(1)アヴァターラ、ラズライトノヴァの基本データと成績
まず両馬の出資者のみなさん、愛馬を晒すようですいません。
今年のサンデー・社台サラブレッドクラブの1口馬主募集時期が迫ってきたので、ここで選馬の方法について、もう一度確認しておくことは大切です。
そこで、あえて今回はこの両馬がなぜ結果を出せないかについて書かせてもらいます。
まず両馬のデータと今日(2019年4月20日)までの成績から。
【アヴァターラ】募集馬名「マトゥラーの16」父ロードカナロア、栗東池江泰寿厩舎。白老ファーム生産。1口90万円。
13着(3歳未勝利、小倉芝1800m)、17着(3歳未勝利、京都芝2000m)
【ラズライトノヴァ】募集馬名「アナスタシアブルーの16」父オルフェーヴル、栗東藤原英昭厩舎。ノーザンファーム生産。1口100万円。
6着(新馬、京都ダート1800m)、9着(2歳未勝利、京都ダート1800m)、12着(3歳未勝利、中京芝2000m)
残念だけれど、両馬とも現在のところ勝ち上がっていません。
これは募集時期の写真で見て、ある程度予測できたことでした。
両馬の募集写真とその特徴を確認します。
(2)アヴァターラ、ラズライトノヴァの1歳募集時写真の特徴
両馬の写真を見て、みなさんは共通点にお気づきですか。
筋肉がムキムキして肩やトモの周りが隆起していますね。
調教前のこのような筋肉は固い筋肉で、あまりよい兆候ではありません。特に芝レースでフォーマンスが低下し、故障の原因にもなります。
(3)記事の再掲
実はこの両馬の危なサインを募集時期の2017年6月に「相馬の梁山泊」で指摘しました。
そのときの記事を再掲させていただきます。
このブログのタイトルは「相馬の梁山泊」という大それた名前をつけている。
1口馬主のクラブについて、主に馬体を中心に選馬の目を養い、多くの競馬ファンと活発な議論をしたい。
そんな願いが籠もっている。
馬体論という今回のテーマは私が一番やりたかったことだ。
早速、本題に入る。
社台サラブレッドクラブの成績は近年、低迷しているので、「この馬を取ってはいけない」と書けば、根拠に関係なく、ほぼ的中する。
それでは芸がないので、サンデーサラブレッドクラブの募集馬を中心に、好成績を残せる可能性を持つ馬と、そうでない馬を馬体の面からふるいにかけてみることにする。
まず、私だったら敬遠したい馬。
たとえば、158アナスタシアブルーの16(サンデー関西)。
胸前の筋肉の張りが目立ち、トモにも十分な筋肉がついている。
いわゆる馬っぷりがいい部類に入ることは間違いない。
しかし、私はこのタイプの馬はできれば避けたい。
調教後についた筋肉は良い筋肉だが、調教前の余計な筋肉は、動きを固くし、故障につながりやすい。
だから筋肉量が多い馬には注意が必要だ。
ディープインパクト産駒だが、リーチザハイツも募集時の写真は筋肉ムキムキタイプであったが、デビュー後の3歳時に骨折をして、残念ながら引退に追い込まれた。
妹のディヴァインハイツもやはり筋肉豊富な馬であったが、デビュー後に筋肉痛で長期休養を余儀なくされている。
ただし、このような筋肉量が多いタイプの馬でもダートで活躍するケースがある。
アナスタシアブルーの16は父がオルフェーヴルで、産駒はまだデビューしていないから、ダート適性の有無は判断できない。
絶対に走らない、とは言い切れないものの、やはり、様子見でいくのが無難だろう。
164マトゥラーの16(サンデー関西)も豊富な筋肉からいやでも目を引く馬で、人気沸騰必定だ。
だが、同様の理由で積極的に取りにいきたいとは思わない。
父がロードカナロアで、これも産駒がダートを走ったことがないので、何とも言えないが、ロードカナロアの父、キングカメハメハ産駒は日本のダートG1戦で活躍馬を輩出したから、こなせる馬も出てくるかもしれない。
アナスタシアブルーの16かマトゥラーの16の2択なら、私は後者を選ぶ。
(4)まとめ
今年の募集馬で、この手のムキムキタイプが出てきたら要注意だ。
筋肉マンはできれば敬遠したい。
アヴァターラ、ラズライトノヴァ両馬の募集時写真をしっかりと目に焼き付けておきたい。
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