(1)はじめに
社台・サンデーサラブレッドクラブ2020年募集馬リストのなかで、注目クロスを持つ馬を取り上げて解説をしている。
私が個人的に注目する血統として、ヌレイエフのクロスを持つ馬のリストを作成している。
なぜヌレイエフのクロスにこだわるかという理由は、以下の記事を参考にしてください。
今回はルミナスパレードの 2019を取り上げたい。
(2)ルミナスパレードの 2019の血統評価
まずはルミナスパレードの 2019の5代血統表を下に掲げる。
ルミナスパレードの 2019はヌレイエフ(Nureyev) の 5 × 5(6.25%)のクロスを持っている。
この馬の3代母のソニンクに注目したい。
ソニンクはヌレイエフの孫にあたるが、その仔から多くの活躍馬を出している。
以下は主な産駒。
・アコースティクス (牝馬、2001年生まれ、父Cape Cross)
・モンローブロンド (牝馬、2002年生まれ、父アドマイヤベガ) 4勝、G3ファンタジーステークス2着
・ノットアローン (牡馬、2005年生まれ、父アグネスタキオン) 3勝、G3ラジオNIKKEI賞2着
・ランフォルセ (牡馬、2006年生まれ、父シンボリクリスエス) 8勝、G2ダイオライト記念、G2浦和記念、G3エルムステークス、G3佐賀記念優勝
・ノーザンリバー (牡馬、2008年生まれ、父アグネスタキオン) 6勝、G2さきたま杯(2回)、G2東京盃競走、G3アーリントンカップ、G3カペラステークス、G3東京スプリント競走優勝
特筆したいのは、アコースティクスだ。この馬はダービー馬ロジユニバースの母として知られている。
ルミナスパレードの 2019の母(ルミナスパレード)は4勝馬。
この馬もサンデーサラブレッドクラブの募集馬で、準オープンにまで上った。
芝・ダートの1200~1400mで勝ち鞍を挙げている。
おばにジューヌエコール (牝馬、2014年生まれ、父クロフネ、 4勝、G2デイリー杯2歳ステークス(芝1600m)、G3函館スプリントステークス(芝1200m)優勝)がいる。
軽快なスピードを持つ母やおばの血がうまく伝わっていて、ドゥラメンテの切れ味が加われば、なかなかおもしろい存在になるだろう。
(3)ルミナスパレードの2019の一族の馬体写真比較
●母ルミナスパレード(ルミナスポイントの2011)1歳募集時
●姉ソングライン(ルミナスパレードの2018)1歳募集時
●ルミナスパレードの2019
●ルミナスパレードの19の近親ランフォルセ
(4)まとめ
ルミナスパレードの 2019の血統を見ると母系の秀でたスピードが見て取れる。
これはヌレイエフに由来するところが大きい。
この血がクロスになって色濃く前面に出れば、少なくとも未勝利に終わるということは考えられない。
どこまで出世するかは、体質や気性など未確定の要素が大きいので何ともいえない。
特にドゥラメンテ産駒だから気性の問題が心配だ。
それでも血統から高いポテンシャルを持つことが期待できる1頭であることは間違いない。
noteブログに「ルミナスパレードの2019」をはじめ、サンデーサイレンスの4×3(3×4)のクロスを持つ、サンデーサラブレッドクラブ2020年募集馬の詳細な記事を書きましたので、よろしかったらご購読くださるようお願いします。
https://note.com/soumanosuikoden/n/n57e444be5361
【ルミナスパレードの 2019】2020年募集馬注目クロス①サンデー編<第3回>終わり
【クレアドールの 2019】2020年募集馬注目クロス①サンデー編<第4回>に続く
👇ランキングをクリックしていただければ幸いです。