(1)口上
「相馬の梁山泊」で書いた「【ブリックスアンドモルタル産駒】についての重要な情報~社台・サンデー2022年募集」の記事の続きです。
https://ameblo.jp/aromacandle777/entry-12749531043.html
社台・サンデーで今年(2022年)募集にかかった【ブリックスアンドモルタル】産駒について、ある疑惑が発覚した。
この件について、今回トンボ君と眼鏡君の2氏に座談会をお願いした。
(2) 【ブリックスアンドモルタル】産駒 が 小さく出た理由
上の測尺評価値を見て、正直、ショックでした。 【ブリックスアンドモルタル】産駒 がどの馬もこんなに小さいなんて。
アメリカ産馬というとダート馬で、でかい、というイメージがあるけれど、 【ブリックスアンドモルタル】 は芝馬だからね。アメリカの芝G1を4勝している。だからこれまでの米国産種牡馬とは産駒のタイプが違う。
芝馬はダート馬に比べて小さい、というのはわかるよ。でも、日本競馬では、近年芝の重賞勝ち馬も年々大型化している傾向にある。だから、新測尺評価法でも、平均値よりも大きい馬をとることが成功の秘訣だということだ。
近年の日本競馬は、芝の重賞レースでやたらレコードが出る。馬場整備の問題もあるのだろうけれど、速いレースに対応できるだけの能力がないと勝てない。だから、その分、筋力でパワーアップした馬体のつくり方になってきている。大型馬が活躍するというのは、概ねそういう背景が考えられる。528kgもあるサリオスがダービーで2着にくるなんて、以前は考えれないことだ。
それじゃあ、 【ブリックスアンドモルタル】産駒 は、日本での芝適性に疑問がある、ということなの?
日本での芝適性に問題がある、 と一概には言えない。
スマートな馬体の馬は中距離から長距離を守備範囲とする馬で、ステイゴールド産駒やオルフェーヴル産駒など馬格のない馬はステイヤータイプが多い。
てことは、 【ブリックスアンドモルタル】産駒 は ステイヤー???
いや、 ブリックスアンドモルタル自体は、芝の中距離G1を勝っている。
ペガサスワールドCターフ(芝9.5F)
ターフクラシックS(芝9F)
アーリントンミリオン(芝10F)
産駒も1800~2000mぐらいに適性があるのだろう。
でも、先ほど話した事情から、中距離でもスピードが要求されるから、産駒はもう少し体高・体重が欲しい、というのが牧場側の本音だろう。
今年の皐月賞馬のジオグリフは490kgを超える大型馬ということからも、わかるよね。
(3) 【ブリックスアンドモルタル】は ドレフォンとは違うタイプの種牡馬
【ソウルスターリングの21】の体重が小さかったのは衝撃だよ。お母さんの ソウルスターリング 自身も470kg以上ある、牝馬にしては比較的大きい馬だったから。
【ソウルスターリングの21】は母よりも父の ブリックスアンドモルタル に似たんだろうね。
ブリックスアンドモルタル は現役時代、何kgぐらいあったんだろうか。
海外では、レース時に馬体重を発表しないケースが多い。アメリカも同様なので、はっきりとした数字はわからない。でも、写真や動画なんかを見ると、それほど大きい馬ではなかったようだね。
種牡馬には、繁殖牝馬の母系を引き出すタイプと、自身の特徴をそのまま伝えるタイプがいる。
ドレフォンなんかは、自身がダートの短距離で活躍したけれど、産駒の ジオグリフ が芝の中距離で結果を出したように、前者にあたる。 【ブリックスアンドモルタル】 は今年の社台・サンデーの募集馬から見ると後者ではないか、と推測している。サンプルが少ないから、これだけで断定はできないけれど。
(4) 【ブリックスアンドモルタル】 産駒 は「ケン」が無難
ふたりとも評論家みたいな口をきいとるけれど、モルタルに出資するのか、せぇへんほうがいいのか、ぼちぼち結論を出したれや。
いまのところは、様子見かな。少なくとも、今年は見送ったほうが無難だと思う。
トンボはんはどうや。
去年ドレフォンを様子見して、ジオグリフを取れずに悔しい思いをしたから、初年度はあとで活躍馬が出て値上がりする前に買っておくのもアリかな。
だから、 【ブリックスアンドモルタル】 はドレフォンとはタイプが違うんだってば。血統評論家は、社台グループを敵に回すと干されるから、表立って 【ブリックスアンドモルタル】 産駒のことを悪く書けない。でも、なんか競馬記者などのメディアや血統評論家たちは 【ブリックスアンドモルタル】 産駒 のことを言うときは言葉を濁すのが気になる。
結果は2年後にわかる。眼鏡の兄さんが、そんときドヤ顔をするか、それとも土下座するか、楽しみや。