(1)1口馬主は経済危機の保険になる(ことがある)
今年は新型ウイルス伝染拡大の影響もあり、年収が減少しそうで、本来なら出資を取りやめなければいけない。
しかし、競馬がいまのところ開催できている現状で小当たりの馬を引けば、一定の収入が確保できる。
株価が暴落する一方、ある意味、1口馬主の収益は保険になる。
もちろん、当たり馬を引けば、という前提での話ではあるが。
幸い、去年から今年にかけて4歳のドナウデルタが3連勝してくれた。
その賞金が当面の蓄えとして、私のか細い収入の糸を切らすことなく命をつなぐよすがとなっている。
そんなわけで、今年の出資馬も決してホームランを欲張らず、ポテンヒットでも点を返せればいい、そんなスタンスで臨みたいと考えている。
(2)アーバンレジェンドの19の一族はダート1800mの鬼
すでに社台・サンデー、G1の各サラブレッドクラブホームページで価格なしの東西振り分け済み募集馬リストが公表されている。
予算から100万円は出せない。
価格帯としては中~低価格帯から選ぶことになる。
血統で1口価格はある程度予測できるので、早くも第一希望候補は決まった。
今回はそのうちの1頭だけ書かせてもらうことにする。
その馬は、社台の35 番 アーバンレジェンドの19 だ。
父はヘニーヒューズで、芝もいけそうだが、やはり一族の活躍馬を見るとダート馬だろう。
5代血統表を下に掲げる。
本馬(アーバンレジェンドの19)の母アーバンレジェンドは2011年オーナーズから募集された。
戦績は20戦4勝 [4-2-0-14]で準オープン(現3勝クラス)までいった。
この4勝はいずれもダート戦で、1800mを3勝、1900mを1勝。
祖母のパーソナルレジェンドはアメリカのG3ターンバックザアラームハンデ(ダート9F)を勝った馬。この馬がダートの猛者を産んだ。
初仔のミラクルレジェンド (牝馬、2007年生まれ、父フジキセキ) は牝馬ながら地方のダートがめっぽう強かった。
指定交流G2エンプレス杯(ダート2100m)、G3クイーン賞(ダート1800m)、G3マリーンカップ(ダート1600m)、Gレパードステークス(ダート1800m)と中央、地方で合わせてダート重賞を4勝している。
2番仔のローマンレジェンド (牡馬、2008年生まれ、父スペシャルウィーク) G1東京大賞典競走(ダート2000m)、G3エルムステークス(2回)(ダート1700m)、G3みやこステークス(ダート1800m)とダート重賞4勝。
3番仔の アムールレジェンド (牝馬、2009年生まれ、父ディープインパクト) 1勝(ダート1800m)
7番仔のオーサムレジェンド (セン馬、2012年生まれ、父ゼンノロブロイ) 3勝(ダート1800m3勝)
10番仔のレジェンディスト (牝馬、2015年生まれ、父エンパイアメーカー) 2勝(ダート1800m2勝)
12番仔のヒロイックテイル (牡馬、 2017 年生まれ、父スクリーンヒーロー) 1勝ダート1800m)
このように、きょうだいで中央を勝ち上がった馬たちの多くはダート1800mを得意としている。
上記の馬たちは本馬(アーバンレジェンドの19)のおじやおばにあたる。
これだけダート1800mの適性に特化した一族は珍しいのではないか。
(3)アーバンレジェンドの19はワイドファラオと似た血統構成
本馬(アーバンレジェンドの19)の母系がダート一族に加え、父のヘニーヒューズも活躍馬の多くはダートの達人という血統。
・モーニン(牡馬、2012年生まれ):G1フェブラリーステークス、G1コリアスプリント、G3根岸ステークス
・ケイアイレオーネ(牡馬、2010年生まれ):G2兵庫ジュニアグランプ、G3シリウスステークス
・アジアエクスプレス(牡馬、2011年生まれ):G1朝日フューチュリティ、G3レパードステークス
・ワイドファラオ(牡馬、2016年生まれ):G1かしわ記念、G2ニュージーランドT、G3ユニコーンステークス
・ヘニーハウンド(牡馬、2008年生まれ):G3中スポ賞ファルコンステークス
産駒はアジアエクスプレスのように芝のG1を勝った馬もいるが、基本的にはダート仕様だ。
近年のダート重賞は芝でも通用するぐらいのスピード性能がないと勝てない。
本馬(アーバンレジェンドの19)が心強いのは、ワイドファラオと血統構成が似ている点だ。
以下にワイドファラオの5代血統表を示す。
父が同じヘニーヒューズ。母父がアグネスタキオンに加えて、母系にNorthern Dancerの血を持つ。
アーバンレジェンドの19はStorm Birdの4×4(12.50%)のクロスを持つので、その点がどう出るかだ。
(4)価格は1口75万円と予想
このような本馬(アーバンレジェンドの19)はもうすでに会員の多くは候補に入れているようで、SNSの書き込みもちらほら見える。
社台はこういう馬が人気する(「意外と」という言葉はつけない)。
おそらく第二希望で書いても落ちる人が出てくるだろう。
いや、第1希望で満口になる可能性もある。
いくなら、第1希望で確実に落としたい。
あとは、馬体と測尺が楽しみになる。
4月29日生まれの本馬は春のクラシックなど眼中にいれずに、じっくりと育てるだろう。
だから、測尺で他馬に見劣りしても成長力に期待できる。
今年はツアーもないので、DVDによる歩様のチェックはしっかりと行いたい。
クラブからカタログが届いたら、アーバンレジェンドの19についてまた書く機会があるかもしれない。
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