さあ、今週の土曜日(2019年7月6日)、本年度のサンデー、社台、G1第二次募集が始まる。
(1)測尺からチョイスした馬
前回のおさらい。
過去の活躍したクラブ馬、グランアレグリアやブラストワンピースなどの1歳募集時測尺データから、以下の理想的な測尺の基準値を設定した。
1歳募集時、胸囲172cm以上、管囲20cm以上、体重420~455キロ。
本年度のサンデー、社台、G1各クラブの第二次募集馬から基準値に2項目以上合致する馬を以下の表に掲げた。
今回は上記の表からさらにふるいにかけて当たり馬を予想してみる。
(2)私の第二次募集で出資した馬
私事で恐縮だが、私は過去13年間で第二次募集に参加したのは4回。
2007年アリゾナジャガー(牡馬、父ネオユニヴァース)→未勝利
2008年フェデラリスト(牡馬、父エンパイアメーカー)→G3中山金杯、G2中山記念
2013年エッケザックス(牡馬、父デュランダル)→2勝
2014年クリスタルスカル(牡馬、父ハービンジャー)→未勝利
成績は4頭のうちで1頭の当たり馬(フェデラリスト)を引いた。
成功体験と失敗体験をそれぞれしているので、この経験は次に生かすことができる。
(3)第二次募集で狙い目の牡馬
最初にフェデラリストがなぜ売れ残っていたのか。
その理由から話すことにしたい。
フェデラリストは母にオークス馬のダンスパートナーを持つ良血馬で、社台サラブレッドクラブから1口200万円で募集された。
ダンスパートナーの仔は期待されていたものの、あまり良績をあげることがなく、2008年時点での活躍馬がダンスオールナイト (牝馬、2003 年生まれ、父エルコンドルパサー) で5勝。この馬はオープンまでいったが、重賞は中山牝馬ステークス3着が最高だった。
そこである事件が起こる。
2006年に募集された2つ上の兄、マル外、マンボパートナー(牡馬、父Kingmambo)は1口375万円(総額1億5千万)で募集された。
この超良血馬が、デビュー戦で16頭立ての16着。
期待を大きく裏切った。
その後も勝てずに、中央では未勝利に終わり、地方へ転出した。
当時の1口馬主掲示板は大騒ぎになった。
この兄に比べてフェデラリストは1口200万円(総額8千万円)と約半額と安く、良血牡馬の割にはお買い得の価格だった。
安いから何かワケありと勘繰られた。
また、父のエンパイアメーカーは今でこそ産駒は増えたが、当時は日本ではあまりなじみのない種牡馬。これも敬遠された材料だった。
血統の割りには安いとはいえ、それでも牡馬で1口200万円は現在の募集価格でも高価格帯に属する。
この兄のマンボパートナーで大火傷をした事件を目撃した会員の多くは「もう騙されないぞ」という思いが強く、「羮(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹く」どころか、食ずに静観した結果、売れ残りとなった。
このフェデラリストの例から次の教訓を得た。
超良血馬で上が期待を裏切って走らずに売れ残った高額牡馬にチャンス目がある。
ルーラーシップもこの例にあてはまる。
今回の第二次募集のうち、測尺からチョイスした馬からはドナブリーニの18(牡馬、父キングカメハメハ、サンデーサラブレッドクラブ、1口250万円)がこの条件に該当する。
(4)第二次募集で狙い目の牝馬
次に私の失敗体験から得た教訓の話をしてみたい。
2013年の第二次募集で私は美浦 の鹿戸雄一調教師に預託予定の牡馬、エッケザックス(牡馬、父デュランダル、1口90万円)を選んだ。
実はこの年の第二次募集馬でシングウィズジョイ(牝馬、父マンハッタンカフェ、栗東・友道康夫厩舎、1口60万円)が売れ残っていた。
この馬は16戦4勝の成績のうち、サンスポ賞フローラS(G2) とターコイズS(G) の重賞を2つ勝ち、約1億5千万円の賞金をもたらした功労馬だ。
シングウィズジョイの華々しい活躍を目にするにつけ、あのとき行っておけばよかった、と後悔した。
このエッケザックスの例から以下の教訓を得た。
第二次募集は牝馬から選べ。
フェデラリストやルーラーシップなど二次募集まで売れ残った牡馬が活躍する例はあるにはあるけれど、極めてレアケースだ。
基本は牝馬から探すこと。
シングウィズジョイ以外にも思いつくまま馬名を挙げるとサンデーのアエロリットやマジックタイム、G1のジュールポレールなどが該当する。
今回の第二次募集のうち、測尺からチョイスした馬から牝馬だけ抜き出すと、以下の5頭がスクリーニングされた。
リッスンの18(父キングカメハメハ、サンデーサラブレッドクラブ)
外)ミノレットの18(父Frankel、社台サラブレッドクラブ)
外)ターフドンナの18(父Kingman、社台サラブレッドクラブ)
コレクターアイテムの18(父スクリーンヒーロー、G1サラブレッドクラブ)
クイーンカトリーンの18(父Frankel、G1サラブレッドクラブ)
(5)この中に当たりの馬がいる
上記の考察の結果、ふるいにかけられた馬を以下の表にまとめた。
この中に当たりがいる。
ドナブリーニの18とリッスンの18の良血2頭にFrankel産駒の牝馬2頭。
どうですか?
本当にこの中から当たり馬が出る気がしてきた。
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