評価基準は以下の通り。引退調教師は除く
★…敬遠したい
★★…普通
★★★…大満足
高野友和(栗東)★★★ 出資馬:ラレータ(G1サラブレッドクラブ、500万下現役、1勝)
前回の堀宣行厩舎など、現在、評価が定まっている調教師は、書いたところでいまさらだろう。
できる厩舎と明らかに敬遠したい厩舎の中間にある厩舎の評価を1口馬主会員としては知りたい。
そこで、今回はそんなイメージの関西は高野友和厩舎を取り上げることにする。
高野友和厩舎の年度別成績は以下の通り。
(リーディング順位、勝ち数)
2011年(60位、19勝)
2012年(122位、12勝)
2013年(59位、20勝)
2014年(19位、30勝)
2015年(14位、34勝)
2016年(75位、18勝)
2017年(20位、29勝)
2018年(12位、17勝)
年度によっては勝ち数にバラつきがあるが、デビュー以来勝ち数を増やしてきて、2015年にはショウナンパンドラでジャパンカップを制した。2017年にはシャイニングレイでG2のCBC賞、今年はG2フィリーズレヴューを社台サラブレッドクラブのリバティハイツで優勝し、クラブ馬との相性もいい。
中堅どころの調教師といったところか。
(写真転載の許可をG1サラブレッドクラブから頂いております)
私の出資馬、ラレータがデビューしたのが2016年だから、高野厩舎は年間勝利数が20勝に満たず、順位が75位に後退したスランプの時期にあたる。
これを象徴するように、ラレータはずっと芝を使い続けて勝てず、7戦目にダートに転向。
8戦目の東京ダート1600mの未勝利をルメールで勝ち上がって一命をとりとめた。
もっと早くダートを使っていれば、3歳ダート重賞にも出走できるチャンスが巡ってきたかもしれない。
管理馬の適性を速やかに見抜けなかったのは、調教師のミスといってよい。
500万下もダートだけを使い、惜しいレースがいくつかあったものの9戦して勝ち上がることが未だできていない。
この馬は飛びが大きく、ゆっくり加速してスピードの持続力で勝負を決めるタイプの馬なので、直線の長い府中のコースがあっている。
東京のダート戦に出馬投票しても、関西馬のため、はねられることが多い。
高野厩舎だからではなく、栗東所属が不運だった。関西馬を持って後悔するという逆説を初めて味わった。
適性の件でマイナス点をつけたが、ラレータはいまのところ、故障もなく、コンスタントに数を使えている。4歳の6月で17戦、今週6月17日(日)阪神・ダート1800m戦に秋山騎手で出走を予定しているので、18戦目だ。
同期の馬に比べて順調に使えているほうだと思う。
これは、調教師の優秀さを計る重要なファクターの1つのように思う。
勝ちはしないけれど、入着賞金を咥えてきてくれる、というのは馬主孝行だ。
ラレータが1勝にとどまっているのは、本馬のコース適性と持って生まれた能力によるものだ。調教師のせいにするつもりはない。
そんなかんなで、少し甘いが、ラレータを今後ともよろしくお願いします、という意味を込めて、高野友和の評価を星3つ(★★★)とした