社台・サンデーサラブレッドクラブの【3つの裏ワザ】その②白老ファーム生産馬が狙い目~1口馬主大作戦

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(1)社台グループ生産牧場と1口馬主クラブとの関係

社台サラブレッドクラブは社台ファーム生産馬、サンデーサラブレッドクラブはノーザンファーム生産馬だけからクラブに提供して1口の会員を募集している。

社台・サンデーサラブレッドクラブに入会してまだ日が浅い人や、まだ会員でない方は、もしかしてこのような誤解をされている方がいるかもしれません。

社台グループには、生産牧場として社台ファーム、ノーザンファームに加えて、白老ファームと追分ファームがあります。これは、毎年クラブから届く繁殖牝馬名簿や産駒連名簿を見れば気づくはずです。

追分ファームはG1サラブレッドクラブに馬を提供するのが原則ですが、社台サラブレッドクラブやサンデーサラブレッドクラブから募集がかかる場合もあります。春の天皇賞を連覇したフェノーメノはサンデーサラブレッドクラブの募集馬、桜花賞馬レジネッタは社台サラブレッドクラブの募集馬になります。

一方、独自の1口クラブを持たない白老ファームは生産馬をサンデー、社台、G1の各クラブに振り分けています。たとえば、最近だと繁殖牝馬ゴールデンドックエー (父Unusual Heat) の子は次のように振り分けられています。

  • 初仔ストライキングアイ (牝馬、2011年生まれ、父Smart Strike、未勝利) →G1
  • 2番仔アルバートドック(牡馬、2012年生まれ、ディープインパクト、
    小倉大賞典(G3)、七夕賞(G3) 優勝) 5勝→G1
  • 3番仔リライアブルエース (牡馬、2013年生まれ、父ディープインパクト、4勝現役) →サンデー
  • 4番仔シエラ (牝馬、2015年生まれ、父オルフェーヴル、未勝利)→G1
  • イニティウム (牡馬、2016年生まれ、父ハーツクライ、未勝利)→社台
  • ゴールデンドックエーの2017(牡馬、2017年生まれ、父ディープインパクト、2歳未デビュー)→G1

このような塩梅(あんばい)で、3つのクラブに生産馬が振り分けられていますが、規則的に3クラブ均等に分けられているわけではなく、その基準は不明です。

(2)少数精鋭の白老牧場生産馬は高確率で当たり馬を出す

それでは、4つの牧場の規模を見てみましょう。

手元にある「2018年産駒連名簿」から社台ファーム、ノーザンファーム、白老ファーム、追分ファームそれぞれの生産頭数を数えると、次の通りです。

  • 社台ファーム:410頭
  • ノーザンファーム:560頭
  • 追分ファーム:94頭
  • 白老ファーム:36頭

こうしてみると、白老ファームは社台、ノーザンの10分の1以下しかサラブレッド を生産していません。こじんまりとした牧場です。

ところが、白老ファーム生産馬で賞金獲得ランキング上位15位までの馬を調べてみると、物凄いことになっている。

オルフェーヴル、ドリームジャーニーの兄弟で有馬記念を優勝した両馬に加え、皐月賞馬のイスラボニータ、牝馬ながらジャパンカップを征したショウナンパンドラ、世界ランキング1位のジャスタウェイなど、錚々(そうそう)たる顔ぶれです。

昨年の チャンピオンズカップを優勝し、ダートGⅠ3連勝を飾り、新しいダート王に君臨したルヴァンスレーヴや GⅠヴィクトリアマイルを勝ちクラブに初めてG1勝利をもたらしたジュールポレールなど、最近の活躍馬の名前も見えます。

オルフェーヴル

白老ファームは少ない生産頭数ながら、定期的に活躍馬を出す。つまり当たり馬を出す確率が高い生産牧場といっていいかと思います。

(3)白老ファームは繁殖牝馬の質が良く、クラブ馬との相性がいい

さらに、白老ファーム生産馬の特徴を見ていくと、オルフェーヴル、ドリームジャーニーのサンデーサラブレッドクラブの募集馬に加え、社台サラブレッドクラブの
イスラボニータ、G1サラブレッドクラブのジュールポレール以外にも1口馬主クラブにいい馬をおろしています。フィフスペトル、フラガラッハはキャロットファーム、 ラストインパクトはシルク、というようにクラブ馬との相性がいい。

だから、白老ファーム生産馬が狙い目という作戦は何も社台・サンデーの両クラブに限ることではないと考えられます。


ドリームジャーニー

さらに、 白老ファーム生産馬で獲得賞金上位15位の中に、オルフェーヴル&ドリームジャーニーとサダムパテック&ジュールポレールのきょうだいが2組入っていることも特筆(とくひつ)されます。

ふつう、1頭の繁殖牝馬につき活躍馬は1頭しか生まないという経験則があります。きょうだいでGⅠを勝つというのは極めて至難の技。

このレアケースが2組存在するということは、きょうだいを生んだ母馬がいかに優れていたかを証明することになります。

白老ファームは良質な繁殖牝馬を揃えている。そして、小規模だからこそ、きめ細かな生産、育成ができるというのも強みなのでしょう。

(4)今年の3歳の白老ファーム生産馬で活躍が期待できる馬

ここまで書いてきて、それでは現3歳で白老生産のクラブ馬は何がいるか、と頭を働かせている読者の方が多いかと思います。

真っ先に名前が挙がるのがサンデーサラブレッドクラブのシュヴァルツリーゼ(父ハーツクライ)です。

新馬を強い勝ち方をして、東京の共同通信杯に向けて調整していましたが、一とん挫あって回避してしまい、非常に残念でした。

その後、クラブホームページによると、急きょ予定を変更し、3月2日(土)の中山・芝1600m戦は取りやめて、3月3日(日)の弥生賞(G2・芝2000m・皐月賞トライアル)に石橋修騎手で登録。ここを勝てば皐月賞には間に合う。皐月賞に出走が叶えば、最大の惑星になるでしょう。

(5)結論:2019年度の1口馬主は白老ファーム生産馬から選べ

毎年、1口馬主の募集カタログを見ていて思うのですが、募集頭数が多すぎる。100頭前後の馬を見ていると、しまいにはわからなくなる。

心理学で選択枝が多いと、人は決められなくなる傾向にあるそうですが、まさしくその通りだと思います。

そこで、条件をつけてこれに合わない馬を切り、対象を絞り込むと、馬の良しあしが見えてくる。

作戦として、思い切って白老牧場生産馬から選ぶという方法があります。

毎年クラブに提供される白老生産募集馬は数頭です。

この馬たちを血統や馬体をじっくり時間をかけて吟味すれば、当たり馬を引ける確率がアップするのではないでしょうか。。

この方法で毎年馬を選んでいる会員の方は必ずいる。そう確言します。

ブログ主の成績はYouTube、「獲得賞金8千万円‗1口馬主、全成績を丸裸にする」をご参照ください。

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