社台・サンデーサラブレッドクラブの【3つの裏ワザ】その①名義を複数持つ~1口馬主大作戦

これから話す内容は、会員歴10年以上のベテランにとっては、裏ワザでも何でもなく、もはや常識の部類に属することかもしれません。

また、裏ワザと言っても何も不正なことではなく、法律や規約に則ったものであるということを最初にお断りしておきます。

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(1)2つ以上の名義を使い分ける

会員の中で名義を2つ以上持っている人はかなりいるかと思います。

大っぴらには口に出さないけれど。

この場合3つのケースがあるかと思います。

①本人と夫婦や親子、兄弟などの名義の使い分け

②本人の個人名義と会社の名義という使い分け

③1人の会員で複数の名義の使い分け

それぞれのケースについて考えてみることにします。

まず①の家族名義ですが、タテマエ論から言うと、いくら家族であっても本人の承諾なく名義を使うのは、虚偽の名前で金融商品の契約を結ぶことになるので、法律に抵触する可能性があります。

法律論議もさることながら、無断で名義を借りた場合、もしこれが発覚した場合、人間関係がおかしくなるかもしれませんよね。私だって家族に断りなく名前を使われたらいい気持ちがしません。

ですから、家族の許可が必要なのは、言うまでもありませんが、名義を借りるというよりも、あなたの家族と一緒に1口馬主を楽しんでいるというスタンスになるかと思います。

②のケースは、おもに節税対策で行っているのではないでしょうか。加えて、複数の名義があるのは、何かとメリットがあります(これは後述します)。

③のケースは私がこれに当てはまります。私は個人名義で10年以上会員歴があり、出資実績も私の少ない財力なりに積んできました。

あるとき、法人名義でもう1つ名義を作れるかクラブの電話で相談したところ、法人ではなく、個人名で新しく作れるからどうかと持ち掛けられました。

この場合、当然、会費は2倍の負担となります。入会金も発生します。

私はこの提案を受け、現在2つの名義を持っています。

(2)複数名義のメリット

①~③のように、会費負担を増やしてまで複数名義をつくるメリットは何か。

それは、抽選枠を増やせるということと、第一希望の権利を2回行使できるということにあります。

抽選枠というのは、社台・サンデーの場合、募集馬1頭につき40口の募集口があります。会員は欲しい馬の名前を第一希望から第三希望までそれぞれ1頭ずつ出して応募するのですが、第一希望が40票を上回った場合、次のような方法をとります。

初めに、40口のうちの10口は会員番号下1ケタの抽選で決まります。これを抽選枠といいます。そして、残りの30口は4年間出資実績が多い順に上位30票に振り分けられます。

抽選で当選する確率は10分の1になります。ところが名義を2つ持っていて、なおかつ会員番号の下1ケタの数字が2つの名義で異なる場合、当選確率は5分の1に倍増します。

さらに、募集時には第一希望が優先されます。第一希望で40口が埋まらない場合には、第二希望を出した人へ、それでも埋まらなければ第三希望へと振り分けられていきます。第一、第二、第三と下がるにつれ残口数は減ってゆきますから、当然、第一希望で出すほうが希望する馬が取れる計算になります。

第一希望の権利を2つ持っていれば、欲しい馬が取れる確率は高まるというわけです。

(3)複数名義のデメリット

ありあまる資金力があり、たとえば第一名義の4年間実績2000万円、第二名義の4年間実績1500万円なんてことになれば、欲しい馬がほぼ無風で2頭取ることができる。だから、お金持ちにとっては複数名義は強力な武器になります。

ところが、資金力の乏しい人間、はっきりと書きましょう、この私にとっては、複数名義はいたずらに4年間実績を分散させることになります。

結果、どうなるか。第一希望で出しても4年間実績勝負で負けて、2つの名義とも欲しい馬が取れないという事態に陥ります。これでは、まさに逆効果ということになってしまう。

残るは抽選頼みですが、10分の1の確率が5分の1になったところで当選するのが難しいのに変わりはない。私は去年(2018年度)の募集で、第一名義、第二名義ともにマンデラの2017を第一希望にして応募しました。この馬は人気を集め、結果、両名義とも落選しました。抽選でもハズレ。結局、10年以上の会員生活で初めて出資馬なしということになりました。実績が分散されたことで、これからも第一希望で出しても、希望が通らない事態が続きそうです。策士策に溺れる。

(4)結論

というわけで、資金力がない方は複数名義の裏ワザはお勧めしません。また、実績が少ない人がクラブのもう1つ名義をつくりたい旨を伝えても、了承が得られるかは確言できません。

サラリーマンが自分のお小遣いで1口馬主の趣味を続ける場合、複数名義はお勧めできません。この裏ワザが効力を持つのは、資産家でしょう。

また、4年間実績が複数名義でともに多い場合、第一希望の欲しい馬が取れることは取れますが、この作戦で当たり馬を引けるか、と聞かれれば、YESと答えることがはばかられます。

下手な鉄砲百打ちゃ当たるということわざがある一方、1口馬主で黒字を出す人が1割というこの世界では、名義を増やし、その分出資額も増える一方、リスクも拡大し、赤字額は膨らむでしょう。

第一希望で当選する確率を増やす以前に、馬を見る目を養うことが肝要です。このことをはき違えてはいけません。

ブログ主の成績はYouTube、「獲得賞金8千万円‗1口馬主、全成績を丸裸にする」をご参照ください。

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