(1)価格発表
本日(5月15日)、クラブホームページにて社台・サンデー・G1各1口馬主クラブの2023年募集馬価格が発表された。
このブログで連載しているブリックスアンドモルタル産駒の価格は最低でも1口90万円と強気の値段設定だった。
今回は、セレクトセール2022年の ブリックスアンドモルタル産駒 (当歳馬、1歳馬)や去年(一昨年)の兄・姉の価格と比較して、クラブのブリックスアンドモルタル産駒に対する姿勢を探ってみたい。
(2)ブリックスアンドモルタル産駒の価格
上の表で、備考欄に1口馬主クラブで過去(2021年、2022年)に募集された、きょうだいの価格を記しているので、併せてご参照ください。
半姉(半兄)の場合は父が異なるので、一概に高い安いは言えないが、上もブリックスアンドモルタル産駒という全姉、全兄の例が2例ある。
社台のソウルスターリングの22(メス)は今年は 総額7,000万円(1口 175万円)という高額に設定された。去年、社台で募集された全姉 のスターリングアップ( ソウルスターリングの21・メス))総額5,000万円(1口125万円)の値付けだから、総額2000万円(1口50万円)UPされた。
また、社台のサラフィナの22(メス) は総額 5,000万円(1口 125 万円) という値付けで付けで、全兄のカルデアは2022年にインゼルで5,700万円(1口12万円)で募集されている。
兄より安いがこれは牝馬のためで、ふつうは牝馬はザックリ牡馬の1/2の価格が相場である。このことから、去年牡馬が 5,700万円 であれば、牝馬に出た今年は3,000万円以下の価格が通常価格となる。
それなのに 総額 5,000万円 では約2,000万円ほど高くなっている。
社台のエオリアンハープの22(牡)は総額 4,000万円( 1口100万円)で表示された。 1口馬主クラブではないが、 全兄が2022年セレクトセールで4,300万円で競り落とされた。
単純に比べると今年の社台での募集は300万円安いが、1口馬主クラブとセレクトセールのオークションとでは価格決定法が異なる。
セリでは競争心理が働いて価格が高騰する傾向にある。
次章では、参考までの去年(2022年)のブリックスアンドモルタル産駒の当歳と1歳の購買額(落札価格)を掲げ
る。
(3)2022年のセレクトセールでの価格
セレクトセール2022のブリックスアンドモルタル産駒の結果を以下にまとめた。
①当歳
合計購買額:8億9,380万円 平均購買額:約6,875万円
牡10,めす3
牡購買額合計7億8,500万円 牡平均購買額:約7,850万円
めす購買額合計:1億880万円 めす平均購買額:3,627万円
②1歳
合計購買額:5億1900万円 平均購買額:約5,190万円
牡7,めす3
牡購買額合計4億3,800万円 牡平均購買額:約6,257万円
めす購買額合計:1億2,400万円 めす平均購買額:約4,133万円
③1歳・当歳合計
購買額:14億1,280万円 平均購買額:6,143万円
牡合計購買額:12億2,300万円 牡平均購買額:7,194万円
めす合計購買額:2億3,280万円 めす平均購買額:3,880万円
(4)結論
社台・サンデーの1口馬主クラブのブリックスアンドモルタル産駒が去年よりも高騰しているのは、去年のセレクトセールの結果を反映しての価格設定ということができる。
最後にブリックスアンドモルタル産駒の今後の価格の推移も予測してみたい。
今年デビューする2歳が好走すれば、価格は当然さらに上がる。
2歳が結果を出さなくても価格が下落することはないと予想する。
クラブとしては、ディープ、キンカメ、ドゥラメンテの三枚看板をなくしたいま、新たなブランド(馬)戦略を構想している。
第二のサンデーサイレンスという触れ込みで、いまブリックスアンドモルタルのキャンペーンを実施している。
この動きは少なくとも来年までは継続するだろう。
今年、来年と2年続けてブリックスアンドモルタル産駒がこけたならば、さすがに社台としても考えるだろうが、その可能性はフィフティフィフティである。
来年になって安くなったらブリックスアンドモルタル産駒を買おうと考えている人は、目論見が外れるだろう。
だからと言っていますぐ(今年)買えと言いたいわけではない。
ブリックスアンドモルタル産駒には実は「しかけ」が施されているので、その点をわきまえて、十分に吟味したうえで馬選びをすることをお勧めしたい。
ブリックスアンドモルタル産駒に 施された「しかけ」については、いま準備中のnoteブログにて解説する予定です。
【サンデーのクロスで1口馬主を極める】👇