(1)コントレイルとサリオスの皐月賞は2強対決
いよいよ今週は牡馬三冠の一冠め、皐月賞。
今年はコントレイルとサリオスとの2強対決が話題を集めている。
コントレイルはディープインパクト産駒。
サリオスはハーツクライ産駒。
ディープインパクトとハーツクライは現役時代もライバルどうしで、対戦成績は1勝1敗。
2005年の有馬記念でハーツクライが優勝し(ディープインパクト2着)、翌2006年のジャパンカップではディープインパクトが勝った(ハーツクライは10着)。
因縁の対決は種牡馬になっても続き、その産駒たちが鎬(しのぎ)を削って競馬シーンを盛りあげた。
今年の皐月賞はディープインパクト産駒とハーツクライ産駒のどちらに軍配が上がるのだろうか。
非常に楽しみだ。
(2)中山コースの適性、ローテーションなどで迷う
無敗で迎えた両者のガチンコ対決。
予想は大変難しい。
ハーツクライがディープインパクトに土をつけた有馬記念は中山競馬場で開催された。
クセのある中山のコースは皐月賞でも、まぎれを生む。
そうなると子どもの世代でもハーツクライ産駒のサリオスが有利と思われる。
でも、サリオスは中山コースを走ったことがない。
コース適性では、中山の2000mホープフルステークスを勝ったコントレイルに有利。
さらにハーツクライ産駒はどうしても晩成のイメージがつきまとい、サリオスが本格化するのは古馬になってから。
3歳から活躍するディープインパクト産駒のコントレイルでここは間違いない。
でも、コントレイルは去年の暮れから約4か月の休み明け。ぶっつけで本番に臨む。やはり、トライアルで足慣らしをしないで、いきなりG1が勝てるほど競馬は甘くない。
こうした事情はサリオスも同様。朝日杯フューチュリティ以来のぶっつけだ。
どちらが勝つか。
さあ、迷う。
(3)皐月賞/ディープインパクト産駒とハーツクライ産駒の競走成績
迷ったときは歴史に学べ。
ということで、これまでのディープインパクト産駒とハーツクライ産駒の競走成績を調べた。
どちらに分があるか。
数え方は、その年の皐月賞のディープインパクト産駒とハーツクライ産駒のそれぞれの最先着馬の着順を比べて勝敗を判定した。
(ディープインパクト産駒とハーツクライ産駒の両方が出走していない年はカウントしなかった)
そうすると、ディープインパクト産駒の6勝に対してハーツクライ産駒は1勝で、ディープインパクト産駒ぶっちぎりの勝利となった。
唯一、ハーツクライ産駒がディープインパクト産駒に先着したのが2014年で、ワンアンドオンリーが4着に入り、ディープインパクト産駒がステファノス以下4頭を下した。
優勝はフジキセキ産駒のイスラボニータ。
このデータからはディープインパクト産駒のコントレイルが圧倒的に有利となる。
問題は、皐月賞4着とはいえ、サリオスがワンアンドオンリーになれるか、という点だ。
次回はサリオスとワンアンドオンリーとの共通点(の有無)をさぐってみたい。
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