(1)はじめに
『相馬の梁山泊』では、先行して「初仔の牝馬シリーズ」を掲載している。
【250万円を溶かした】初仔の牝馬は消しか(第1回)
https://ameblo.jp/aromacandle777/entry-12601476240.html
本ブログは『相馬の梁山泊』の第2回の内容をデータを充実させて拡大版で第1回として掲載させていただきます。
「【250万円を溶かした】初仔の牝馬は消しか(第1回)」では、自分の経験から初仔の牝馬の危険性を強調するためにあえて書かせてもらいました。
と言ってもわざわざ指摘しなくても、「初仔の牝馬はヤバい」というのは周知の事実であることも承知しているかと思う。
それでも、このテーマを週刊文春の記者のようにしつこく追いかけてゆくつもりだ。
そして「文春砲」を一発かましてやりたい。
さて、社台・サンデーの会員のみさなんはシヴィアなので、「初仔の牝馬はヤバい」と騒いでもソースやデータを示さないとまともに取り合ってくれない。
そこで、今回は2013年産のサンデーサラブレッドクラブ募集馬全80頭で初仔の牝馬の競走成績を検証してみる。
なお、サンデーサラブレッドクラブ2013年産の全募集馬出生順次とこれをまとめたデータは一番下に添付した。
(2)初仔の牝馬は明らかに劣勢
まず下の表は牝馬(メス)と牡馬との競走成績を初仔と2番仔以降で比較してみた結果だ。
ちなみにデータは2020年5月31日現在の競走成績からとっている。
初仔の牝馬だけ赤字で示してある。
この表を見れば一目瞭然。
初仔の牝馬は勝ち上がり率(1勝以上馬)25%と、初仔の牡馬(100%)や2番仔以上の牝馬(48.6%)に比べて圧倒的に低い。
初仔の牝馬がダメだという結論に誘導したいので、わざと悪い数字のデータを持ってきたのではない。
2013年産を選んだ理由は、比較的最近のデータであること、現7歳で現役馬もわずかにいるが、ほぼ引退して結果が出ているからだ。
(3)データに対する反論
初仔の牝馬にとって悪いデータだが、難癖をつけようと思えばいくらでもつけられる。
以下、このデータに対する反論を書いてみたい。
①2013年産だけたまたま初仔の牝馬にとって都合の悪いデータになったのではないか。ほかの年を調べたら、初仔の牝馬にとって良好な数字が得られるはず。
☞それでは、次回は2014年産を調べてみましょう。有料記事なら、たとえば5年間のデータを調べる手間を惜しみません。
ですが、無料記事なのでこれぐらいでご勘弁ください。1カ年分を調べるのに2~3時間はかかるのです。
②社台やG1、シルクやキャロットの他クラブや社台グループ以外の生産牧場の初仔の牝馬もデータベース化しなければ、統計的なことは言えない。
☞これは極めてもっともな反論です。プロで、これで食べているならその手間をかけるのが当然ですが、素人のブログの限界です。
それは時間的、能力的にできません。
③確かに今回のデータは初仔の牝馬に分が悪い結果になっているが、ほかの年に産まれた初仔の牝馬で重賞やG1を勝っている馬がいる。
☞はい。それは事実です。次回は初仔の牝馬でG1を勝っている馬について書く予定です。
ベテラン会員さんはすぐにあの馬の名前を思い浮かべると思います。次回はあの葦毛の馬について書きます。
(4)サンデーサラブレッドクラブ2013年産の全募集馬出生順次
以下が獲得賞金順にサンデーサラブレッドクラブ2013年産の全募集馬出生順次を調べた表になる。
左から3項目目の「出生順次」だけに注目して表を追いかけていってほしい。
特に初仔の成績には目を光らせてください。初仔の牝馬は赤字で記してある。
(5)2013年産のサンデー募集馬出生順次まとめ
追記。
初稿では、タッチングスピーチの19をメスと表記して、この馬を狙っている人はピンチと書いてしまいました。
事実の大誤認があり、大変失礼しました。お詫びして訂正いたします。
データでは初仔の牝馬はレースパフォーマンスはがた落ち。
逆に初仔の牡馬はグッドパフォーマンスになり、タッチングスピーチの19(牡)を狙っている方には大追い風になってしまいました。
それにしても恥ずかしくなるようなミスです。
まことにもって、あいすいませんでした。
以降、気をつけます。
読者のみなさまへ
トンボのめがねより
「【初仔の牝馬の成績は壊滅的】ホントor嘘 初仔の牝馬は走らない」第1回 終わり
【初仔の牝馬で重賞を勝ったあの馬はどうなのよ】ホントor嘘 初仔の牝馬は走らない 第2回に続く
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