馬見の達人岡田牧雄でもブレる馬の良し悪し/POG青本の一部をご紹介その②

続きを書きます。
もう一度、問題。
下の写真は社台・サンデーで去年募集した今年の2歳馬。

血統と馬の名前はな~んだ?
ヒント。
去年大活躍した馬の下です。
ヒント2。
去年大活躍した馬の募集時の写真を以下に貼っておきます。

そう、 上の栗毛の馬はラッキーライラックです。
この馬の弟の鹿毛の馬の名前はライル(父.ディープインパクト、母、ライラックアンドレース)でした。
このライルを岡田牧雄さんは写真だけ見て「厳しい(走らない)」と言われのだ。
ところが、編集部からラッキーライラックの弟だと正体を告げられると
岡田氏は急に手のひらを返して、こう言って、前言を撤回した。
「ラッキーライラックの下なのか……それなら話は別だぞ。
ラッキーライラックも体型的にはミスってて、背中からトモにかけて同じように平らなんだよ。
それで走れているんだから、下が走ってもおかしくないってことになるからな。」
これに安藤勝巳も、ラッキーライラックとライルきょうだいの背中の印象は
血統的な個性だから、話はかわってくるかも知れんね、と助け船を出した。

誤解しないでほしいのは、岡田牧雄を批判したいからこの話を出したのではなく、逆だ。
あの馬見の達人の岡田氏でも、判断が揺れることがある。
ことほど左様に相馬の世界は深くて難しい。
このことを言いたいために書いたまでだ。
それとあとひとつ。
私は去年のサンデーサラブレッドクラブの募集カタログでラッキーライラックの写真を見た。
でも、正直、ピンとこなかった。
ピンとこないどころか、馬体の違和感から悪い印象を持っていたことを思い出した。
この違和感の中身がやっとわかった。
岡田氏が「背中からトモにかけての線が平らすぎる」
という言葉で的確に表現してくれた。

結論。
標準とずれる個性的な馬体の馬は、レースに行って必ずしも悪い結果につながるというわけではない。
大活躍する場合もある。
これが血統的な馬の個性だ。
馬の部分的な良し悪しに惑わされずに馬見をすべし。
この言葉が岡田牧雄と安藤勝巳の対談から教えられた教訓でした。

クラブホームページによると、ライルは12月28日(金)中山・芝2000m戦でデビュー予定とのこと。どんなレースになるか楽しみです。

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