【インフレイムドの21】【パリスビキニの21】【ライラヌールの2021】夢はアメリカ三冠戦(後編)
2022/6/20
一口馬主
(7)前回までのあらすじ
今年、社台・サンデーの1口馬主募集される Uncle Mo 産駒3頭のうちの2頭(【パリスビキニの21】【ライラヌールの2021】)は牝馬。
この両馬は単に繁殖用の期待だけで連れてこられた馬で、競走馬としての期待は薄いから、(何にもわからない素人集団の)1口馬主クラブに回されたのか。
やや悪意を込めた、このような陰謀論で考える前に、まずは写真・動画と測尺で Uncle Mo 産駒3頭の 競走馬としての可能性について考えましょうというところまでで、前回の中編は終わった。
(3)前編のあらすじ
前編では、アメリカのベルモントステークスをUncle Mo 産駒のモードニゴール(Mo Donegal)が優勝...
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(3)前編のあらすじ
前編では、アメリカのベルモントステークスをUncle Mo 産駒のモードニゴール(Mo Donegal)が優勝...
">【インフレイムドの21】【パリスビキニの21】【ライラヌールの2021】夢はアメリカ三冠戦(中編) (soumaryouzanpaku.net)
後編はいよいよ本題だ。
新測尺評価法で今年の Uncle Mo 産駒3頭 を斬る。
(8) 牝馬なら【パリスビキニの21】
まずは3頭の測尺評価から。
3頭の評価値が分かれた。
体高・体重ともにプラス評価なのがサンデーサラブレッドクラブの牝馬【パリスビキニの21】だ。
逆に 体高・体重ともにマイナス評価なのが社台サラブレッドクラブの牝馬 【ライラヌールの21】で、これは初仔で小さいとカタログにも正直に書かれてある。
一方、体重がプラスで体高がわずかにマイナスであるのは社台の牡馬【インフレイムドの21】である。
こちらは4月生まれということもあり、これからの成長が期待できるが、体高から考えると、それほどの激変は望めないだろう。
牡馬の平均か少し上回るぐらいの馬体(470キロ前後か)でデビューを迎えると予測する。
Uncle Mo 産駒 は芝でも勝っている(5勝)が、勝ち鞍はダートに集中している(23勝)。
したがって今回の募集馬がダート馬でるとするなら、やはり馬体が大きいほうがよい。
そうすると、牝馬なら 【ライラヌールの21】 よりも【パリスビキニの21】 を推す。
(9) 【インフレイムドの21】 はやはりダート馬
牡馬の 【インフレイムドの21】 の検討は、写真と動画で行う。
馬体は見ての通りの筋肉質。
いかにも米国直系の種牡馬らしい、マッチョでムキムキな馬体。
調教で鍛えてつけた筋肉はレースに行ってパフォーマンスを引き出すが、1歳募集時につきすぎた筋肉は、動きが硬くなり、故障の原因にもなる。
これは正直、好みの馬体ではない。
ただ、こうのようなタイプの馬体であっても、まれにダートで活躍する場合がある。
今年の Uncle Mo 産駒3頭 いずれの馬体にも言えるのだが、巨体のダート馬というよりも、ほどよく引き締まった筋肉質の馬体で、ダート馬にしては中型でそれほど大きくはならない印象を受ける。
後肢の繋ぎが立っていて、クッションはあまり利いておらずに硬さがみられるところなどを見ると、やはりダート馬なのだな、と思う。
(10) 【インフレイムドの21】 の 矢作師は海外志向強し
【インフレイムドの21】 の 売りは、やはり厩舎にある。
預託予定先の矢作芳人調教師は3冠馬コントレイルを送り出し、いまが一番脂が乗っている関西ナンバーワンのホースマンだ。
さらに、矢作師は海外志向が強いことも魅力になる。
矢作厩舎で海外の重賞を勝った馬をリストアップしてみた。
4頭もいる。
さらにこの4頭とも1口クラブ所属馬であるという点も大きくプッシュする。
社台から預かったステイフーリッシュを育て上げたことも、 【インフレイムドの21】 の 安心材料だろう。
ただ、不安材料もある。
それは次章で。
(11) 【インフレイムドの21】 で米国三冠レース挑戦の不安材料
矢作芳人調教師は、2022年6月12日現在で管理馬のJRA重賞優勝数が54勝。
この大半が芝の重賞で、ダート重賞の勝ち数はわずか4勝と少ない。
ただ、この4勝のうち、GⅠフェブラリーステークスが含まれているのは心強いが、それでもたった4勝というのは意外な気がする。
理由として考えられるのは、矢作厩舎のスタッフは芝馬を育てることを得意とし、芝のレースに勝つことに特化した調教法を採用しているのか、または、預託する馬主がクラシック志向で、芝適性の馬ばかりを預けているのか、あるいはその両方であろう。
【インフレイムドの21】 でアメリカ三冠レースに挑戦することを夢見てこの馬に出資する。
としたら、以上のデータは足かせとなる。
矢作師の管理馬で海外のダート重賞を勝った馬がいないことも不安材料かもしれない。
(12)まとめ
【インフレイムドの21】【パリスビキニの21】【ライラヌールの2021】3頭について大胆に予想してみた。
かつてオーナーズで募集されたUncle Mo 産駒の4頭の牝馬(チャロアイト、サリネロ 、 レッチェバロック ベッサメモー )はいずれも勝ち上がっている。
Uncle Mo の種牡馬としてのポテンシャルの高さは疑うことはできない。
この4頭の例に漏れることはなく、 【インフレイムドの21】【パリスビキニの21】【ライラヌールの2021】 は育成が順調で健康であり、気性に問題がなければ勝ち上がる可能性は高いだろう。
出資したい順位をつけるなら、 以下の順になる。
第一位【パリスビキニの21】
第二位【インフレイムドの21】
第三位【ライラヌールの2021】
【パリスビキニの21】 はうまく行けば3~4勝はしてくれるかもしれない。
【インフレイムドの21】 は社台ということもあり、ギャンブル性が高い。
2歳の早い段階で勝ち上がり、2勝してくれれば、矢作師のことだから、まずはサウジダービーへの挑戦ということもあるかもしれない。
1口馬主は、金銭ももたらすが、むしろ夢を見てみたい、という人にお勧め。
以上、思うところを書いてきました。
相変わらず、おっさんのツッコミは痛いところを突くなあ。
馬体からは、どうしてもダート馬にしか見えないんだけどなあ。
内容が長くなりましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次回は「相馬の梁山泊」にて掲載します。
https://ameblo.jp/aromacandle777/
👇今回の記事のお詫びと訂正