社台サラブレッドクラブの出資馬ルーズベルトゲームが引退。
慚愧(ざんき)に堪(た)えない。
この言葉を初めて使った。
意味は「自分の行いについて、残念に思い、反省すること」。
ルーズベルトゲームの母はサプレザ
イギリスのG1サンチャリオットステークス(芝8ハロン)を3年連続優勝。
日本でも2009年のカンパニーが勝ったマイルチャンピオンS(G1)で3着、エイシンフォワードが勝った2010年のマイルチャンピオンS(G1)では4着と、2度、走りを見せている。
芝のマイルの鬼といってもいい血統で、この馬を社台が買ったという情報を聞いて、少し胸ときめいた。
ディープインパクトとの間の2番仔が社台サラブレッドクラブで募集され、第一希望で応募して、当選が決まったときは、早くも重賞を獲った気でいた。
2016年12月4日の中京の2歳新馬戦(芝1400m)でルメール騎手を背にデビューして2着。
勝ち上がったのは年が明けて2017年1月14日の京都の3歳未勝利(芝1600m)戦。
福永祐一騎手の手腕によるもので、僅差の勝利だった。
その後、勝ちあぐねて、栗東の安田隆行厩舎から橋口慎介厩舎に転厩するも、体調がすぐれず、休養。
4か月ぶりのレース、8月31日(土)札幌・ダート1700m(牝)戦への出走に向けて、8月28日(水)にダートコースで追い切りが行われるも15-15程度で手応えが一杯になり、動きに精彩を欠く。
そして8月30日のクラブホームページでついに引退発表。
新馬のころは迫力のある調教の動きでタイムも上々。
これは、当たりを引いたと、ワクワク感で胸の中はいっぱいだった
ところが、レースでは惜敗が続き、騎手もルメール、福永の一線級から、池添謙一、鮫島良太、川又賢治、富田暁とトーンダウン。
こうなると、成績もダウンして、近走は12着,14着,15着と2ケタ続き。
引退もやむなし。
結局1口125万円の馬だったが、1つ勝っただけで、維持費ばかりがかかり、大赤字となった。
ルーズベルトゲームには「お疲れ様。いままで、きつい調教に耐えて大変だったね。良い仔馬を産んでください」とねぎらいの言葉をかけてあげたい。
だが、自分自身に対しては、本当に「慚愧に堪えない」。
血統だけで飛びついた、というわけでもなく、馬体にも見るべきものがあると判断した結果の出資だったが、空振りに終わった。
本当に馬見は難しい。
最近、出資馬ペルクナスの屈腱炎、ラレータのレース出走白紙撤回と悪いことが続いている。
バイオリズムはグダ下がりだ。
こんなときはジタバタせずに、潮目が変わるのをじっくりと待つほかない。
ルーズベルトゲームを応援してくださったファンのみなさん、ありがとうございました。
👇ランキングをクリックしていただければ幸いです。