(1)はじめに
前回の「【社台・サンデー先行・二次募集】どの馬に行くか(中編)」では、社台・サンデーの先行・二次募集の対象馬のうち、サンデーサラブレッドクラブの牡馬いついて、とんぼ君とめがね君に思うところを語ってもらった。
今回の後編では、社台サラブレッドクラブ募集馬について忌憚なく意見を交わしてもらうことにする。
(2) Special クロス を持つ「ワイルドウインドの21」は大当たりか大外れの馬
いよいよ最後に社台を検討してください。測尺評価でプラス値をつけた馬は11頭。牡馬が8頭、牝馬が3頭。どれから行きますか?
それじゃあ、僕がいいと思った馬から独断と偏見で選ばせてもらうよ。まずは、「12ワイルドウインドの21」から行くよ。この馬に目を引かれたのは、何より母系の血統の良さだ。3代母 Monevassia の一族からはリアルスティール、ラヴズオンリーユーといったG1馬を輩出している。また、祖母のウーマンシークレットは Special の3 × 4 のほかに、Northern Dancer の2 × 4という濃いクロスを持っている。こうした強いインブリードを持つ繁殖牝馬や種牡馬の子孫からG1馬を出すケースがある。
Special というのは、どういう馬なの?
偉大な種牡馬ヌレイエフ(Nureyev)の母として知られている馬だよ。ヌレイエフの豊かなスピードはこの母から受け継いだものだ。エルコンドルパサーが Special、Lisadell の4 x 4 x 3というクロスで25.00%の濃い血を持つ。 アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ステルヴィオなんかも Special の遠いクロスがある。ダノンスコーピオンやエイジアンウインズ、マジックキャッスルなどの秀でたスピード馬はみんなこの Special の血を母系に持っている。
「ワイルドウインドの21」 は、なんかもの凄い馬のような気がしてきた。こんな良血なのに、なんで第一次募集では人気がなくて売れ残ってしまったの?
歩様がちょっと。繋ぎもちょっと。
ちょっと、ちょっとって、なんか意味深な言い方だなあ。
歩様が内孤歩様気味でふらふらしていて、ぎこちない。繋ぎは長く、クッションが利いていて、芝向きだが、やや前脚の繋ぎが長すぎるような。故障が怖い。
じゃあ、この馬はパスだね。
ただ、血統面から捨てがたい。この 「ワイルドウインドの21」は大当たりか大外れの馬というブレ幅が大きいという点で、候補の11頭の中で一番特徴がある。
(3)「スカーレルの21」は短距離ダートで面白い
牝馬でお勧めの馬は何かいる?
74「スカーレルの21」だね。父がマインドユアビスケッツで、ダート1200mのG1ドバイゴールデンシャヒーンを連覇した短距離のスペシャリスト。この産駒は大きく出る特徴がある。日本のダートでもきっと合うはずだ。特に短いところでポンポン勝っていくだろうね。
馬体写真や動画の印象はどう?
まだ成長途上の馬体だが、大きい腹袋は心肺能力が高そう。それと、飛節が力強いのも気にいっているところだ。
めがね君は同じ マインドユアビスケッツ 産駒のララベルの21に出資したんだよね。
ララベルの21の隣もいいぞ、って思った記憶がある。 マインドユアビスケッツ 産駒は今年、初年度がデビューするので、結果が出る前で今がお買い得、ということもあって、狙い目かもしれない。
(4)「サルヴェーションの21」は牡馬をどう考えるか
ほかに社台で何か気になるた馬はいる?
マル外になるけど「サルヴェーションの21」が面白いんじゃないかな。姉はイギリスのG1を勝った Wonderful Tonight 。
父のLe Havreはルメールでフランスのダービーを勝っている。産駒には、Avenir Certain とLa Cressonniere。両馬ともに仏1000ギニーと仏オークスを勝っている。日本ではフィリーズレビュー(G2)の優勝馬プールヴィルをしているので、日本の馬場適性に不安はない。
Le Havreは 産駒の活躍馬は牝馬が多いんだな。
そういえば、社台で募集されたグラヴィル(2018年生まれ、5戦1勝)も牝馬だね。 Le Havreは 産駒の活躍が牝馬に偏るフィリーズサイアーなのかもしれない。
それって、ヤバくない? 「サルヴェーションの21」 は牡馬だよ。
だね。そこをどう判断するか。
7月9日(土)が先行募集と第二次募集になるね。このブログを読まれている読者のみなさんは電話が繋がって、今度こそ希望の馬が取れることをお祈りしています!
3回にわけて、特集「【社台・サンデー先行・二次募集】どの馬に行くか」をお送りしてきました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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「【第二のソングライン発掘プロジェクト/サンデーサイレンスのクロス完全攻略法】」