(1)お詫びと訂正
2023年6月21日に、このブログで以下のタイトルの記事を掲載しました。
記事の中で以下の表を作成しました。
【重賞勝利馬率・重賞勝利率ランキング(BEST10)/2022年】
データソースはnetkeiba.comの種牡馬リーディング2022を使わせていただきました。
いま、 netkeiba.comの種牡馬リーディング2022を 確認したところ、数値が大きく異なっていて、私が作成した 【重賞勝利馬率・重賞勝利率ランキング(BEST10)/2022年】 も大きく手直しを加えなければならないことが判明しました。
なぜ、 数値が大きく異なって しまったのか。
netkeiba.com がその後、数値を変更したのか(その可能性は低いと思います)、私が違うデータを見て表を作成したのか、単に私が数値を見誤ったのか、原因は不明です。
ですが、大事なデータを誤って計算し、ランキングも大きく手直ししなければならない事態となり、読者のみなさまに多大なる迷惑をおかけしたことを、お詫びしてランキング表を訂正します。
(2)ダイワメジャー産駒とオルフェーヴル産駒が狙い目
前回の続きから。
最終回からお読みくださった方は、まず前回(第2回)をはじめに読まれることをお勧めします。
「【フェイズ2.5】の時代の馬選び」の結論から書くと、章題の通り ダイワメジャー産駒とオルフェーヴル産駒が狙い目 ということになる。
根拠は、前章で掲載した「重賞勝利馬率」「重賞勝利率」の指標になる。
ここで、この2つの指標を説明しておくと以下のようになる。
重賞優勝馬率は出走数を重賞優勝馬数で割って計算する。
重賞優勝馬数に重複がある場合(同じ馬が同じ年の重賞を複数回勝っている場合 )もあるので、 重複を控除して算出した。
上の表の 「重賞勝利馬率(補正)」が 重複を控除して算出した ものになる。
また、「重賞勝利率(補正)」 は重賞出走数を重賞優勝馬数で割ったもので、こちらも 重複を控除して計算した。
「重賞勝利馬率(補正)」が大きいほど、その種牡馬が重賞優勝馬、すなわち「当たり馬」を 出しやすい傾向にあることを示す 。
「重賞勝利率(補正)」 は この数値が大きい ほど、 産駒が重賞競走という大一番で勝ちやすい、その種牡馬のつまり勝負強さを示 している。
なお、統計上、有意(意味のあるデータ)であることを担保するために、 出走数が50走以下および重賞勝利数が1勝は除外した。
「種牡馬リーディング」や「EI」に代わる新たな指標を使って当たり馬(重賞優勝馬)を出す種牡馬を探すと、現役で活躍している種牡馬のうち、ダイワメジャーとオルフェーヴルの2頭が浮上した。
(3) サンデーサイレンスの血が濃い馬が有利
読者のみなさんは、なぜ ダイワメジャーとオルフェーヴル なのか?
この2頭には、「いまさら感」がある。
もっと勢いのありそうなキズナや種牡馬リーディングを走るロードカナロアやモーリスではなく、なぜ新鮮味の薄いダメじゃーとオルフェなのか。
その理由について次のようになる。
ダイワメジャーとオルフェーヴルはサンデーサイレンスの直仔にあたる。
つまり、 サンデーサイレンスサイレンスの 1/2(50%)の血を受け継いでいる。
極めて単純に考えると、サンデーサイレンスの血が濃いほうがサンデーの持つ瞬発力やスピードを多く受け継ぐから有利、ということになる。
ただし、サンデーサイレンスのクロスでは、血が濃いだけでなく、両親から疾患や体質の弱さ、気性の悪さをもたらす遺伝子を受け継ぐから、こうしたマイナスの要素が倍増されて、レースパフォーマンスに悪影響をもたらすリスクもある。
【フェイズ2.5の時代】の次には、さらにサンデーサイレンスの血が薄まる 【フェイズ3.0の時代】を迎える。
そうなる前に、 【フェイズ2.0の時代】の活躍種牡馬、つまり サンデーサイレンスの直仔 の種牡馬がもうひと花咲かせる 。
これが【フェイズ2.5の時代】 の特徴と考える。
事実、 ダイワメジャー産駒からは後継種牡馬と目されるセリフォスが2022年のG1マイルチャンピオンシップを優勝している。
また、今年の2歳馬からは牝馬のボンドガールがマイルの新馬戦を強い勝ち方で制し、早くも来春の桜花賞候補と噂されるパフォーマンスを披露した。
私が今年の1歳募集馬でナッシングバットドリームズの2022を推したのには、このような理由も込められている。
ただ、第一希望でいかなかったのは、人気殺到が予測され、実績面で足りなかったことによる。
(4) 社台SSはオルフェーヴルに勝負をかけてきた
こうしたなか、新たな情報が馬産地から入ってきた。
2023年のオルフェーヴルの種付け頭数が172頭と、昨年の129頭から+43のと33%も高まった。
これは、社台SSも貴重なサンデー直仔のなかでも1発大物に期待できる オルフェーヴルに最後の勝負をかけてきた表れとみることができる。
種付け料は350万円と、エピファネイアやキズナなどに比べて割安であることから、馬代金もリーズナブルに抑えられている馬が多いだろう。
オルフェ産駒については根強いファンがいて、来年募集がかけられても人気必至であろうが、スワーヴリチャードなどの人気種牡馬にいくよりも出資できる可能性が高いのではないか。
オルフェーヴル産駒の選馬の秘訣については、すでにnoteブログで記事を書いており、その選馬法通り、シルヴァーソニックが走ってくれたので、来年の募集では、私も オルフェ 産駒の1本釣りを目論見たいと考えている。
【走るオルフェーヴル産駒がわかった】2020年社台・サンデー、G11口馬主募集|【1口馬主講座】トンボのめがね (note.com)