【オーサムウインド引退】2016年産高額ディープ産駒牝馬の明暗

サンデーサラブレッドクラブで2017年に募集された2016年産のディープインパクト産駒3頭、グランアレグリア、ティグラーシャ、オーサムウインドの3頭を勝手ながら募集時からディープ3人娘と呼んで、比較して見ていた。

3頭とも1口175万円(総額7000万円)の牝馬で良血のィープインパクト産駒ということで共通していた。

2019年11月6日門別競馬場でのオーサムウインド

ところが、本日、オーサムウインドの引退がクラブホームページで発表された。

本馬の今後の進め方を協議した結果、このまま引退・繁殖入りさせることにしました。ホッカイドウ競馬の終了に伴い、これから他の競馬場に移籍してレースに臨むとなると、まずは放牧により馬体回復の必要があり、それからも輸送後に馬体回復のための期間が生じてくると予想され、次に出走態勢を整えるまでに時間を要します。また、これまでの戦績ではJRAの1勝クラスで通用するかどうか懐疑的な面もあります。そのため、この段階で本馬のJRA再登録を断念いたしました。

サンデーサラブレッドクラブの公式ホームページより引用させていただきました。

●グランアレグリア

●ティグラーシャ

●オーサムウインド

3頭の募集時写真を並べてみたが、いずれ劣らぬ、いいオンナだ。

この3頭は現在3歳になり、成績は以下の通りだ。

グランアレグリア

・獲得賞金:1億9,877万円 (中央)

・通算成績:5戦3勝 [3-0-1-1]、オープン現役

・主な勝鞍19’桜花賞(G1)

●ティグラーシャ

・獲得賞金:2,050万円 (中央)

・通算成績:5戦2勝 [2-2-0-1]

・主な勝鞍:19’3歳以上1勝クラス現役

●オーサムウインド

・獲得賞金:35万円 (地方)

・通算成績:7戦1勝 [1-2-1-3]

・主な勝鞍:地方3歳以上C4ー6引退

この3頭はかたやG1桜花賞を勝ったクラシック馬。

対してほかの2頭は旧500下クラスの下級条件馬と引退馬。

この明暗を分けたのは何だろう。

下に1歳募集時の測尺を書き出してみた。

グランアレグリア (美浦・藤沢和厩舎)

体高153.0・胸囲172.5・管囲20.4・体重427kg

②ティグラーシャ(栗東・池添学厩舎)

体高152.0・胸囲164.0・管囲19.3・体重386kg

③オーサムウインド(栗東・友道厩舎)

体高150.0・胸囲171.0・管囲19.6・体重401kg

グランアレグリアの優位は歴然としている。

ただ測尺で見劣りしたティグラーシャのほうがオーサムウインドよりも成績はいい。

このあたりの事情は、成長の差とみる。

募集後の育成過程での優劣まで読み切ることは至難の技だ。

それにしても小さいディープインパクト産駒は怖い。

ディープ亡き今となってはもはや教訓としてこれを生かすことができない。

ともあれ、1口175万円馬が中央未勝利で引退するのは、貧乏人の当方の感覚としては大変ショックだ。

やはり高額牝馬は元を取ることが難しい。

1口100万円を上限として考えたほうがよさそうだ。

これだと当然グランアレグリアを取ることはてきないが、そんな感想を持った今回の引退発表だった。

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