メッシーナはあのシユーマの第3仔。
「あの」をつけたのは、初仔のヘリファルテの募集時の熱気がまだ冷めずに私の中に残っているからだ。
良血らしい、身のこなしの柔らかさは、将来の活躍が約束されたようなもので、馬友のM君と感嘆を交えて感想を述べあったことを昨日のように覚えている。
もちろん、私は4年実績と価格(1口300万円)から、早々と白旗を上げた。
残念ながらヘリファルテ調整が遅れてクラシックは間に合わなかった。
けれど、4歳の現時点で5戦4勝。
準オープン(1600万下)に在籍しているが、オープン入りは間近。
ゆくゆくは重賞を複数勝つ馬だろう。
3歳の兄、ブレステイキングも6戦2勝ながら将来を嘱望(しょくぼう)される。
前走のセントライト記念は惜しくも4着で、菊花賞の出場資格を逃したが、この馬も古馬になってから一皮むけるにちがいない。
兄たちは晩成傾向で、メッシーナの気がかりはその点だが、高い遺伝能力を受け継いでいることは想像に難くない。
10月10日に坂路で単走にて追いきられて、53.2-38.5-24.9-11.9の水準以上のタイム。
萩原調教師は「すでに仕上がっており、最後はこのくらいでいいと思います」と話しています。
(以上、クラブホームページより)
敵はまだいない。ここは、通過点だろう。