【ヌチバナの2019】2020年募集馬注目クロス④G1編<第4回>

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(1)はじめに

これまでこのシリーズ(2020年募集馬注目クロス)では、主にヌレイエフ(Nureyev)のクロスとサンデーサイレンスの3×3のクロスを持つ馬について検討を加えてきた。

今回紹介するヌチバナの2019(牝馬)はその両方の条件に該当します。

[Nureyevの5 × 4(9.38%)サンデーサイレンスの3 × 3(25.00%)]

前回紹介したクィーンチャームの2019の3代母はヌレイエフの直仔のニキーヤになりますが、ヌチバナの2019の3代母もニキーヤです。

ニキーヤ一族といえば、ゴールドアリュールやゴールスキー、ソロルなどの重賞優勝馬を何頭も輩出してきた名門の牝系です。

このような意味からもヌチバナの2019に注目しています。

(2)ヌチバナの2019の血統評価

それでは、の5代血統表を下に掲げます。

まず母系を見てみよう。

本馬(ヌチバナの2019)の3代母ニキーヤはヌレイエフの直仔。そして、本馬の母父キングカメハメハの父Kingmamboの母父がヌレイエフ。まずここでヌレイエフ(Nureyev)の5 × 4(9.38%)のクロスが見られる。

続いて、本馬の曽祖父がサンデーサイレンス。一方、本馬の母ヌチバナの母父がサンデーサイレンスで、こちらはサンデーサイレンスの3×3のクロスということになる。

本馬(ヌチバナの2019)の母ヌチバナは中央未勝利。

繁殖牝馬としては5頭の仔馬を産んでいて、本馬は5番仔。

上のきょうだいの成績は以下の通り。

・ハマオリ(牝馬、2014年生まれ、父タートルボウル)未勝利

・エウリディーチェ(牝馬2016年生まれ、父シンボリクリスエス)地方4勝

・ギャラクシーソウル(牝馬2017年生まれ、父クロフネ)1勝

・ミッキーヌチバナ(牡馬2018年生まれ、父ダノンレジェンド)未出走

中央の勝ち上がりは1頭のみ。

3番仔のギャラクシーソウルが4戦目の中山未勝利戦(ダート1800m)を勝ち上がっている。

このように、母ヌチバナ自身は繁殖牝馬としての成功には遠いが、母ヌチバナの母ラバヤデールは産駒から重賞馬ソロルを出し、活力がある。

去年のG1サラブレッドクラブの募集馬ラバヤデールの2018(ルコルセール 、牡馬、 父 ロードカナロア)は馬体、動きともよく、G1サラブレッドクラブの最終人気投票で6位(75票)となる人気馬であった。

やはり、ニキーヤ一族のポテンシャルを1口馬主会員はよく知っている。

ヌチバナの2019の近親ルコルセールはリリーバレーで入厩に向けて順調に乗り込んでいる

(3)まとめ

本馬の半兄が2歳のミッキーヌチバナで、冠号から馬主は野田みづきさん。

他にもこの一族のミッキーマンゴー (牡馬、2011年生まれ、父ゼンノロブロイ、未勝利)も野田みづきさんの所有馬だ。

このミッキーマンゴーの母はオネストリーダーリン(1998年生まれ、父 Kingmambo)で、ミッキーマンゴの半妹はディアマイダーリン (2012年生まれ、父ハーツクライ、G3クイーン賞優勝、G2フローラステークス2着)。

あの馬見の達人野田みづきさんがこの一族から2頭も購入しているのは、やはり

ニキーヤやその母Reluctant Guest(アメリカのG1・ビヴァリーヒルズハンデ(芝9F)を優勝)を背景とするこの一族の血の奥深さを評価しているからに相違ない。

また、本馬(ヌチバナの2019)の母父はキングカメハメハというところも押し材料だ。

最近、母父キンカメの馬の活躍が顕著になっている。

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本馬はサンデーサイレンスの3×3という強いクロスを持っているが、ノットフォーマルやトラストなどの活躍例もあり、一概には走らないと断言できない。

ニキーヤに由来するヌレイエフのクロスのパワーと母父キンカメの2つの売り材料から出資候補のリストの1頭に加えてもいいかもしれない。

【ヌチバナの2019】2020年募集馬注目クロス④G1編<第4回>終わり

【ミゼリコルデの2019】2020年募集馬注目クロス④G1編<第5回>に続く


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