詩人谷川俊太郎は嫉妬(しっと)するほど才能が溢れている。
なにしろ、世の中、自称詩人はゴマンといるが、詩だけで食べていける人間は、日本でもこの谷川俊太郎ぐらいだろう。
あとの詩人は大学で教えていたり、編集者や翻訳者などの副業(というより、収入の面からはこちらが正業)を持たないと生活ができない。
その谷川は絵本も何冊か書いている。
その中でも、極めつけなのが、「もこもこもこ」だ。
この絵本の何がすごいかっていうと、この本、擬態語、擬音語だけで書かれているということ。
説明文は一切ない。
絵とオノマトペだけで世界が構成されている。
大人が読んでも、何がなんだかさっぱりわからない。
ところが、幼児がこの本を読むと,ケラケラと笑うのだという。
行間を読む、というのが詩の味わいかただが、この絵本は行間どころではない。
幼児たちは、行間というよりも、オノマトペの音や質感を楽しんでいるのだろう。
そういえば、お笑い芸人でラーメンズもオノマトペの達人だ。
日本語学校で外国人が日本語を習うという設定のネタで「しんばっし」というギャグが、やたら面白かった。
この絵本の面白さは、あのラーメンズの芸に匹敵する。
ともあれ、谷川俊太郎自身が朗読している動画がある。
貼っておいたので、興味を持たれた方はご視聴ください。
「もこもこもこ」
https://youtu.be/n_B8iJXNbbM?t=3
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