前回に続いて、セレクトセール2018・2日目の当歳馬セッションで1億円以上の競り値をつけて落札された馬のついて書いてみる。
このうち、サンデーサラブレッドクラブで募集された馬(オーナーズを含む)の下が3頭いる。今日はその話。
(1)サンデースマイルⅡの2018(父キングカメハメハ)。
購買価格1億1,500万円で取引された。
姉にサンデーサラブレッドクラブ募集馬のルガールカルム(父ロードカナロア)がいる。
●ルガールカルム
1口60万円、美浦の田村康仁厩舎預託。
無事、入厩を果たし、7月5日にゲート試験を合格している。
父がキングカメハメハに変わったとはいえ、同じキングマンボ系のロードカナロアのルガールカルムの期待値も出資者としては俄然、高くなった。
弟が1億1,500万円の値をつけて、牝馬で1口60万円(総額2400万円)はかなりお買い得のような印象を受ける。
兄のフルーキー(父Redoute’s Choice )は2015年のG3チャレンジカップの優勝馬。
兄に劣らぬ活躍を期待したい。
(2)シルヴァースカヤの2018
この馬は今さら説明を要すまい。
2013年生まれの兄、シルバーステートは惜しいことをしたが、夢よもう一度、の血統。
兄のシルヴァースカヤの2017(ハーツクライ)が今年サンデーサラブレッドクラブから1口300万円で募集馬された。第二次募集で満口になった。
●シルヴァースカヤの2017
リスクを裏表とするギャンブル性の高い馬だが、お金に余裕があれば、ぜひ持ってみたい魅力的な血統だ。
(3)エイグレットの2018(父ロードカナロア)。
1億500万円で競り落とされた。
兄のミトラ(父、シンボリクリスエス、G2金鯱賞、G3福島記念)はオーナーズでの募集。
デビューした産駒は中央ではいずれも勝利を挙げており、クズを出さない血統。
こうした安定性と今が旬のロードカナロアが評価されて1億円越えとあいなった。
●ミトラ
ちなみに、ミトラの当時の募集価格は1口280万円(総額2800万円)。
40分の1に換算すると、1口70万円。
ミトラは中央で2億8,791万円の賞金を獲得しているから、馬代の約10倍稼いだ計算になる。
こんな馬を持ってみたいよね。
エイグレットの2018は父ロードカナロアに代わってどうだろうか。
ロードカナロア×サンデーサイレンスはアーモンドアイと同じだから、当然、期待が持てる。
こうした血統背景で1億オーバーとなったのだろう。
セレクトセールは出資馬の下が上場されていると、なんだか自分の愛馬が評価されているみたいでドキドキするのではないでしょうか?
ルガールカルムとシルヴァースカヤの2017の活躍を祈ります。