2018年のオークスから毎レース後、熱中症のような症状が現れはじめた。特に秋華賞後が酷かった。レースで 完全燃焼するタイプゆえに消耗が激しい。汗をかきにくい体質のため、体内に熱がこもってしまい、熱中症のような状態に陥る。肢元がふらつき、呼吸も乱れる。こうしたレース後のケアや体調の変化、長距離輸送のリスク、負担重量、タフで特殊な馬場を 総合的に考えての決断に至った。
『覚悟の競馬論』国枝栄(講談社現代新書)p8より引用
今年(2019年)3月30日のドバイ遠征でドバイターフ(G1)芝1800を使ったのは、シーマクラシック(芝2400m)では距離が長い、この馬の適距離はマイル~中距離という理由だから。
そう理解していた。
凱旋門賞を狙うとしたら同じ距離のシーマクラシックに使ってくると当然思っていたから、ドバイターフと聞いて、アレッ? と思った。
そして、凱旋門賞断念の報を聞いて、やはり、距離の問題かと思った。
ところが、国枝師の著作での釈明を読んで、漠然としていた疑問が氷解した。
なんと、アーモンドアイはレース後に「熱中症のような状態」に陥るとは。
そして、凱旋門賞断念という国枝師の苦渋の決断に対して、ルメール騎手も「馬ファースト」の立場から同意したという。
いま私は10月に新刊で出たばかりの『覚悟の競馬論』国枝栄(講談社現代新書)を読んでいる。
同書の「はじめに」でアーモンドアイの凱旋門賞断念の真相を読んだところで、本日(11月6日)「アーモンドアイの次走は香港カップに決定」の知らせを耳にした。
香港は近い。しかも冷涼な季節で、熱中症不安もやわらぐ。
芝2000mの距離もこなしてくれるだろう。
ただ一つ、不安な点がある。
それは、後日、このブログでまた書くことにする。
今日はここまで。
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