何を言いたいか、というと、若駒はどんどん馬体が変わる。
だから、1歳の募集時の馬体だけを見て、すべて判断するのは危ない
ということ。
ちなみに「半分インチキ」と断罪しているのは、「相馬の水なんちゃら」というブログに対してのこと。
なんか、聞いたことある名前だあ。
去年、私は第一印象でドナウブルーの16がよく見えたと「相馬の梁山泊」書いた。
当時の募集写真がこれ↓
どうですか。
よく見えた、と書いたが、
改めて上の写真を見ると、むしろ欠点のほうが先に目につく。
膝下が短い。
これは短距離馬の特性で、故障が少ないというメリットがあるが、
牝馬クラシックを照準に考えると物足りない。
背も短く、こちらも短距離馬の特徴を示す。
馬体重も389キロで小さい部類に入る。
このドナウブルーの16、競走馬名ドナウデルタはネットで見る限り
あまり評判になっていなかった。
(もちろん、馬体評価はネット環境のものだけではない。しかし、
ネット以外の評判は知る限りにあらず)
だから、この馬に出資したのも、父ロードカナロアの可能性と
母馬がジェンテイルドンナの姉という血統上の評価に加えて、
前後のバランスの良さや好み(よけいな筋肉があまりついていない)が決断をあと押した。
ところで、下の写真が1年後の今年6月に撮影された直近のドナウデルタの写真だ。
これを見ると、ずいぶんと馬が変わってきているのがわかる。
まず、脚の長さは若干伸びたのだろう。
気にならなくなってきた。
背中の短さは相変わらずだが、上(背)が短く、下(腹)が長い。
これは走る馬の特徴だ。
首から肩にかけての筋肉の隆起にも、たくましさを感じる。
これが募集写真でのものなら、窮屈な印象を受けるが、
調教を積んでのものならば、よい成長分と考える。
6月1日時点での馬体重は458キロで、懸案だった小さい体は無事成長して
まだ幾分、小さいほうに入るが、430~440キロでデビュー戦を迎えることができそうだ。
(これは願望が入っている)
ちなみに、去年の募集時に同じくロードカナロア産駒で、
ドナウデルタよりさらに小さい376キロの馬、レーヴディソールの16
競走馬名レーヴドゥラメールも7月13日時点で496キロと順調に成長して、好馬体となっている。↓ こちらもデビューが楽しみだ。
ここまで、なんだか自慢のようになってしまったが、
(レース結果を伴わない、~持ってます自慢で、あい済まない)
言いたいとことを繰り返すと、
馬体は1歳時から成長し、大きく変わる。
だから、出資する場合は成長分のノビシロを見込んでチョイスするべし、
ということだ。
つまり、相馬には想像力が必要。
現在だけでなく未来も含めて、
時間を見ることができる人が、真の相馬師、というわけだ。
もっとも、私は、ドナウデルタの成長した現在の姿を見越した上で
第一希望にしたわけではない。
運よく順調に成長してくれているだけだ。
私は時間を見れる未来人ではない。
半分インチキというのはそういう意味だ。
(お前など、全部インチキだ、という声がどこからか聞こえてきたゾ。空耳かな。)
この馬のように、馬体が小さく、幼く見える馬でも、1年でガラリと変わることがある。
だから、こういう馬に出資しようか迷った場合でも、あきらめてはいけない。
逆に1歳6月時点で100%よく見える馬は、早熟で成長がマックスに近く、
1年後には他の馬に追いつかれ、追い抜かれることだってある。
クイックリトルミスの09、競走馬名ストリートハンターがこうしたタイプに該当する。
見るからに馬格があって、垢ぬけた馬体で、頼もしく映る。
ちなみにこの馬は3月19日生まれ。
1歳6月時点ですでに450キロあった。
1口125万円。
高額でも角居厩舎ということも手伝って人気した。
しかし、2勝を挙げただけで、獲得賞金は1550万円にとどまり
回収率指標30%にすぎなかった(1口馬主DBより)。
もし、このブログを見られている方でストリートハンターに出資された人がいらっしゃれば
晒しものにするようで、すいません。
実は2010年の募集時に、私はこの馬を第二希望に書いて外れた。
だから、私の失敗談として書いている。
まとめます。
(1)1歳募集時に馬体が小さい・幼い→成長する可能性に賭けるのも手
ただし、以下は私の経験上のはなし。
①初仔で小さいのは、デビュー時にも小さいことが多い。
②1歳6月時点で350キロを切っている馬も小さいままのことが多い。
③特に、小さく出たディープインパクト産駒は成長はあまり見られず、
1歳6月時点で小さい馬は、デビュー時にも小さいことが多い。
私の出資馬マーシフルハートは①~③のすべての条件に合致し、
1歳6月時342キロ→2歳12月デビュー時384キロで、中央10戦未勝利に終わった。
(2)1歳募集時に馬体が完成されている→早とちりするな。早熟の場合だってあるから慎重に
以上が私の経験から得た教訓です。
これからキャロットファームの募集が始まります。
今年度の出資を検討されている皆さんの参考になれば幸いです。