(1)社台グループの名簿にダート三冠候補馬が
東京シティ競馬(TCK)によるダート競走の体系整備に伴い、2024年から、「ジャパンダートダービー」を「ジャパンダートクラシック」に改称するとともに、ダート三冠が始まる。
社台・サンデー・G1の各サラブレットクラブで2023年募集馬リストが公表された。
その中にダート三冠を狙える馬がいる。
(2) ダート三冠で1口馬主のチャンス拡大
ダート三冠競走の賞金を書き上げてみる。
羽田盃(5,000万円)
東京ダービー(1億円)
ジャパンダートクラシック(7,000万円)
さらに
三冠競走全てに優勝した馬を対象として三冠ボーナス(8,000万円)
合計で3億円。
1口馬主やクラブにとっても、出走や賞金拡大のチャンス到来となる。
(3)地方競馬の種牡馬も戦国時代
中央競馬では、ディープインパクトとキングカメハメハの双璧が消え、次世代のホープと目されたドゥラメンテも志半ばで倒れ、暗中模索の戦国時代となった。
こうした事情はダート界でも同様。
以下、ダート三冠に予定されている地方重賞競走の過去5回の優勝馬とその血統を表にしてみた。
全15頭の優勝馬のうち、種牡馬別にみると
パイロ 3頭
トランセンド 2頭
シンボリクリスエス 2頭
エスポワールシチー、フリオーソ、ヘニーヒューズ、トーセンブライト、
ゴールドアリュール、American Pharoah、バンブーエール、ハーツクライ 各1頭
複数の優勝馬を出した種牡馬はわずか3頭。
このうち最多はパイロの3頭にすぎない。
(4)ダート種牡馬は世代交代の時期
さらに地方競馬でのダート種牡馬リーディング(過去5年)を調べてみる。
2010年代後半はサウスヴィグラス、パイロ、ゴールドアリュールの3強状態がしばらく続いた。
特に サウスヴィグラス は2015年から2019年まで5年連続首位をキープした。
その サウスヴィグラス も2013年4月23日現在、かろうじてリーディングの10位にしがみついているが、もはや日没寸前といってよい。
代わりに台頭したのがエスポワールシチーで、2022年から連続で首位に躍り出ている。
この表を見ていてほかに気づくことは、まずパイロとシニスターミニスターの安定性だ。
両種牡馬ともに過去5年で首位を獲ったことはないものの常に5位以内に顔を覗かせている。
それから、世代交代が進行していること。
かつてはゴールドアリュールやブライアンズタイムといった往年のダート種牡馬が席捲していた時代が続いた。
あれから10年以上経過した今では、その子どもの世代へとときは移っている。
ゴールドアリュール は産駒のエスポワールシチーへ、ブライアンズタイム はその子のフリオーソへとバトンが受け継がれている。
キングカメハメハとホッコータルマエの父子もこのケースにあてはまるだろう。
それでは、ダート三冠を狙うには、現在リーディングの エスポワールシチー 産駒を狙えばいいのだろうか。
ところが、事は単純ではない。
三冠予定レースの過去5回の優勝馬15頭のうち、 エスポワールシチー はわずか1頭、第63回(2018年)羽田盃 に優勝馬したヤマノファイトにすぎない。
エスポワールシチー 産駒は大レースに弱い。
もとより、エスポワールシチー産駒で社台系の1口馬主からの募集はあり得ない。
ダート三冠を狙うとしたら、やはり社台系の牧場からというのが会員の前提だ。
(5)社台はダート三冠を狙いにきた
社台系1口馬主クラブの2023年募集馬名簿が発表された。
このリストに掲載されたいる募集馬の血統を詳細に検討して気づいたことがある。
クラブは募集馬(1歳)が3歳を迎える2025年のダート三冠を本気で狙いにきている。
ダート三冠を意識して生産された(と思われる)馬は2頭該当した。
今回、noteブログの有料記事( 【ダート三冠馬発掘! プロジェクト】 )でその2頭についての具体的な根拠を書いてみた。
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