(1)はじめに
前回は先行・第二次募集の対象馬のうち、出資候補となるサンデーの牝馬について、とんぼ君とめがね君とに語ってもらった。
中編の今回はサンデー牡馬がテーマだ。
存分に本音で語ってもらう。
(2) 「デアレガーロの21」 はダートでそこそこ稼ぐ
サンデーの牡馬で測尺がプラス評価値の馬は「デアレガーロの21」「フーラブライドの21」「フロールデセレッソの21」の3頭。このなかのどれがいいの?
まず「デアレガーロの21」だけど、祖母の スーヴェニアギフトはクズを出さない一族で、今年に入ってもプレサージュリフトがクイーンカップ(GⅢ)を勝つなど、活力のある血統だね。母のデアレガーロも重賞勝ち馬だ。馬体写真はふっくら見せていて、毛艶もよく、腱も健康的に発達していて、いわゆる三味線も見えている。歩様もしっかりしている。
めがね君にしては、珍しく褒めているね。「デアレガーロの21は」そんなにいい馬なの?
やはり、カタログ写真の冒頭には、変な馬は置かないよ。ただ、ロードカナロア産駒は近年価格が高騰していて、1口175万円が嫌われた理由なんだろう。あと50万円安く、1口125万円なら一次で完売しただろう。
それじゃあ、この馬は出資候補から外した方がいいのかい?
馬の状態はよく、順調なら勝ち上がりは問題ない。ただ、 1口175万円 をペイできるかどうかはわからない。6月下旬で馬体重はすでに454kgもある。母父マンハッタンカフェを考えると、この馬はダート馬なんだろうね。ダートでそこそこ稼いではくれると思う。お金がある人は行ってもいいんじゃないかな。
(3) 「 フーラブライドの21 」 は水準級
次の「 フーラブライドの21 」はどうだい?
馬体写真を見ると、首が長く、距離は1800~2000mの中距離馬だね。母は重賞2勝馬だけれど、産駒の成績がパッとしない。上のきょうだいが走っていないから 「 フーラブライドの21 」 は敬遠されたんだろう。
馬の出来はどうだい?
馬体、歩様ともに水準級。悪くはない。かと言って、押し材料もあまり思いつかない。サンデーサラブレッドクラブの馬は水準以上の馬が揃っているから、 「 フーラブライドの21 」 ぐらいの出来では目立たない、と言ったところが正直な感想かな。父エピファネイアはキングカメハメハ牝馬やサンデー系の牝馬、特にディープインパクト産駒の繁殖牝馬との相性が抜群にいい。 その点、「 フーラブライドの21 」 は母父がゴールドアリュールで、一枚落ちる。ダートでもやれそうだが、血統的にももう一つ押し材料が足りない。
(4) 「フロールデセレッソの21 」は一発ある
最後に「 フロールデセレッソの21 」の評価はどうだい?
モーリス×スウェプトオーヴァーボードの配合はスピード×スピードで、結構面白い血統だと思う。5月7日の遅生まれであるにもかかわらず、6月下旬で馬体重はすでに460kgもある。どこまで大きくなるんだろう。
大きくなりすぎて脚もとが不安だね。
脚もとのリスクはサラブレッドのどの馬にもある。 「 フロールデセレッソの21 」 は血統と馬体は明らかにスプリンター。短距離馬はマッチョなほうが走る。トップススピードに瞬時に乗せるには、それ相応の筋肉量がいる。だから、 6月下旬で460kg はむしろ歓迎なんじゃないかな。
動画を見ると馬体はやっぱりでかい。
大きい馬だけれど、重苦しさはない。歩様は後肢の踏み込みが深く、いいね。三味線もはっきりと出ていて、腱の発育が良好なのもいい材料だ。上のきょうだいもそこそこ走っているので、
「 フロールデセレッソの21 」 は なかなか面白い存在だ。もしかしたら、一発があるかもしれない。
次は、社台に行ってみよう。
社台の検討は、また次回にとっておくことにするよ。
【社台・サンデー先行・二次募集】どの馬に行くか(中編)終わり
【社台・サンデー先行・二次募集】どの馬に行くか(後編)に続く
「【第二のソングライン発掘プロジェクト/サンデーサイレンスのクロス完全攻略法】」