【オメガハートランドの2019】2020年募集馬注目クロス③社台編<第1回>

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(1)はじめに

前回は、今年(2020年)の社台・サンデーサラブレッドクラブ募集馬で、サンデーサイレンスの3×3のクロスを持つ【シーディドアラバイの 2019】について取り上げた。

(1)はじめに 社台・サンデーサラブレッドクラブ2020年募集馬リストのなかで、注目クロスを持つ馬を取り上げて解説をしている。 ...

そして、「インブリードの濃い配合を持つ牝馬はただでさえナイーブなのにさらにいっそう神経過敏になりレースに向かないと受け取るのがふつう」であり、「この馬に対する評価はやや消極的だ。」という結論を書いた。

社台サラブレッドクラブ募集馬の中にもきついクロスを持つ馬がいる。

今回はこうした馬の1頭であるオメガハートランドの2019を取り上げたい。

上の表の下から3番目の馬がオメガハートランドの2019で、

Kingmamboの2  × 4(31.25%)という濃いインブリードを持っている。

(2)オメガハートランドの2019の血統評価

●オメガハートランドの2019の5代血統表

本馬の母オメガハートランドは父キングカメハメハはKingmamboの直仔。母のオメガハートランドの祖父のエルコンドルパサーがKingmamboの直仔。

ということでKingmamboの2  × 4(31.25%)が成立している。

社台グループでKingmambo系の種牡馬といえば、昨年キングカメハメハが死亡したが、ルーラーシップやロードカナロア、そして今年産駒が初デビューするドゥラメンテなど、十分すぎるほどのメンバーに恵まれている。

そんななか、なぜ、なおさらKingmamboの強いクロスにこだわるのか。

この疑問については、最終章でお答えしたい。

オメガハートランド

母オメガハートランドは14戦3勝 でG3フラワーカップの勝ち馬。

桜花賞12着(勝ち馬はジェンティルドンナ)、オークス12着(勝ち馬はジェンティルドンナ)。

フラワーカップ優勝後は勝ち鞍がなく、その年のターコイズステークス(当時はまだオープン特別)に2着したぐらいで、ほかに目ぼしい戦績はなく、翌年4月の福島牝馬ステークス5着を最後に引退した早熟の牝馬ということになる。

本馬は4番仔にあたる。母の仔はいずれも牝馬で、唯一勝ち星をあげているのは、2番仔のオメガハートクィン (牝馬、 2016年生まれ、父キングカメハメハ) 1勝、中央現役だけだ。

この全姉のオメガハートクィンも当然、Kingmamboの2  × 4のクロスを持っている。

この姉は5戦目の3京都3歳未勝利戦(芝1800m)で勝ち上がっている。

3歳5月だから、牝馬クラシックには当然、間に合うはずがなく、昇級後6戦を消化したが、2着が最高で1勝クラスで勝ちあぐねている(2020年4月26日現在)。

オメガハートランドの2019の解説に戻る。

netkeiba.comで牝系図を見ると、おもしろいことがわかる。

まず画面上を見る限り目立った活躍馬が見当たらない。

そして、ナリノモンターニュ以外はどの馬もオメガの冠号を持っている。

つまり、オーナーの原礼子さんがこの一族を自家繁殖しているということになる。

https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019104690/

活躍馬も出せないまま、原オーナーがこの一族にこだわるのはなぜか。

それは、オメガハートランドの母オメガアイランドはハーツクライの妹という由緒ある血を引いていることが一番の理由だろう。

ハーツクライ

改めてオメガハートランドの2019の5代血統表を眺めると、母系にサンデーサイレンス、ロイヤルスキー、エルコンドルパサー、トニービンなどの名前が見られ、要所を現代日本競馬を代表する歴代の名馬、名種牡馬で押さえていることがわかる。

原オーナーがこの血にこだわるのは当然だろう。

(3)まとめと結論

オーナーの原礼子氏がこだわったオメガアイランド一族の1頭であるオメガハートランドの2019をなぜ、手放すことになったのか、その理由を探ってみたい。

まず第一に、同じ配合の全姉オメガハートクィンがすでに誕生しており、この馬も引退後は原氏の自家生産に充てることができる。

本来なら、2頭目はKingmamboの2  × 4(31.25%)の強力なクロスを持つ牡馬が欲しかったのだろう。ところが今回もメス馬が生まれた。繁殖牝馬は2頭もいらない。

おそらく、こんなところが手放すことになった本音だろう。

これは所有者の原氏の事情で、何も社台が原氏から一方的にこの馬を押し付けられたわけではない。買い手の社台にも事情がある。

それは、第一に社台ファーム生産で貢献してくれたハーツクライの血を一族に持つこの馬の繁殖牝馬としての魅力がある。

次に、Kingmamboのインブリードということだが、母系はエルコンドルパサーを経由している。

エルコンドルパサー

エルコンドルパサーといえば、凱旋門賞で逃げに逃げて、Montjeuを相手に2着と善戦して日本調教馬の維持を見せた歴史的名馬だ。

引退後種牡馬になったが、3年間産駒を送り出しただけで急逝した。

産駒のヴァーミリアンは地方のダート界を席巻する活躍を見せ、種牡馬にもなったが、思うような産駒を送り出すことができずに2017年をもって種牡馬から引退した。

というわけで、国内に残るエルコンドルパサーの血はごくわずかとなった。

そこで、母系に残るエルコンドルパサーの血をさらには遡るKingmamboの血を色濃く受け継ぐオメガハートランドの2019の血統に社台は期待した。

こんなところが真相なのではないだろうか。

オメガハートランドの2019の引退後を想定した話に焦点がずれてしまった。

しかし、本馬の魅力は競走馬としてもさることながら繁殖牝馬としての期待値にあるのは間違いない。

競走馬として見た場合、近い一族には活躍馬がいないことがひっかかる。

そして、何より気性や体質に大きく影響すると言われる強いインブリードがどう出るか。

最後に、この馬に出資するかどうかの結論を出したい。

ここまで書いてきたように、ハーツクライとエルコンドルパサーにかかわる夢の紡(つむ)ぎ手になることを希望する、そんな人にはお勧めの馬なのかもしれない。

【オメガハートランドの2019】2020年募集馬注目クロス③社台編<第1回>終わり

(1)はじめに 社台・サンデーサラブレッドクラブ2020年募集馬リストのなかで、注目クロスを持つ馬を取り上げて解説をしている。 ...

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