【ブールアネージュの評価】モーリス産駒は結局走るのか(社台編)

(1)ブールアネージュの募集時馬体評価

ブールアネージュはモーリス産駒の牝馬で、2019年社台サラブレッドクラブクラブからフェイブルネージュの18という馬名で1口35万円で募集された(栗東・加用正厩舎)。

ブールアネージュ1歳募集時写真

馬体写真を見ると、ちょっと繋ぎが立っていますね。特に後肢。少し心配。

1歳募集時測尺は以下に掲げた。

体高147.0、胸囲、161.0、管囲18.4、体重358。

●1歳募集時の理想とする測尺

胸囲172cm以上、管囲20cm以上、体重420~455キロ。

理想とする測尺基準と比べると、どの数値も基準値よりも大幅に下回る。

ブールアネージュの生まれ月は4月14日の遅生まれというのもある。

全体的にまだ筋肉がつききっていない。成長途上にあり、馬体が幼い。

ここから年を越して急成長する馬には可能性が出てくる。

最新の馬体重は3月6日現在で411kgで、ちょっと厳しい数字。

初仔というハンデがこの数字に如実に表れている。

2019年12月6日撮影

上の写真は募集時写真から約半年後のブールアネージュの全身写真。

身が詰まってきている様子は見て取れる。

首回りが太いところがこの馬の長所でしょう。

(2)ブールアネージュの育成経過のコメント

小柄ということもありまだ筋力が足りていない印象で、背腰にも硬さが出易い現状です。ただし、母のフェイブルネージュも似たようなところがありましたので、馬の成長曲線に合わせてじっくり進めていければと思います。何かあった際のリアクションがオーバーなところもありますし、フィジカル面だけではなくメンタルの面でも成長を待ちたいと思います。

2019年12月6日の社台サラブレッドクラブの公式ホームページより引用させていただきました。

依然として背腰が張りやすい面はありますが、特に硬さが気になることはなく、毛艶も含めてコンディションはまずまず安定しています。相変わらず周囲の物や音に敏感なところがあるため、日々のトレーニングを通じて慣れや成長を見込みたいところです。

2020年1月6日の社台サラブレッドクラブの公式ホームページより引用させていただきました。

母に似たのか背腰が硬くなりやすい面があるため、注意しながらトレーニングを進めています。サイズアップと筋力強化が当面の課題といえますが、首差しが太いこともあって見た目はサイズ以上の逞しさを感じます。

2020年2月7日の社台サラブレッドクラブの公式ホームページより引用させていただきました。

背腰が張って硬くなりやすい難点や周囲に敏感で臆病なところがある点など、この馬も課題が山積している。

だからこそ、育成できっちりと課題に対処することが大切なんだと実感する。

社台だけに問題が多い馬が生まれるというわけではなく、多かれ少なかれノーザンファームでも今の時期の2歳馬の状況は似たようなものだろう。

これを育成でどう矯正し実戦で使える競走馬に仕上げるかが、牧場の手腕になる。

ノーザンファームと社台ファームとの差はそこで生じてくる。

次の章でこの馬の調教動画を見て、その違いが見えてくるか。

(3)ブールアネージュの調教動画の評価

●2019年12月13日

まだ軽めの調教だ。

基礎体力をつける時期だから、がっつりと追わなくてもいい。

同じリズムで走らせるように騎乗者が配慮しながら乗ろうとしていることは伝わってくる。

途中で物音に驚いたのか、ブールアネージュはコースを外れて転びそうになった。このあたりがクラブコメントで再三指摘されているこの馬のもろさなのだろう。

●2020年2月28日

前回のようなアクシデントはなかったが、坂道を首を横に曲げながら走っている。まだ体力がつききっていないから、苦しいのだろう。

この冬をうまく乗り切れたものが年内デビューのチケットを手に入れることができる。

この馬にチケットが届くのはまだ先のようだ。

まだまだ牧場での丹念な乗り込みが必要だ。

動画を見てこんな感想を持った。

(4)ブールアネージュのまとめ/モーリス産駒が晩成のわけ

ここまで見てきたモーリス産駒は馬格が雄大な馬と小柄な馬の二極化している。

どちらのタイプも牧場での調整が必要で仕上がるのに時間がかかる。

ブールアネージュは後者のタイプだ。

1口35万円というリーズナブルな価格設定というのは、このようなワケアリが理由なのだろう。

誤解をしないでもらいたいのは、安いから即、走らない、ダメだということを言いたいのではない。

特に新種牡馬の場合、課題やリスクの高さが価格に反映されているというのが真意だ。

この馬の課題である背腰の硬さや敏感な気性を克服するのがこれから勝ち上がれるかどうかの成否を分かつ鍵となる。

この馬の場合も社台ファームでの調整のほうが合うのかもしれない。

私たちは応援すること以外は何もできないので、牧場や厩舎スタッフに任せるしかない。

心身ともにブールアネージュが成長し、見違える姿でパドックに登場することを祈念したい。

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