出資馬が重賞競走に優勝したら、いくらもらえるか?【1口馬主入門/第2回】

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(1)1口馬主の会員になる動機

1口馬主になる目的は、人それぞれだろう。

出資馬が優勝したときには、庶民感覚からすればあまり見たことがない、巨額のお金が手に入る。

この賞金目当てで一発大きいところを当てようとクラブに入会する人も一定数いることは確かだ。

どうやら、私が会員になっている社台・サンデーサラブレッドクラブとG1サラブレッドクラブの出資者は、こうした一攫千金派が多数を占めているようではない。

このクラブは1口の出資額が馬の総額の1/40の口数なので、1口当たりの出資金が100万円を越える馬がざらにいる。

こんな馬に出資できるのだから、会員は自由になるお金に困らない医師や弁護士、経営者や会社役員、不動産のオーナーなどの肩書を持つリッチな人が多い。

こうした人たちの入会理由を聞いてみると、優勝賞金が理由の第一にくるわけではなく、名誉や充足感などや生きがいといった精神的なものを得ることを目的とするほうが大きいように思う。

本当にお金が欲しいのなら、会員の9割が損をする1口馬主に出資するよりも株などの金融商品に投資したり、いっそのこと1口馬主などやらずに、馬を買ったつもりで貯金したほうが、お金は貯まる。

目先のきく彼らなら、このことを誰よりもよく知っている。

それでも、巨額の金銭を手に入れようと、キャプテンキッドの隠した財宝探しのような気分で1口馬主の世界に足を踏み入れるのは、金持ちよりもむしろ、そうでない人が多いように思う。

その代表がここにいる。

私だ。

こうした一攫千金派のために、今回は出資馬が重賞競走に勝ったら、いくら手もとに入ってくるか、という生臭い話をしてみようと思う。

(2)出資馬が優勝したときにもらえる賞金の種類

重賞競走などに優勝した場合にもらえる賞金は大きく分けて、次の3種類に分類される。

①本賞

これは、競馬新聞などに載っている優勝賞金のこと。出資馬が優勝したときにもらえるお金の大半を占める。

②付加賞

JRAのホームページに掲載されている「競馬用語辞典」の「付加賞」の項目から以下、引用させてもらいます。

「特別登録料の総額を、1着から3着までの馬に対し、7・2・1の割合で配分した賞金。競馬法により中央競馬会は300万円以下の特別登録料を徴収することができる。地方競馬にはこの制度はない。 」

http://www.jra.go.jp/kouza/yougo/w11.html

③特別出走手当

特別競走や重賞競走に出走したすべての馬がもらえる手当て。

重賞競走の場合、432,000円を支給される。

上記の金額を基礎にさまざまな条件で加算・減算される。


(3)JRAの重賞に優勝した場合、1口あたりいくらもらえるか計算してみた

条件としては、社台・サンデーサラブレッドクラブとG1サラブレッドクラブなどの1/40のクラブや出資馬を対象とします。

上記3種類の賞金(本賞、付加賞金、特別出走手当)のうち、付加賞は諸条件によって変動しますので、今回は計算から除外します。

特別出走手当は重賞競走の際に支払われる一律432,000円を基準にします。加算・減算については、今回は除外するものとします。

社台サラブレッドクラブホームページに搭載されている「賞金分配額試算シミュレーション」を用いて計算しました。

出資者の手取りは以下の(1)+(2)+(3)の合計金額になります。


(1)月次分配(原則として賞金獲得時の翌月末に分配される)の会員の差引手取額


(2)JRA源泉精算金の分配額


(3)クラブ法人源泉精算金の分配額




(4)重賞競走賞金金額上位からの計算結果

(5)出資者の手元に入ってくるお金をざっくり計算する方法

社台・サンデーやG1サラブレッドクラブの会員であれば、クラブのホームぺージでデータを入れれば手元に入る賞金を簡単に知ることができる。

まだ会員になっていない人のために、簡単な計算方法を書いてみます。

重賞以外の例を挙げます。たとえば新馬戦のでは1着賞金が本賞600万円です。

1口が馬の総額の1/40の場合、だいたい手元にいくら入るかを暗算で計算します。

まず、本賞の分配ですが、以下となっています。


馬主・80%、調教師・10%、騎手・5%、厩務員・5%

つまり600万円の80%が出資者に入るわけですが、この中から税金を引かれますから、ざっくりと計算して、本賞の約6割が出資者へ渡されると考えていいでしょう。

600万円の6割だから、360万円です。

これを口数の40口で割るから、約9万円です。

これに、特別出走手当が約1万円もらえます(411,000円÷40口)。

合計で約10万円前後のお金です。

まとめると、以下の暗算式です。

本賞÷6÷40+1万

細部の計算や考え方が厳密ではないとお叱りを受けるかもしれませんが、私はクラブホームページの「賞金分配額試算シミュレーション」を使うのが面倒なときには、この方法暗算しています。

試みに「賞金分配額試算シミュレーション」に本賞の600万円と特別出走手当の
411,000円を入力してボタンを押したところ、、次のような計算結果が出ました。


92,549円~99,132円

私のざっくり計算とそれほど違わない数字です。

(6)
馬が優勝したときに、1口馬主の出資者がもらえるもの(その他)

実は、上記の賞金のほかに、出資がもらえるお金があります。

それが優勝メダルの売却代金です。

出資馬がレースに勝つとJRAから馬主に記念の純金製優勝メダルが交付されます。これを希望する出資者がクラブから買うのですが、その購入代金が会員に配分されます。

レースの格によってメダルの大きさや種類が異なるため、配分される金額が異なります。私の記憶では、最低でも1万円前後の金額が振り込まれます。

私の出資馬で重賞を勝ったのはジェンティルドンナとフェデラリストの2頭です。

最近家を引っ越したので、クラブから送られてきた明細が段ボールのどこかにしまわれています。

捨ててしまったのかもしれませんが、記憶が定かではありません。

時間があればそのうち探してみたいと思います。

明細を見れば実際にいくらもらえたかの詳細をお知らせできるのではないかと思います。

見つかったら、またこのブログで紹介させてもらいますね。

ブログ主の成績はYouTube、「獲得賞金8千万円‗1口馬主、全成績を丸裸にする」をご参照ください。

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