さあ、今週はいよいよグランプ夏のグランプリ宝塚記念。メンバーはイマイチだけど。楽しみだ~。
宝塚記念は、いままでG1を勝ったことがない馬が優勝することが多い。
メジロライアン(1991年)、マーベラスサンデー(1997年)、メイショウドトウ(2001年)、サトノクラウン(2017年)、ミッキーロケット(2018年)など、宝塚記念がG1初戴冠という馬がけっこう優勝するよ。なぜなんだろう?
ホントだね。お情けで勝たせてもらってるんじゃないの。
まさか。JRAがそんな八百長をするはずがない。
それじゃ、ローテーション的に有力馬はここを目標にメイチで仕上げて来ないから、実力が二番手の馬が勝つとか。
2013年の宝塚記念はジェンテイルドンナがここを叩いて海外遠征をしようと計画していたけれど、ゴールドシップの3着に敗れたから、遠征を断念したことがあった。確かにメイチで仕上げたわけではなかったけれど、陣営は海外遠征に向けての重要なステップレースを考えていたから、決して負けてもいいという姿勢で臨んだわけじゃないよ。
でも、なんで宝塚記念勝ったのがG1初勝利っていう馬が多いのは不思議だね。
血統評論家の亀谷敬正は「根幹距離」「非根幹距離」という言葉でこの現象を説明しているよ。
「根幹距離」というのは、1600mや2400mなど、多くのG1競走、クラシック競走が設定されている距離のことで、日本の競走馬はこの根幹距離のレースを勝つために淘汰されてきた、というんだ。
ディープインパクト産駒などがその典型で、一方、1800mや2200mは「非根幹距離」と呼ばれていて、今までクラシックやむ主なG1競走と無縁の反主流の血統を持つ馬が勝つんだそうだ。マンハッタンカフェがその典型で、産駒のルージュバックは1800mや2200mをやたら勝ちまくっている。
でも、ルージュバックは宝塚記念を勝っていないよ。
てか、出てもいないしィ。
そうだね。「根幹距離」「非根幹距離」理論なんてものは、なんだか後付けで何でも言えちゃうみたいなところはあるよね。
ところで、今年宝塚記念に出走する馬でサトノクラウンやミッキーロケットのタイプの馬って何かいる?
今までG1で惜しいレースが続いてきたり、G2やG3には強いんだけれど、G1レースはなかなか勝てない馬ってことで言えば、スティッフェリオやダンビュライトがこのタイプにあたるかな。
じゃあ、ボク、その2頭を本命・対抗にしよう。
それは変だよ。G1を勝てない馬からわざと買おうなんて、なんだか逆立ちしているなあ。
じゃあ、メガネ君の本命は何?
これまでクラシックレースは晴れになる確率の高い日にちを選んで設定されているから、良の高速馬場に適応したディープインパクト産駒などが圧倒的に強かった。ところが宝塚記念が施行されるこの時期は梅雨だから、馬場が雨で重い場合が多い。特にディープインパクト産駒は渋った馬場に弱いから、今までスピード決着や瞬発力勝負で勝てなかった馬が宝塚記念で台頭する。「根幹距離」「非根幹距離」理論なんていう難しい言葉を使わなくても、そういうことでいいんだと思う。今度の日曜の雨予報だから、重馬場に強い馬と言えば、
クロノジェネシスかブラストワンピースあたりかな。
去年の宝塚記念の勝ち馬リスグラシューのG1三連勝はここから始まった。今年もリスグラシューのような強い牝馬のスターダムホースが出てくるか楽しみだよ。
そういう意味では、クロノジェネシスやラッキーライラックにも注目だね。
それって、たぶん亀谷敬正が本命・対抗の印を打ちそうな馬だよ。ブツブツ……。
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