ワールドオールスターJが札幌競馬場で本日(8月25日)開幕した。
武豊が燃えた。
世界の凄腕ジョッキー相手に燃えた。
6番人気の低評価を覆してアイファープリティを優勝に導いた。
父がアドマイヤオーラ。
武豊因縁の、あの馬だ。
2007年の皐月賞で圧倒的1番人気に支持されながら、4着に惜敗。
このときの武騎手の消極的な騎乗がヴィクトリーの逃げ残りを許したことで、オーナーの近藤利一の怒りを買った。
次走のダービーでは、武豊はアドマイヤオーラから降ろされて、岩田騎手に乗り替わりとなった。
(ダービーではアドマイヤオーラは4番人気3着)
ワールドオールスターJの騎乗馬は抽選で選ばれるのだが、それにしても、武豊はよくアドマイヤオーラの子のアイファープリティを引き当てた。
そればかりか、そのアイファープリティが勝ってしまうのだから、競馬は面白い。
言い方を間違えた。
そのアイファープリティを勝たせてしまうのだから、武豊は本当にたいした男だ。
レースでは、アイファープリティはスタートよくポンと飛び出したが、周りの馬がハナを主張して、競り合うと見るや、スッと下げる。
この辺の呼吸がうまい。
そして、最終コーナーで外まくりで、一気に差し切ってしまう。
胸がすく、とはこういう勝ち方だ。
因縁の馬の子で勝つ。
こんなドラマがあるから、競馬は面白い。