10月20日の東京2レース(2歳未勝利、芝2,000m)で戸田調教師が松若風馬騎手に対して粗暴な行為を働き、20万円の過怠金処分を受けた。
出典はデイリースポーツのネット記事から。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191020-00000084-dal-horse
1番のアスターファゴットがスタートしてから終始かかっていて、松若騎手が制御できず、外によれて6番の三浦皇成騎乗のスパニッシュアートに接触した(接触しそうになった)。この辺のところはJRAの全周パトロールで見たけれど判然としない。
フラフラしているアスターファゴットを危険とみて、三浦騎手はスパニッシュアートの進路をインに変更し、アスターファゴットを外に促した。
この辺の事情はベテランの域に達した三浦騎手の好判断であったが、最後の直線、アスターファゴットの松若騎手は三浦騎手のスパニッシュアートを外から閉めて進路を塞いだ。
松若のアスターファゴットは5着で入着を果たすが、三浦騎手のスパニッシュアートは6着に沈んだ。
恩を仇(あだ)で返す行為となった。
これにスパニッシュアートを管理する戸田師がブチ切れて松若騎手に対して暴行に及んだ、というのが真相のようだ。
タテマエ論で暴力はいけないということは書ける。
でも、ここでは、視点を変えて、2つのことを考えた。
1つめは、「お前もな」ということ。
今回、被害を受けたスパニッシュアートの三浦騎手は、若いころさんざんマナー違反の騎乗をしてほかの騎手に迷惑をかけた。
最近こそかつての悪行ぶりはなりを潜めたが、当事者の三浦騎手としては、今回の松若騎手のヘタ打った騎乗を非難できる立場にはないのではないだろうか。
だから、調教師の戸田が代わりに制裁した、ということも言えるのだろうが。
2つめは、最近、戸田調教師の成績はパっとしない。
2013年、2014年とフェノーメノで春の天皇賞を連覇したころがピークで、2017年以降は勝ち星は年間20勝、21勝。調教師リーディングも59位、58位と低迷している。
そんなイライラが暴力事件の背景にあったのではないか。
今回妨害を受けたスパニッシュアートはそのフェノーメノ産駒。
戸田師のこの馬にかける思い入れもひとしおのことだろう。
ともあれ、今回のスパニッシュアートはG1サラブレッドクラブの馬。
出資者のみなさんの思いは戸田師に同情的なのではないか。
今回の騒動は松若騎手の騎乗技術が未熟なことから招いた事態だ。
次走アスターファゴットの松若騎手からの乗り変わりは必至だろう。
松若Jも戸田師も少し頭を冷やして、ファンや関係者に心配をかけないようにしてもらいたい。
10月20日(日)東京・芝2000m戦に54kg三浦騎手で出走し、馬体重は前走から-6kgの406kgでした。
G1サラブレッドクラブの公式ホームページより引用させていただきました。
レースでは、まずまずのスタートから流れに乗って先行していきました。引っ掛かり気味に進むライバルを行かせて、道中は4番手の外を追走。そのまま脚を溜めながら3・4コーナーをカーブし、直線を向きました。圧倒的1番人気馬の後ろから進出のタイミングをうかがいますが、やや置かれてしまい、外に進路を切り替えました。しばらくは前と同じ脚色になり、なかなか差が縮まりませんでしたが、残り100mあたりからグイッと伸び、先頭集団に迫りました。しかし、ちょうど差を詰めたところがゴールで、交わすまでにはいたらず、勝ち馬から0.3秒差の5着で入線しています。
「テンションの高さが心配でしたが、返し馬から大きな問題はありませんでした。ゲートでじっとしているわけではありませんが、上手に出てくれました。馬場が緩い分、エンジンがかかるのが遅かったですが、前との着差はそこで一瞬置かれてしまっただけの差です。競馬が上手な馬ですね」(三浦騎手)
「最内枠の馬が掛かり気味で、それに絡まれてしまいました。それが無ければ、もっとスムーズにレースが運べたと思います。直線では、アレっと思うところから盛り返してくれましたし、良い根性がありますね。体を減らしての出走となってしまいましたし、この後はひと息入れて次走を目指す予定です」(戸田調教師)
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