クリンチャー凱旋門賞挑戦。案外イケるかも。

日本のアスリートが本場の欧米に挑戦するときに、マスメディアの反応は大きく2つに分かれる。

松坂大輔のメジャーリーグ挑戦や松岡修造のウインブルドンのときのようにちやほやと持て囃すケースがひとつ。

もうひとつは、そんなのは無謀だ。馬鹿な真似はよせと諫め、冷ややかに静観を決め込む場合だ。

大魔神佐々木こと佐々木主浩のメジャーリーグ挑戦のときがそうだった。

某サラリーマン向けの夕刊紙が、書いた記事を今でも覚えている。

日本でナンバーワンになったからと言って、本場の大リーグで通用すると思うな。とんだ勘違いだ。日本の恥を晒しにいくようなものだ。

確か、こんな論調だったように思う。

この記事を読んで、私は怒りを覚えた。日本での成功者に対する記者の僻みのようなものを感じた。もっと暖かい気持ちで送り出してやっていいんじゃないか。

佐々木主浩のその後のメジャーリーグでの活躍で、恥をかいたのは、記者のほうだった。その後、謝罪記事を書いたのだろうか。

競馬の世界も同様だ。

日本馬の海外G1挑戦で、大魔神のときのように、あからさまに冷笑は浴びせないが、あまり注目されていない馬のほうが好結果を残す。

凱旋門賞はとくにその傾向が顕著だ。

1999年のモンジューの2着に粘ったエルコンドルパサー、2010年にワークフォースと叩き合ってアタマ2着で惜敗したナカヤマフェスタ。いずれも挑戦前は地味な扱いだった。

そして、今年の凱旋門賞にも、そんな目立たない実力馬タイプの日本馬が出走する。

クリンチャー(牡、4歳)だ。

父がディープスカイ。2008年のダービー馬だが、その後のG1勝ちがなく、2009年のG1安田記念では、同じダービー馬のウオッカに敗れるなど、地味な印象が持たれる。

クリンチャーも父のディープスカイの特徴を受け継いで、目立たない馬かもしれない。

G1競走では菊花賞の2着が最高で、天皇賞(春)3着、皐月賞4着という成績。これはG1宝塚記念優勝という勲章を引っ提げて凱旋門賞に挑んだナカヤマフェスタにも劣る。

だが、一瞬の切れ味こそないが、長くいい脚をつかって、バテない脚質は欧州の重い芝向きではないか。

人気薄であっと言わせる日本馬が今年も現れるような予感がする。

鞍上の武豊もキズナよりも上とアシストをしてくれているのは心強い。

10月7日のロンシャン競馬場に早くも思いを馳せている。

【凱旋門賞】クリンチャー、7月26日に栗東へ帰厩予定

http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=140095

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