第2位 クリストフ・ルメール騎手が、JRA最多勝記録を更新(215勝)。
第1位 3歳牝馬アーモンドアイ、ジャパンカップ優勝。
今年のルメールは「すさまじい」の一言だった。
そして記録づくめの一年となった。
まず、それまでの武豊のJRA新記録となる215勝。これは武豊騎手が2005年に達成したJRA年間212勝の記録を抜いたことになる。
さらに最多賞金獲得騎手賞、MVJ、最高勝率騎手の合計4冠となった。
(注.MVJとは、JRA所属馬での海外、地方を含めた勝利数、勝率、獲得賞金、騎乗回数をポイント化して決定したもの)
ちなみに、モレイラが勝率でルメールを上回ったと、先日書いたが、表彰対象となる「最高勝率騎手」はJRAで250回以上騎乗が基準で、モレイラは224回騎乗でわずかに足りない。
クラブ馬もルメールでデビューが決まると、なんだかデビュー戦の勝利が約束されたみたいな心境となり、逆に日本人騎手でデビューだと、クラブに見限られているような被害妄想に陥る。
ルメールデビューで取りこぼしはけっこう多いのだが、それほどまでにルメール神話が出来つつある。
ルメールに加えMデムーロの外国人ジョッキー双璧時代はこれから3~4年は続くだろう。
日本人ジョッキーの奮起を期待したい。
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いよいよ第1位だが、またアーモンドアイかよ、という声が聞こえてきそうだ。
3歳牝馬のジャパンカップ優勝はジェンテイルドンナも達成しており、史上初ではない。
アーモンドアイは「牝馬3冠」で第3位となったから、そこでまとめればいいだろう。
そんなご意見はもっともだ。
でも、あえて言い訳させてもらえば、「G1戦線でのロードカナロア産駒の活躍(アーモンドアイ、ステルヴィオ、サートゥルナーリア)、それから「古馬とのG1での3歳馬の優勝(アーモンドアイ、ステルヴィオ、ルヴァンスレーヴ、ブラストワンピース)の2つのニュースでアーモンドアイが重なる。
この2つのビッグニュースも含めて、アーモンドアイ、ジャパンカップ優勝を第1位とした。
いやそんな理由は蛇足だろう。
競馬ファンの誰もが、あのジャパンカップでのアーモンドアイの走りに度肝を抜かれた。そのインパクトだけで、第1位に値する。
このレースを見れただけで、今年の競馬は収穫があった。
アーモンドアイは早くも強さにおいてジェンテイルドンナを凌駕(りょうが)するという意見がチラホラ聞かれるようになった。
来年、アーモンドアイとルメールのコンビがどんな記憶と記録に残るレースをするか。
みなが注目している。
新天皇が即位する年、競馬界では新女王が即位する。
平成の次に来る元号が待たれるが、競馬界もいま、新しい時代に入ってる。
アーモンドアイが創る競馬の新時代の名称は何と名付けられるだろうか?
「女帝の時代」は古い。
アーモンドアイが「最強牝馬」の称号の「牝馬」が取れ、「史上最強馬」と呼ばれる時期が目の前に迫っている。
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今年一年、みなさまには大変お世話になりました。
多くの人に読んでいただけるのは、嬉しくもあり、また、うっかりしたことは書けないぞ、という怖さに似た気持ちも正直あります。
書くということは誰かを傷つけることです。
それが事実ならば、なおさらです。
事実だからいい、と開き直るのではなく、また傷つけることを恐れて忖度し、自主規制で文章が委縮することもなく。
その匙加減が非常に難しい。
でも、なるべく来年からは「攻める」文章を書いていきたいと思います。
誰も書かない文章を、まだ誰も読んだこともない文章を。
どうか、これからもご贔屓に!
そして、新年をよい年に!
みなさん愛馬にGOOD LUCK !
読者のみなさまへ
トンボの眼鏡より