【1口馬主大作戦】馬が負けるのは結局、気性の問題が大きいんじゃね

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(1)3頭のレース結果

スペースクラフト、オーロトラジェ、レーヴドゥラメールの3頭は今日の未勝利戦に出走し、1頭(スペースクラフト)が勝ち、ほかの2頭(オーロトラジェ4着、レーヴドゥラメール6着)は負けた。

 スペースクラフトの1歳募集時写真

この3頭とも一昨年(2017年)の社台・サンデー募集で私の出資候補だった馬だ。

そして、考えて、考えて、考えあぐねて出資をやめた馬たちだ。

スペースクラフトを私が取らなかった理由は、1口150万円と高額で、ハイリスクであったこと。同じ米国ダート馬のペルクナス(1口125万円)との比較で、馬体と厩舎(スペースクラフトは松永幹夫、ペルクナスは池江泰寿 )で後者をで選んで出資した。

3頭のデータを簡潔に記すと次のようになる。

  • スペースクラフト(牡馬)……父=Tapit、1口150万円。
  • オーロトラジェ(牝馬)……父、オルフェーヴル1口125万円。
  • レーヴドゥラメール(牝馬)……父ロードカナロア、1口90万円。

勝った馬に対して、やはり出資していればよかった。負けた馬に対して、やめておいてよかった。正直、そんな気持ちはある。でも、思いはそれほど単純ではない。

まず、競走馬は今日一日の勝ち負けですべてが決まるわけではない。競走馬としての長い(短い)キャリアのうちの1戦にすぎない。負けた馬が今後巻き返して勝ち上がり、将来、重賞を勝つとも限らない。馬に架せられた運命は誰にもわからない。

上記を踏まえて、感想などをつらつらと書かせてもらう。

(2)気性難の馬をめぐる判断

まず、スペースクラフトとオーロトラジェの両馬は気性に難があった。

スペースクラフトはゲートでやや煩い面があるということは、クラブホームページのレポートにもあり、それが今日のデビュー戦で出遅れや反応の悪さという形になって現れた。でも、武豊がうまく導いてデビュー勝ちを収めた。

オーロトラジェは今日もかかった。道中、浜中騎手が懸命になだめたが、ここでエネルギーを浪費したのが痛かった。最後の直線でもうひと伸びの脚を欠く原因になった。

気性は募集時のカタログではわからない。牧場ツアーでもなかなか見抜けない。ただ、オーロトラジェはオルフェーヴル産駒ということもあって、ある程度、覚悟はできたはずだ。

勝った武と負けた浜中。騎手の差だ、という声も出てこよう。あなかち否定できないが、オーロトラジェはモレイラですらうまく御せなかった。

オーロトラジェの1歳募集時写真

ここでいったん今後の教訓その①気性について。


オルフェーヴル産駒は難しい。私の出資馬マルケッサ(1口150万円)も同産駒で、気性難はなかったが、結局未勝利で引退した。会員の大半も同じことを考えるだろう。だから、今年(2019年)の社台・サンデー募集では、オルフェーヴル産駒は敬遠される傾向にあるだろう。しかし、 ラッキーライラックのような例もある。そこをあえて逆張りでいく者もいるだろう。どちらを採るか。気性難はレースに行って不利にはちがいないが、それでも勝つ馬はいる。

(3)募集時に小さい馬の取捨

レーヴドゥラメールは同じロードカナロア産駒で1口90万円の良血馬という共通点を持つドナウデルタとの比較で、私は後者を選んで出資した。

両馬の共通点はそればかりではない。2頭とも募集時に小さかった。

このことは以前にも姉妹板のブログ「相馬の梁山泊」で書いた。

「 1口馬主/測尺で小さい馬の可否 」

https://ameblo.jp/aromacandle777/entry-12283150869.html

レーヴドゥラメールは1歳6月の募集時発表の場体重が376キロ。一方のドナウデルタは389キロと比較的小さい部類に属していた。さらにともに誕生月が2月の早生まれ。

小さい馬という

マイナス点まで似ている両馬を迷った末にドナデルタを選んだ。その理由は同馬の成長力に期待してのものだった。

ところが、ドナウデルタのデビュー時体重は440キロ(新馬2着)。かたやレーヴドゥラメールは466キロ(未勝利戦6着)。

私の予測は外れた上、場体重の軽重が単純にレース結果に直結しなかった。


それでは、募集時の馬体重は気にしなくてもいいか、と聞かれればNOと答えたい。

ドナウデルタはデビュー後のレースでどんどん体重が減り続け、続戦が悪い結果につながるという悪循環に陥っている。


ドナウデルタの1歳募集時写真

ドナウデルタの馬体重減の原因はいろいろあろうが、大きな要因として血統からくる気性だろう。母のドナウブルーも小柄な馬で、繊細すぎる気性から3歳時には好結果をもたらさなかった。

この一族はカイバの食いが細くて、成長が遅く、小さい馬が多い。

勝つには勝ったが、その後、長く調整が続いているドナアトラエンテを見ていて、強く思う。

再び教訓その②募集時馬体重について。


募集時の馬体重が少ない馬、小さい馬はマイナス要因であることは確か。それでも高いパフォーマンスを示す馬はいるが、小さい馬がプラスに働くことはまずない。


(4)競走馬の気性の問題が今後の課題

ここまでグダグダと書いてきたが、以上から強引にまとめると、次のようになる。


馬が走らない理由は多くあるが、1にも2にも気性が大きい。そして、気性の問題は募集時に判断することは難しい。

そして、スペースクラフトとオーロトラジェ、ドナウデルタと3頭を見てきたように、気性の問題と言ってもいろいろある。

さらに牧場や厩舎で矯正できるものとできないもの。騎手の力量で勝たせることができるものとできないもの。成長によって解決が図られるものとそうでないもの。

このやっかいな馬の気性はプロのホースマンたちも手を焼いている大きな問題だ。これを私たち1口馬主の素人集団が太刀打ちできるものではない。

でも、選馬の基準として気性の要素は極めて大きいため、無視していいことではない。

2017年募集時の私のもう1頭の出資馬ペルクナスも気性難が災いして2戦目に大敗した。

今後もこのブログでみなさんと一緒に考えていきたいと思う。

ブログ主の成績はYouTube、「獲得賞金8千万円‗1口馬主、全成績を丸裸にする」をご参照ください。

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