【アドマイヤセプターの18】サンデーサラブレッドクラブ募集馬2019検討会

ブルードメアサイアーがキングカメハメハの馬を1頭ずつ検討しています。

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(1)アドマイヤセプターの18の基本データを姉と比較する

いよいよ真打の登場。

この馬はアドマイヤセプターの3番仔で、姉の2頭がサンデーとシルクで募集されているので、併せて3頭の測尺などの基本データ―を以下に表にしてみた。

本馬(アドマイヤセプターの18)が牡馬に対して上の2頭は牝馬。しかも父馬が異なる。

だから、安易な比較はできないが、母を同じくするので遺伝的特性を半分受け継いでいる。この事実から、きょうだい3頭を比べることで本馬の能力の一端を考えるのは決して無駄ではない。

次に3頭の募集時馬体写真を比較する。

ただし、スカイグルーヴ(アドマイヤセプターの17) だけシルクで募集されたため、社台・サンデーよりも募集時期が遅く、写真は他の馬よりも1か月前後遅い時期に撮影された可能性があるので、留意されたい。

(2)アドマイヤセプターの18の馬体を姉と比較する



アドマイヤセプターの16・ラディアントパレス・牝馬 (サンデーサラブレッドクラブ募集馬)
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 アドマイヤセプターの17(スカイグルーヴ)・牝馬 シルクホースクラブ募集馬
父エピファネイアはその父シンボリクリスエスと同様に、産駒は後肢が長くスラリとして、よく見せます。シンボリクリスエス産駒はその見栄えが競走成績につながらないところが悩みの種でしたが、エピファネイア産駒はどうでしょうか。

(3)姉ラディアンドパレスの敗因

2歳上のアドマイヤセプターの16、競走馬名ラディアンドパレスは今年デビューして既に2走している。

その成績は以下の通り。

ラディアンドパレスの馬体写真を見る限り、「形がよい」造りで、カタログでも骨格や筋肉のバランスを褒めている。

ところが写真の見栄えと競走成績のギャップに唖然とします。

けれど、敗因はすでに測尺の数字に表れています。

上の「基本データ―」を見ると、体高150.0cm、体重387キロという数字はこの時期の募集馬に比べると小さい。

特にこの馬は1月12日の早生まれで、この数字は致命的です。

事実、2月9日のデビュー戦敗戦後の中内田調教師のコメントとして「非力なところがあって(中略)ジョッキーによると非力で真っすぐ走れない」とクラブホームページで紹介されています。

こうしたことを踏まえてラディアンドパレスの馬体写真をもう一度見ると、まだ全体的に筋肉が十分につききっていない、未熟な体であることが見て取れます。

(4)アドマイヤセプターの18はデビュー時520キロオーバーもあるかも

これに対して、アドマイヤセプターの18は胸前やトモの筋肉は十分に発達していています。

測尺の数値も体高159.0cm、体重476キロとラディアンドパレスと比べると格段の開きがあります。

ただ、逆にこの数字はこの時期の他馬に比べて大きすぎる。

種牡馬や性別、生まれ月にもよりますが、私見では1歳6月時点で420~440キロが理想です。これ以上大きいと仕上がりが遅くなったり、足元に負担がかかりすぎて故障のリスクが高まったりします。

小さい馬に出資してさんざんな目にあっているので、大きめの馬体重がよいと最近では感じています。

デビューまで単純にプラス50キロの成長があるとしたら、アドマイヤセプターの18のデビュー時は520キロとなり、大柄で重い馬の部類に入ります。

ダート馬であればメリットとなりますが、芝馬は足もとへのダメージが大きく、少し不安です。

1つ上の姉のスカイグルーヴはもう少し小さく、体高152.5cm、体重456キロですが、この数字でも牝馬にしては大きいほうです。

2019年6月1日時点での馬体重は472キロ。

募集時からあまり増えていませんね。

もしアドマイヤセプターの18もこのスカイグルーヴと同じ緩やかな成長曲線をたどるようであれば、心配は杞憂(きゆう)におわります。

しかし、体高159.0cmからすると、これからさらに成長することが予想されます。デビュー時体重が520キロ越えもあるかもしれません。

(5)アドマイヤセプターの18の血統評価

サンデーサイレンスの4×3(18.75%)、ノーザンテーストの5×5(6.25%)

内外のマイルG1を3つ制したトリプルクラウンのスピード王モーリスにダイナカール、エアグルーブと続く母系の血がミックスされて生まれた本馬は血統表を眺めるだけで垂涎(すいぜん)の的となります。おじにドゥラメンテはダメ押しでしょう。

父系にはダイナアクトレスの名前を見つけるにつけ、社台グループの結晶と呼んでもいい。非の打ちどころがない血統とはこういう馬のことです。

ただ、血統表の字面(じづら)がよいのとレースパフォーマンスがよいのとは必ずしもリンクしないのが競馬の難しいところです。

(6)アドマイヤセプターの18の取捨

資金的に1口175万円は現在の私の懐具合では行けません。

それでは十分な予算があったらこの馬に行くか、と聞かれたら、やはりでかくなりすぎるリスクを考えてNOです。

これは私が貧乏性のヘタレだから。

175万円をへとも思わない潤沢な資金力がある会員は平気でリスクをとりに行くでしょう。

そういう会員の方の中には、たぶん経営者もおられるのではないでしょうか。

まさにリスクに物怖じしないパイオニア精神の持ち主がドゥラメンテなどの大当たりを引きます。

本馬も大当たりか、未勝利どころか未出走でデビューもできない。

そんな両極端な結末が待っているような気がします。

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