(1)新型コロナウイルスは株式相場を破壊し、経済が激変する
今回の新型コロナウイルスは感染症の世界的な流行、パンデミックになりつつある。
従来の季節的な流行を特徴とするインフルエンザのように夏までには終息するというのは甘い見通しだとWHOの専門家が警告を鳴らしている。
新型コロナウイルスが今後、常態化する可能性を示唆する専門家もいる。
パンデミックはコロナショックとも言えるダメージを経済界に及ぼしつつある。
ニューヨークのダウや日経平均株価は大きく値下げし、リーマンショックの再来が現実化している。
本業や自分の会社が危ない。トイレットペーパーの不足など日常生活にまで大きな影響が及んでいる。
このままでは、世界や日本が終わる。
こうした悲観的な観測が流れ、みなさんも不安な毎日を送られていることかと思います。
本当にこの有様は競馬どころじゃない。
今回の新型コロナウイルス禍は一時的なものではなく、社会や経済のしくみまで根本的に変える契機となるものと確信します。
私は根が楽天的な性分なもので、今回の騒動は、むしろ社会をいい方向に変えるのではないか、見方によっては、大きなビジネスチャンスも生まれるのではないか、とひそかに考えています。
それでは、社会はどう変わるのか。
それが今回書くテーマです。
(2)ネットサービスに商機が
①ネットサービスがさらに隆盛する。
外出の機会が減り、人々はさらにインターネットに依存するようになります。
ネット通販などの物品販売を初め、ネットによるサービスの需要が増え、ここにビジネスチャンスが生まれます。
たとえば塾や予備校などのネット授業がさらに進むことが予測されます。
インドア派が増え、YouTubeなどのネット動画の配信もさらに加速する。
YouTubeというと若者や子供向きのイメージがあるかと思いますが、中高年のYouTubeの視聴率も上がり、中高年向きのコンテンツも増える。
これからYouTubeを始めようとする人はチャンスです。
今年から始まる5Gやこれを用いたVR技術、ドローンの普及もネット通販・ネットサービス事業の発展を後押しする。
(3)働き方改革が加速、テレワークの時代に
②働き方が変わる。
今の安倍政権が進めている働き方改革がさらに進む。
テレワークが増え在宅勤務や会社に行かずに、近所の喫茶店などで仕事をする形態が進む。
ただし、日本の企業文化は会社に毎日通勤して汗をかいてナンボという封建時代のようなところがあるから、テレワークがどの業界でも進むというのは、おそらくない。
情報・通信やデザイナーや編集者などのネット環境で日ごろから業務をこなしている業界に限られるかと思います。
ただ、悪夢のような通勤の満員電車はいくぶん緩和されるでしょう。
これはサラリーマンにとっては朗報です。
(4)新たに勃興する企業とは
③新たなネットワーク産業が
小泉政権での労働者派遣法の改正を機に人材派遣会社などの新しい事業が起こりました。
競馬界でもフサイチの冠号を持つ関口房朗氏など人材派遣会社の起業から広く競走馬主までを手掛けてカリスマとなる人材を輩出したのもこうした時流が後押ししたことによります。
今回のコロナ禍を機に在宅勤務の労働者や在宅での個人事業主が増えると、こうした人材をつなぐ新たな事業が起こってくるでしょう。
アマゾンや楽天などは消費者をネットで取り込む事業を展開して大きく発展しましたが、今度は生産者や労働者を結びつける事業が起こると予測されます。
YouTube界では、ユーチューバーを結びつけるUUUM(ウーム)などの動きがすでに起こっていますが、これがYouTubeといったエンタメだけでなく、あらゆる分野に拡大したものというイメージを持っています。
従来のBTB、BTC、CTCに加えてBTR(労働者や個人事業主)、RTRの新たな業務提携が模索される時代に入ると考えます。
(5)新型コロナウイルスを奇貨として私たちが為すべきこと
最後に新型コロナウイルスを奇貨として私たちが為すべきことを考えてみました。
今回の新型コロナウイルスは感染率が強力なことで中国武漢から日本や韓国、世界に瞬く間に広がりました。
しかし、致死率は悲観されるほど高くないのが不幸中の幸いです。
この世界的な流行がMERS(致死率約30%)やSARS(致死率約10%)だったら、最悪です。
本当に中世のペストの流行に匹敵する惨禍が世界を襲ったでしょう。
グローバリゼーションが加速する近未来に今回の新型コロナウイルスよりも致死率や感染力がさらに強い新型ウイルスがいつ日本や世界に到来するかわかりません。
今回のウイルス禍は将来のもっと恐ろしい事態に備える予行演習となる、と言えます。
感染症に対する予防の徹底は何も新型コロナウイルスに限らずに常に意識の上にのぼらせておかなければならないことです。
ここで、なんとか被害を最小限に食いとどめることが将来起こりうる深刻な事態への備えとなるので、ここはしっかりと乗り越えていきたいです。
そして、大きなリスクや深刻な状況の中には必ずチャンスが潜んでいます。
特にさなざまなリスクに晒されていて、リスク管理、リスクヘッジがビジネスを円滑に進めるときに重要課題となってきている現代、今回の新型コロナウイルス騒動のあとにやってくる新しい時代を見据えながら行動に移す人が次の時代を切り開く人物になるということができるでしょう。
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