ヴァイスカイザーはあのナイトマジックの第4仔。
一世を風靡(ふうび)したドイツ系の牝馬。ドイツオークスとバーデン大賞のG1・2勝をマークして、鳴り物入りでノーザンファームにスタッドインした。
初仔のディープインパクト産駒のナイトマジックの13 (競走馬名フォイヤーヴェルク)は青鹿毛の黒光りする牡馬で、1口300万円ながらも人気を集めて、最終人気投票数 は72票と、なかなかの人気を集めた。
しかし、フォイヤーヴェルクは成長力がままならず、2歳11月の比較的遅いデビューで馬体重も436キロと小柄で、勝ちあがったのは、翌年3歳時の5月だった。その後、2勝を積み上げて、現在は1000万下の条件馬に甘んじている。馬体重も440キロそこそこで、馬体の成長待ちといった状況だ。
兄のフォイヤーヴェルクを見る限り、能力を秘めているが成長曲線が緩やかな、ステイヤー寄りの血統という評価を下すことができる。
同じディープインパクト産駒の現4歳牝馬のアルミナーレは例外で1400mと1600mの短・中距離で2勝している。
このヴァイスカイザーはどう出るか?
デビュー戦に芝1800mを選択したのは、やはり、兄同様に中・長距離路線が適性という陣営の判断だろう。ルメール騎乗で期待感は高まる。
募集時の写真を見比べてみる。
上が兄のフォイヤーヴェルクで、下が弟のヴァイスカイザー
漆黒(しっこく)の馬体が凄みを感じさせる。でも、ヴァイスカイザーは芦毛ということ。
毛色ばかりではない。柔らかみのある馬体といい、やはり兄弟だから全体的な造りが似ている。
弟のヴァイスカイザーのほうが若干、脚が長い。これはいい兆候だ。そして、兄よりも幾分、前後がギュッと詰まった感じがする。
生まれ月はフォイヤーヴェルクが2月23日、ヴァイスカイザーが5月7日で、弟は遅生まれだ。
この血統だから、初戦から、全力でというわけにはいかないかもしれない。長い目で見ながら応援したくなる馬だ。
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