬】結局、馬体をとるのか、血統をとるのか?」に戻るが、今日のドナウデルタの勝利でやや血統に傾きつつあるが、最終的な結論はお預けとしたい。

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