<牡馬>ブルームラッシュ、父ディープインパクト、美浦・尾関知人厩舎
京都6レース(芝2000m)川田将雅騎乗
いまさらだけど、ブルームラッシュの祖母、プリンセスオリビア Princess Olivia (1995年生まれ、父Lycius) は凄いね。
産駒から日米で3頭のG1馬を出している。
Flower Alley (牡 2002 栗毛 Distorted Humor)はアメリカのG1トラヴァーズステークス優勝馬。
トーセンラー (牡馬、2008年生まれ、父ディープインパクト)、G1マイルチャンピオンシップ優勝)と スピルバーグ (牡馬、2009年生まれ、父ディープインパクト、G1天皇賞(秋)優勝)の兄弟は「競走馬は母系」という大原則を改めて認識させてくれた。
プリンセスオリビアの子どもたちの特徴は秀でたスピードという言葉で要約できるだろう。
近年のスピード重視の日本競馬の傾向から考えて、このプリンセスオリビアは大注目の繁殖牝馬であり、だからこそ、この一族は毎年追いかけるべきだ。
男馬が多いプリンセスオリビアの産駒にあって ブルーミングアレー (牝馬、 2007年生まれ、父シンボリクリスエス) は貴重な牝馬だ。
幸か不幸か、ブルーミングアレーは重賞優勝歴はなく、G2サンスポ賞フローラステークス3着が最高成績だ。
だから、こうしたタイプの馬の子どもは価格も決して高くはなく、人気もさほど集中しない、いわば人気の盲点となる。
こんなことを考えながら、クラブの募集名簿でブルーミングアレーの子どもを見つけると、毎年出資候補に入れてきた。
先のトーセンラーとスピルバーグの兄弟の例にみられるように、この母系はディープインパクトとの相性がよい。
そんな先入観で、ブルーミングアレーのディープインパクトとの子どもを狙い撃ちした1口馬主会員も少なくないにちがいない。
ところが、フロレットアレー (牝馬、2012年生まれ、父ディープインパクト) 、トルネードアレイ (牡馬、2014年生まれ、父ディープインパクト) 、ランブリングアレー (牝馬、2016年生まれ、父ディープインパクト)と、この組み合わせの3頭とも1勝止まり。
それでもって、ブルーミングアレーとステイゴールドとの間の子どものスヴァルナ (牡馬、2015 年生まれ) が3勝と最も活躍している。
このあたりが、サラブレッドの血統の難しさであり、面白さでもある。
ブルーミングアレーの父はシンボリクリスエスだから、ディープインパクトは母父シンボリクリスエスと相性が悪いんじゃないのか。
こんな懸念をよそに、4度目に正直とばかりに、ディープインパクトをつけて生まれたのがブルームラッシュだ。
まさに牧場の執念が感じられる。
ブルームラッシュの命名の由来は、「花が次々と勢いよく咲いていく様」だそうだ。
皮肉なことに、上のきょうだいたちは蕾のままだ。
このブルームラッシュには大輪の花を咲かせてもらいたい。
1月29日(水)は本馬場で追い切り、5F66.6-51.1-37.3-11.7秒の時計をマークしました。
尾関調教師は「けさの追い切りでの動きは、すごく良かったですね。この2週くらいで一気に上向いてきて、だいぶ調教でも動けるようになってきした。最初の頃は煩い面が目立っていましたが、調教を重ねるごとに落ち着きが出てきたのはいい傾向だと思います。初戦からどのようなレースができるか、楽しみです」とコメントしています。
社台サラブレッドクラブの公式ホームページより引用させていただきました。
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