【ウィルパワーの18】サンデーサラブレッドクラブ募集馬2019検討会

ブルードメアサイアーがキングカメハメハの馬を1頭ずつ検討しています。

今年の募集馬のなかで一番の目玉、ウィルパワーの18を検討します。この馬は第一印象でよく見えた馬のベスト3に入っており、募集馬リスト発表時から第一希望候補と考えていました。

だから慎重にみていきます。

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(1)ウィルパワーの18の基本データをきょうだいと比較する

アドマイヤセプターの18と同様、この馬の上(きょうだい)がクラブで募集された。

基本データを上の馬たちと比べてみる。ただし、ウィルパワーの16、競走馬名アウィルアウェイはオーナーズ募集のため、データが入手できなかったため除外している。

きょうだいでも、2014年生まれの初仔(ミスパッション)と2015年生まれの2番仔(インディチャンプ)との競走成績は雲泥(うんでい)の差が開いた。

周知のとおり、インディチャンプはG1安田記念を優勝。対するミスパッションは3戦して未勝利、引退。

このミスパッションも初仔のために小さく出ている。

1歳6月の募集時体重が363キロで2歳12月のデビュー時が428キロ。65キロ増加したが、それでも小さい部類に入る。

新馬戦後に右前脚の膝の骨折が判明して8か月休養後の復帰戦で馬体重も452キロとさらに増え4着と健闘するも、9月の未勝利戦後に引退した。

やはり膝の骨折は再起が難しいようだ。

対してインディチャンプは募集時体重は理想に近い417キロで、それが2歳新馬デビュー時は462キロまで50キロ近く体を増やしている。牡馬の理想としては最低でも450キロ以上でレースに出走したい。

以上をまとめると、

初仔で小さい馬は見送り。

よく言われていることだが、この言葉を1口馬主のセオリーとして改めて確認できた。

(2)ウィルパワーの18の馬体をきょうだいと比較する

ミスパッション
ウィルパワーの15・インディチャンプ

こうして3頭のきょうだいを写真を並べればその違いは歴然としている。

3頭とも同じ2月生まれであるが、ウィルパワーの14ことミスパッションだけは筋肉量が見劣る。

ウィルパワーの15ことインディチャンプだけ1歳9月の写真なので、成長度合いがし進んでいるが、それにしても惚れ惚れするような好馬体だ。

筋肉量に加えてトモの容積が大きい。さらに尻が丸みを帯びている。これは走る馬の臀部の特徴だ。この尻を覚えておきたい。

インディチャンプの尻は綺麗なお月さまのような丸い弧を描いている。これは走る馬の特徴。

ウィルパワーの18の臀部はやや角張っており、尻の形はインディチャンプに負けている。

G1馬という先入観があるからか、単体で見るとウィルパワーの18は好馬体だが、こうしてインディチャンプに比べて見ると、やや見劣りする。

測尺の数字としては牝馬のウィルパワーの18のほうが牡馬のインディチャンプをあらゆる面で上回っている。これを素直に好材料としてよいか。

DVDで見ると、写真とは少し雰囲気が違う。

上のカタログ写真は肩回りやトモなど筋肉ムキムキに映っていて、一瞬、ダート馬かとも思った。

だが、動画では柔らかそうな筋肉がまんべんなくついており、これは芝馬の特徴だ。後肢に力動感があり、歩様は合格点を献上できる。

(3)血統からウィルパワーの18を評価する

Raise a Nativeの5×5(6.25%)

ウィルパワーの18は兄にG1安田記念を勝ったインディチャンプ、おじに3歳で安田記念を勝ったリアルインパクト、この馬自身はマイラータイプのダイワメジャー産駒で、こうなると気が早い人はG1NHKマイルカップを優勝したダイワメジャー産駒のメジャーエンブレム級の活躍を期待してしまうのではないだろうか。

ただ、不安点がある。

まず母父がキングカメハメハでG1を勝っている馬に加え、獲得賞金上位の馬には、父の種牡馬に偏りがある。

・デイープインパクト産駒(ワグネリアン、デニムアンドルビー )

・ステイゴールド産駒(インディチャンプ、ステイフーリッシュ)

・ハービンジャー産駒(ブラストワンピース、 モズカッチャン )

ダイワメジャーと母父キングカメハメハの組み合わせはメイショウショウブ(2016年生まれ、牝馬、8戦1勝、G2デイリー杯2歳ステークス2着、G2ニュージーランドT2着)が獲得賞金最上位で、この馬は現3歳でオークスにも出走し17着だった。

次がオールオブユー (2012年生まれ、牝馬、36戦1勝)ではっきり言って活躍馬がいない。

もっともダイワメジャー×キングカメハメハの馬の総数が少ないということもあるのかもしれない。

上記2頭が牝馬ということでは安心したが、母父キンカメとダイワメジャーとのマッチング、相性がいまひとつ判然としないのは不安ではある。

(4)結論

大きく出た牝馬ではあるが、DVDを見る限り動きに重苦しさはなく、しかもきょうだいや近親にマイルで活躍した馬を輩出している。

垢ぬけた馬体は2月生まれの早生まれの特徴ではある。現時点で他の募集馬に比べたら、完成度の優位ははっきりしている。

問題はこれが早熟で現在がMAXでこれ以上は良化せず、他馬に抜かれてしまうのか、それとも、もっと成長を遂げて優位はさらに拡大するのか。

この見極めが非常に難しい。

これは、本馬だけの問題だけではなく、同期のライバルたちとの成長競争の兼ね合いという相対的な問題であるから。

本馬を出資希望の有力な第一希望候補と考えるが、票数やボーダーなどを勘案して、最終判断としたい。

現時点での私の実績では九分九厘取れない。あとは去年のマンデラの17のように、抽選に賭けてでも行く価値があるかどうか、という判断だ。

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