事故物件に住んでいた。そこで起こったこと。。。

ちまたでは、事故物件ブームである。
専門サイトの「大島てる」が人気を博している。
ついには松原タニシという事故物件芸人まで登場してしまった。

事故物件とは何か。
前の居住者が自殺したり、殺人事件で殺されたりしたとか。
そんなマンションやアパートなんだそうだ。
そんなんで、そこに霊がとりついて、居住者に不幸が起こるとか、なんだとか。
アホか。
それじゃあ聞くけど、なんで病死や老衰で家で亡くなった方は、幽霊にならないで、自殺や殺された人だけ幽霊になるって、おかしくね?
人が死ぬことには変わりない。
死因の違いで幽霊になるならないが決まるのって変じゃない?

むかしはみな、自宅で亡くなったんだよ。
それが自然な死の迎えかただった。
病死だろうが、自殺や他殺だろうが。
古い家は多くの祖先たちがそこで亡くなっている。
それが当たり前だった。
家には死が染みついていた。
いまは、病院で亡くなる時代になったから、自宅で死ぬのは「異常」になった。
それで、それが自殺や他殺で、しかもそれが見ず知らずの他人だったら、気味悪いと思う。
その感覚は理解できる。
だから、事故物件は正確には「心理的瑕疵(かし)物件」と呼ばれる。
幽霊が出るとか、怨霊に祟られるとか、そんなんじゃなくて、そこに住むことが憚(はば)かられ、忌避(きひ)される物件というのが本当のところだ。

家で死ぬ時代から、病院で死ぬ時代へ。

死が人びとの生活とともに日常的にあった時代から、死が病院に隠蔽(いんぺい)され、非日常的の世界へと追いやられる時代へと変わった。

こうした背景の下、人々の意識も変わり、事故物件なる言葉が生まれた。

前置きが長くなったが、私はむかし(おそらく)事故物件に2年間住んでいたことがある。
2Kのアパートだった。
入居するとき、賃貸の不動産会社から事故物件の説明を受けなかった。
それなのに、なぜそこが事故物件と言えるのか。
理由は2つある。
1つは、賃料が相場よりかなり安かった。
埼玉県のJRの駅から徒歩10分以上離れていたとは言え、2Kのアパートで3万円台だった。
しかも、6カ月間、賃料半額のキャンペーン物件。
この安さに魅かれて入居したのだが、やはり安すぎる。
2つめは、内見のときにおかしなことがあった。
風呂場を見たのだが、洗い場にうっすらと円錐形(えんすいけい)のホコリがたまっていた。
円錐形、つまり富士山型と言い換えたらわかってもらえるだろうか。
そのとき、変だな、と思ったけれど、いま考えてみると、妙だ。
ふつう、ホコリが富士山型に積もることなどない。
あれは、盛塩だ。
塩の上にうっすらとホコリが被っていた。
風呂場に盛塩っておかしくね?
ワケありでしょ。
風呂場で何かがあった。

でもって、そのときは盛塩って気が付かずに入居の契約をしてしまった。
私は鈍感だった。
ちなみに、なんで不動産会社から事故物件の説明がなかったかというと、事件・事故が直前の入居者でなければ、説明する義務はない。

みなさんが知りたいのは、この事故物件に住んでみて、私の身に変わったことが起こらなかったか、ということだろう。
結論から言うと、やはりこのアパートはワケありだった。

幽霊が出たかって?
出ない。

金縛りとか、心霊現象に悩まされたかって?
一切ない。

でも2年でガマンできずに引っ越した。
なぜか。


理由は2つ。
まず、このアパートのすぐ前をバイパスが走っていて、振動がものすごい。
トラックが通るたびに、地震のように揺れる。
夜中でも昼間でもひっきりなし。
さらに、粉塵(ふんじん)が舞う。
あまりにひどいので、空気清浄器を入れたほどだ。
ここに長く住んでいると病気になる。
そう思って引っ越すことにした。

なんだ、事故物件ってそういうことだったの?
賃料が安いのも、単に公害物件だったからなのか。
そう思われる読者のかたもおられるだろう。
事実はその通りなのかもしれない。

でも、それだけでは風呂場の盛塩を説明できない。
盛塩と思ったのは、やはり粉塵じゃないのか。
そうかもしれない。
しかし、富士山型に積もるだろうか。

真相は闇の中だ。
本当に幽霊が出たのに、私は気が付かなったのかもしれない。

でも、私にとっては幽霊が出ることより、振動や粉塵で心身をこわすほうが、よっぽど恐ろしい。

事故物件恐るるに足らず。
いや、恐るべし。

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