クラシックの穴馬券を的中したことがある。
(1)2017年の皐月賞はファンディーナが過大評価だった
2017年のアルアインが勝った皐月賞で、アルアイン(9番人気)→ペルシアンナイト(4番人気)→ダンビュライト(12番人気)で決まって、3連単が以下のような配当となった。
三連単 | 11 → 7 → 10 | 1,064,360 |
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百万馬券で、場外の払い戻し窓口で初めて帯封の札束を手にした。
皐月賞が荒れた理由は、過大評価+過小評価の事象が同時に発生したことが挙げられる。
このときは、1番人気は牝馬のファンディーナで2.4倍の他を引き離してのダントツの人気だった。
これは、ファンディーナが3連勝の無敗馬で、前走のフラワーカップで強い勝ち方をしたこと。
加えて、牝馬の皐月賞優勝というドラマをファンが追求したことによる。
過大人気なのは見えていた。
私の競馬格言で「混合G1レースで牝馬の1番人気は消し」というのがある。
アーモンドアイのような馬は極めてレアケースで、牝馬は斤量で牡馬より恵まれるものの、やはり混合G1で1番人気を背負って勝ち切ることは難しい。
ファンディーナの前走の圧勝は牝馬相手の少頭数(13頭)で(フルゲート18頭の皐月賞に比べてという意味)、先行して揉まれずに勝つことができた。
ファンディーナの1番人気は過大評価が生み出したものだ。
皐月賞ではまったく状況が違うから危険。
私はそう判断した。
(2)2017年の皐月賞ではアルアインが過小評価だった
いっぽう、勝ったアルアインは前走のG3毎日杯を勝ったものの、騎手は若い松山弘平。
池江厩舎からはアルアイン(9番人気)とペルシアンナイト(4番人気)の2頭出しで、ペルシアンのM.デムーロのほうが人気を集めていた。
前々走のG3シンザン記念では、両馬とも出走し、ペルシアンナイトが3着に対してアルアインは6着と差が開き、両馬の勝負付けは済んでいたとみなされていた。
ところが、このシンザン記念ではアルアインが大きな不利を受けた。
最終コーナーを回って直線の入り口で各馬がインに殺到し、アルアインの前を大きくカットした。
行き場を失ったアルアインはブレーキをかけて最内を突いて立て直しを図るも、それでも前と横が壁で出られず、なすすべなく敗退した。
もし不利なくスムースに抜け出せていたら、突き抜けていた。
このシンザン記念をアルアインが勝っていたら、無敗の4連勝で皐月賞に臨んでいたはずで、人気もファンディーナを抑えて1番人気になっていた可能性すらあった。
つまり、皐月賞時のアルアインはあまりに過小評価だった。
こうした過大評価の馬と過小評価の馬が同じレースに存在するとき、穴馬券が生まれる。
(3)2019年ダービーはサートゥルナーリアは過大評価の馬
今回のダービーもこの2017年の皐月賞時の構図に当てはまる。
1番人気のサートゥルナーリアはファンディーナと違い牡馬だが、無敗で本番に臨む。
ファンディーナはG3を勝ったにすぎない。これに対し、サートゥルナーリアはホープフルステークスと皐月賞のG1を2つ勝っている。
条件は異なるが、サートゥルナーリアが勝てば2005年のディープインパクト以来の無敗のダービー馬誕生というドラマを人々が重ねてみている点では、ファンディーナのときと似ている。
また、去年のロードカナロア産駒のアーモンドアイ旋風をサートゥルナーリアに重ねて見ているようにも見える。
鞍上のD.レーンは若いけれども腕前は確かなものがある。
しかし人気先行の嫌いもある。
最近はレーンが乗るだけで人気が先行し、取りこぼすレースも相次いでいる。
テン乗りでのダービー優勝は1985年の加藤和宏のシリウスシンボリ以来ない。
ここでレーンが勝てばこれもまたドラマになるが、現実はすべて人々の願望通りとなるか。
皐月賞では1着サートゥルナーリア⇒(アタマ差)2着ヴェロックス⇒(ハナ差)3着ダノンキングリーと僅差であったのはそのままこの3頭の力が拮抗していることを表しているが、今のところ(5月24日午後8時現在)1番人気
サートゥルナーリアが1.8倍で2番人気のヴェロックス(3.4倍)、3番人気の
ダノンキングリー(4.7倍)を引き離して人気を集めているのは、やはり過大評価からくる過剰人気でるのは否めない。
(4)シュヴァルツリーゼは過小評価
穴が出るのは、過大評価の馬が馬券圏外に沈み、加えて過小評価の馬が勝つまたは2着に来るときだ。
2017年の皐月賞で勝ったアルアインに当たる馬、それは、今年のダービーではシュバルツリーゼだと考える。
根拠は以前にこのブログで書いたので、以下の記事を参照にしていただけるとありがたい。
アルアインは皐月賞前に重賞を勝っている。
これに対してシュヴァルツリーゼは弥生賞を2着になったにすぎない。
またキャリアも3戦しかない。
などシュヴァルツリーゼはアルアインと比べて現時点での実績が大きく遅れをとっている。
これは認める。
しかし、共通点もある。
①馬主が同じサンデーレーシングであること。
②アルアイン(松山弘平)、シュヴァルツリーゼ(石橋修)と騎手で人気を落としていること。
③アルアイン(池江)、シュヴァルツリーゼ(堀)と調教師はともにダービートレーナーであり、ダービーを勝ってもおかしくない厩舎であること。
④前走(シュヴァルツリーゼの皐月賞)、前々走(アルアインのシンザン記念)で大きな不利があり人気を落としていること。
これらの共通点を見れば、シュヴァルツリーゼを買う要素がある。
さらに「【ダービー特集】シュヴァルツリーゼが穴を開ける」でシュヴァルツリーゼ好走の条件として、7枠、8枠の外枠を希望すると書いた。
シュヴァルツリーゼの枠順は8枠18番で、インに包まれずに、外差しできる絶好枠を引き当てた。
この馬が勝ち負けできる条件は整った。
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