さあ、いよいよ明日7月8日(月)、9日(火)と2日間にわたってノーザンホースパークでセレクトセール2019が開催される。
(1)セレクトセール2019開催
初日は1歳セッション(上場頭数:240頭)、2日目は当歳セッション(上場頭数:200頭)で、ネットでライブ中継もあり、目が離せないイベントだ。
このセールで、馬の目利きたちの種牡馬の評価が定まる。
この落札価格が翌年の1口馬主の値付けにも少なからず影響するので、私たちクラブ会員も大注目している。
(2)去年のおさらい
簡単に去年の1歳セッションの結果を紹介する。
落札馬のうち1億円越えが23頭(うち2億円越え4頭)。
種牡馬別の内訳を見ると、ディープインパクト11頭(牡馬10頭、牝馬1頭)、キングカメハメハ4頭(牡馬3頭、牝馬1頭)、ハーツクライ4頭(牡馬4頭)。
御三家で19頭と80%以上を占めているが、新興勢力として以下の4頭が台頭した。
American Pharoah1頭(牡馬)、ブラックタイド1頭(牡馬)、ジャスタウェイ1頭(牡馬)、スクリーンヒーロー1頭(牡馬) 。
相変わらずディープインパクト産駒が高額で取引されているが、それでも23分の11と半数で、ディープインパクトの牙城が崩されつつある気配を感じた。
(3)注目馬①ディープインパクト産駒
しかし、今年の春の3歳クラシックでロジャーバローズやグランアレグリア、ラヴズオンリーユー などのディープインパクト産駒が華々しく勝ちまくったので、ディープインパクト離れは収まるかと予想する。
高額落札馬はやはりディープインパクト産駒なのではないか。
そこで、注目ディープインパクト産駒を以下の表にまとめた。
上を持っていた関係でジョコンダⅡの2018は里見オーナー、 ミュージカルウェイの2018野田みづきオーナー、 サマーハの2018は金子オーナーが一歩も引かない構えで札束の空中戦となることが予想される。
(4)注目馬②ドゥラメンテ産駒
社台、サンデーの今年の募集でも人気があった新種牡馬ドゥラメンテ産駒はどんな値動きをするかが今年最大の焦点となる。
注目馬を以下の表にまとめてみた。
アコースティクスの2018は言うまでもなく、ダービー馬の下だが、個人的に注目するのが、 ヌレイエフ(Nureyev)のクロスを持つ馬だ。
ドゥラメンテはスタートに難があり、スピード値がやや欠ける。
この弱点を補うにはヌレイエフ(Nureyev)のクロスが最適だと考える。
スカーレルの2018は社台、 エイシンアリエルの2018は栄進と、非ノーザンファーム生産馬だが、市場ではどう評価するかが注目される。
(5)その他の注目馬
社台サラブレッドクラブやサンデーサラブレッドクラブ、キャロットファームゆかりのロゴタイプ、クロノジェネシス、ルージュバックの下が集結している。
これらの馬をなぜクラブで募集にかけてくれないのか。
そう嘆く会員も多いに違いない。
そして、次には、社台、サンデーに出す馬は走るかどうかわからない仔馬を実験的に出して、その繁殖牝馬が走るとわかったら、今度は高く売れるセレクトセールに出す、というやや僻んだ見方を取る向きもあるかもしれない。
ともあれ、個人的にはスピード×スピードでヌレイエフ(Nureyev)のクロスが最大限に生きるミッキーアイル産駒コンカランの2018にどんな値が付くかが興味津々だ。
社台、サンデー、G1の第一次、第二次募集が終わって一段落ついたかと思ったら、今度はセレクトセールがすぐにやってくる。
去年のハンマープライスの鎚の音が耳の奥に残響になってこだましている。
リアルであの音を早く聞きたいと、今から待ち遠しくてならない。
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