日本の中央競馬はGⅠを頂点に、GⅡ、GⅢと格付けが定められている。
以前から疑問に思っていたのだけれど、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲが付かない、G表記の重賞競走がある。
たとえば、G1サラブレッドクラブ所属のコレクターアイテムが勝った2012年のアルテミスステークスはG3ではなく、単なるG(重賞競走)だ。
これって何?
なんで数字が付かないの? って当時は不思議に思った。
ところが、今年2018年のアルテミスステークス(勝ち馬シェーングランツ)はちゃんとGⅢ競走の表記になっている。
なんで? いつの間に?
これは、私が無知なだけで、みなさんはたぶんご承知のことと思うが、次のような事情による。
JRAでは新設重賞は2年間、格付けをせず、3年後から格付けを行なうという規定がある。
だから、2012年に新設されたばかりのアルテミスステークスはG3ではなく、単なるG(重賞)表記なんだ。
厳密には、初年度は「新設重賞」で次年度は「重賞」の表記。
これはどういうことなんだろうか?
JRAの格付け重賞は歴史と伝統がある。
新設されたばかりの重賞はこれがないので、数字の表記は施されない。
そういうことなんだろう。たぶん。
ちなみに、2018年に新設された葵ステークスについては、来年の2019年から格付け表記を「新設重賞」から「重賞」に変更するとJRAホームページで発表された。
葵ステークスのように、オープン競走から重賞競走にグレードアップされたケースは、最近だと、いちょうステークスが2014年に新設重賞のサウジアラビアロイヤルカップに昇格したことが記憶に新しい。
それでは、「新設重賞」、「重賞(無格付け)」「重賞(GⅢ)」はほかにどんなところが違うのか?
私たち1口馬主が一番気になることは、重賞の優勝賞金だ。
G(無格付け)からGⅢに昇格すると、賞金も上がるのか?
これは次回(明日)に書くことにします。