昨日(8月25日)の新潟新馬戦で、レッドアネモスが社台ファーム生産のクラブ馬(東京サラブレッドクラブ)で今年初めて新馬勝ちをした。
評価がた落ちの社台ファーム生産馬で、新馬でいきなり勝つのだから、レッドアネモスの持っている競走能力たるや、相当なものといっていい。
レースぶりもいい。1番人気を背負っても、森泰斗騎手はひるむことなく、逃げ馬を大名マークして、溢れんばかりのスピードをいかんなく発揮した。長い直線でもそのまま早めに先頭に躍り出ると、あとは横綱相撲だった。
タイムこそマイルを1:36.8で、平凡だが、開催後半の荒れた馬場で、1分36秒台は及第点だろう。
東京サラブレッドクラブは、去年退会し、レッドアネモスの募集写真や動画は見ていない。だから、完全に後付けになるが、この馬の血統や馬体を点検して、後学の参考としたい。
社台サラブレッドクラブで、2010年生まれ以降の活躍馬には、ひとつの傾向がある。
netkeiba.comで社台サラブレッドクラブの賞金獲得ランキング上位馬をざっと上から見ていくと、
イスラボニータ(2011年産、父フジキセキ)
ソウルスターリング(2014年産、父フランケル)
ロサギガンティア(2011年産、父フジキセキ)
ダービーフィズ(2010年産、父ジャングルポケット)
ショコラブラン(2012年産、父クロフネ)
シングウィズジョイ(2012年産、父マンハッタンカフェ)
種牡馬ランキングの1位・2位を占めるディープインパクト、キングカメハメハの両雄とは異なる産駒が多い。
ディープとキンカメ産駒は以下の2頭ほど。
ロワジャルダン(2011年産、父キングカメハメハ)
ガリバルディ(2011年産、父ディープインパクト)
レッドアネモスもヴィクトワールピサ産駒で、サンデー系でも傍流の種牡馬だ。
社台で高額のディープインパクト産駒はまず活躍が望めないから、取るな。
これは、おおかたの会員の共通認識になっている。
さらに付け加えると、社台ファーム生産馬は傍流血統を狙え、がセオリーだということを改めて確認することができた。
レッドアネモスの募集時、馬体写真を見てみよう。
パッと見て、前と後のバランスの良さが目につく。
首の角度、胸前の筋肉とトモの面積の広さ。
いずれもちょうどいい。
繋ぎの十分な長さ、角度も理想的だ。
後肢はいわゆる三味線だ。
5月の遅うまれにしては、全体的によくまとまっている好馬体といっていい。
父が地味なヴィクトワールピサということと、生産が社台ファームという点で、この馬は人気の盲点になっていた。
1口4万円(400口、募集総額1600万円)はお買い得。
あと1つ勝って、1000万下の条件馬でも、入着を繰り返せば、十分を上回ることができる。
出資者のみなさまの慧眼に敬意を表します。